1 . まず、大理は山と湖の美しい古都です。少数民族 1 ペー族が人口の6割を占めています。大理古城には三塔や古城壁が残り、外国人観光客 2 にぎわっています。歴史の深い大理ですが、 3 (きれいだ)ところとしても大変有名です。「上関の花、下関の風、蒼山の雪、海の月」は大理の美しい 4 (風景)のすべて 5 語っています。
そして、イギリスの名作家はかつてここを「天堂」のように描写しています。ここというところは、ヒマラヤ山脈の東端に広がる雲南省迪慶チベット自治州の州都です。自然保護区が広がる郊外の景勝地は、小説の 6 (せかい)そのままです。
最後、「千年古鎮」と呼ばれる情緒あふれる水郷、烏鎮。運河が流れ、明清時代の建築物が 7 (多い)残る町並みは、特に夕暮れ時の 8 (美しい)に定評があります。小舟に 9 (乗る)て運河を遊覧したり、烏鎮のメインストリート東大街をぶらぶら散策したり、名物の皮影戯を楽しんだりと、ゆったりと 10 (過ごす)がおすすめです。
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2 . 十年後の私
貴州は( )春なのに、気温が高くて( )ような日が続いています。10年後の私の住んでいる( )は、天気がどうなりますか。
10年後の私、君は( )お元気でお過ごしですか。家族のみんなもご無事にお過ごしますか。今の私は、穏やかに暮らしています。毎日元気に授業を受けたり、N1( )準備をしたり、忙しい時間を過ごしています。( )、10年も経って、君はもう結婚できましたか。もし結婚できたら、相手はどんな人ですか。そして、子どもがいますか。毎日毎日、( )生活を送りますか。君に( )ことが( )ありますね。
10年後の君、いわゆる10年後の私はどのように変わるのか、大変楽しみ( )しています。10年後の私と家族のみんなのご健康をお祈りいたします。
2014年3月12日
十年前の私
1.A.まだ | B.また | C.まで | D.から |
A.夏 | B.夏だ | C.夏な | D.夏の |
A.こと | B.ところ | C.おかげ | D.ほかに |
A.ずっと | B.もっと | C.きっと | D.やっと |
A.について | B.についての | C.に関しての | D.に関して |
A.ところが | B.ところで | C.それで | D.しかし |
A.幸せ | B.幸せの | C.幸せな | D.幸せに |
A.聞く | B.聞きます | C.聞きたい | D.聞きたくない |
A.多い | B.多く | C.少ない | D.少なく |
A.に | B.を | C.が | D.と |
3 . 12月は一番忙しい月だと、日本人は思っています。
12月に入ると、サラリーマン族は忘年会で回っています。① 、中旬ごろから、週に何回か、忘年会で帰りが遅くなる人が相当います。夜の12時を過ぎても、まだ帰っていない人も珍しくないです。12月の終わりごろ、奥さんはお正月の準備で忙しくなります。家の中を全部掃除しなければならないし、お正月のご馳走も作らなければなりません。たいへんなことですが、学校は25日ごろから、会社は29日ごろから休みになるので、助かります。それで、奥さんは子供には部屋を片付けさせたり、窓を拭かせたりします。ご主人には車で一緒に買い物に行ってもらいます。そして、奥さんは家族のために、一生懸命おいしいお正月料理を作ります。
12月30日は大晦日で、夜の12時ごろになると、近くのお寺から鐘の音が聞こえます。その音を聞きながら、家族みんなでお祝いをします。年越しそばを食べたり、テレビを見たりします。日本でお正月に「初もうで」という風習があります。② 、お正月に初めて神社やお寺へ新しい年の家族の幸せを祈りに行って、お参りすることです。神社やお寺から離れている家は、翌日の朝早く着けるように、夜に出発するのもあります。
1.文中の① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.しかし | B.それで | C.とくに | D.でも |
A.サラリーマン | B.奥さん | C.学生 | D.主人 |
A.すなわち | B.けれども | C.ですから | D.そのうえ |
A.12月29日 | B.12月30日 | C.大晦日 | D.1月1日 |
A.日本人は12月は1年でいちばん忙しいと考えている。 |
B.奥さんは子供にも主人にも掃除や料理を手伝ってもらう。 |
C.サラリーマンは12月に忘年会で遅く帰ることが少なくない。 |
D.日本人は大晦日にお正月を祝うために、年越しそばを食べる。 |
4 . 「ゴミ」というのは、何でしょうか。いつもあまり考えずに、使っている言葉ですが、いきなり聞かれると、その説明は意外と難しいです。一緒に考えてみましょう。
ここで、あなたたちの教室の床に鉛筆が1本落ちていたとします。名前が書いてあれば、持ち主が分かりますから、持ち主に返されて、ゴミにはなりません。もし、その鉛筆が道端に落ちていたらどうでしょうか。誰かが拾って、学校に届けてくれて、持ち主に戻されれば、やはりゴミにならないでしょう。でも、その鉛筆が溝に落ちて流されていったら、まだ書ける鉛筆だとしても、ゴミに① でしょう。このように、「もの」としての性質が変わったわけではなくても、人との関わりが切れて、誰も使う人がいなくなった時、「もの」はゴミになってしまいます。
また、まだ使える鉛筆であっても、あなたがもうこの鉛筆は要らないと思うと、その鉛筆はゴミ箱に捨てられて、ゴミになってしまいます。「もの」として利用できても、私たちが「要らない」と見なすことで、ゴミになります。② 、「もの」は人の意識によって、ゴミになってしまうのです。このように考えてみると、本来ゴミである「もの」はほとんどないことがわかります。それにもかかわらず、大量にゴミを出し続けているのが現代の日本です。
1.文中に「名前」とあるが、何の名前を指すか。A.ごみ | B.教室 | C.鉛筆 | D.持ち主 |
A.ならない | B.なった | C.なってしまう | D.なりたい |
A.人に嫌われるものになった | B.人と親しくないものになった |
C.人が使えないものになった | D.人がわからないものになった |
A.つまり | B.これから | C.ところが | D.それに |
A.鉛筆が落ちても、持ち主に返されれば、ゴミにならないように考える。 |
B.鉛筆が溝に落ちたら、必ずゴミになってしまう、というように考える。 |
C.「もの」としての性質が変わったら、ゴミになる、というように考える。 |
D.「もの」がごみになるかどうか、人の意識による、というように考える。 |
5 . 普段、私たちが町でよく見かけるのは、庶民の大好物のおでんとラーメンの屋台です。夜になると、駅前に① の屋台が並んいます。
駅前は朝から晩まで1日働いて、心も体も疲れ切った人々が、ちょっと1杯飲んで、はリラックスするのに恰好の場所なのです。そこに並んでいる屋台は、食べることよりも、むしろお酒を飲むために立ち寄る人のほうが多いようです。屋内は7、8人が肩と肩を合わせながら座れる程度の狭さです。この狭さは親しみやすく、交流しやすい雰囲気を作っているのです。お酒を飲み交わして、ビールを付き合っているうちに、いつか疲れも吹き飛んでいってしまうのです。おでんは日本人が寒い冬に好んで、食べる鍋料理のことです。寒い冬の日には、熱いおでんを食べるのは② です。汁の中に大きく切った大根、じゃがいも、竹輪、こんにゃく、ゆで卵、昆布、焼き豆腐などの具が入っています。普通、汁は昆布で取りますが、お店によっては、鶏肉で取るところもあります。おでんを食べながら、友人や知人とお酒を飲んでいると、体ばかりでなく、心の中までポカポカと暖かくなってくるのです。
大都会に住むサラリーマンが疲れた体を休め、明日への活力を養う場所が屋台です。
1.文中に① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.いつか | B.いくつ | C.いつ | D.いくつか |
A.疲れている | B.疲れていない | C.疲れが飛んだ | D.疲れから解放された |
A.最中 | B.最終 | C.最低 | D.最高 |
A.屋台 | B.駅前 | C.町 | D.大都会 |
A.屋台は駅前に並ぶ。 |
B.屋台は狭い場所だ。 |
C.屋台は飲むことも食べることもできる場所だ。 |
D.屋台は仕事で疲れる人がリラックスする所だ。 |
6 . 日本では、一度会社に就職したら、定年退職になるまで、その会社でずっと働くのが普通です。アメリカのように、少しでも前の会社より待遇の良い職場を求めて変わる風潮は日本にはないし、またそんなことをする人が「腰が軽い」などと言われてしまいます。
日本の公共部門や大企業では、「年功序列」といって、勤続年数や年齢が増すに従って、地位が上がっていく体系を取るところが多いです。当然のことながら、地位が上がるに従って、給料も増えていきます。この制度ができたのは明治末期からだと言われていますが、社会の急激な変化で、この制度も大きな矛盾を生み出しています。① 、バリバリ仕事をする20代の社員より、古い知識を持っていて、時代に遅れても更新しなくて、会社内では暇な時間を持て余している50代の社員が、高額の給料を手にするというようなことです。
最近では、職務の遂行能力によって、企業内での賃金格差を切ってしようとする企業が出てきているようです。職業上の能力、態度、業績などが正当に評価され、地位や給料がそれによって決定されるようになります。もしかしたら、「年功序列」という言葉は姿が消えていくでしょう。
1.文中に「『腰が軽い』などと言われてしまいます。」とあるが、人々のどんな態度を表すか。A.賛成する | B.褒美する | C.羨む | D.反対する |
A.勤続年数が長ければ、給料が高い。 |
B.勤続年数が長ければ、給料が少ない。 |
C.勤続年数が長くても、給料が上がらない。 |
D.給料が高いかどうか、勤続年数とは関係ない。 |
A.それにしても | B.たとえば | C.ところで | D.すると |
A.地位や給料は勤務年数によって決めるようになるから。 |
B.地位や給料は勤務年数によって決めなくなるから。 |
C.作者は「年功序列」が好きではないから。 |
D.「年功序列」は古いことばだから。 |
A.日本の「年功序列」は現代企業の管理制度の一つである。 |
B.日本人は定年になるまで、一つの会社で働かないといけない。 |
C.日本の「年功序列」により、賃金を決める体系が変わっている。 |
D.50代の社員は知識を持っているので、20代の社員より賃金が高い。 |
7 . 関係当局の予測 1 は、今年の「春運」では約90億人が観光や親戚訪問、レジャーなどを楽しみ、社会全体の地域を跨いで移動する人の規模が 2 (かこ)最大になる可能性がある。多くの人が帰省しての年越しや旅行を計画しているが、ペットは連れて行けないので預ける予定という人も多い。
調べて 3 (みる)ところ、春節が近づく中、各地のペットショップの預かりサービスはほほ満杯になっている。北京のあるペットショップの店長によると、現在すでに猫8匹と犬4匹を春節中に店で預かることになっており、間も 4 (ない)予約がいっぱいになりそうだという。料金については、平日は1泊80元で、春節中 5 1泊100元。シャンプー(洗发水、香波)は別料金で、犬のサイズによるという。
この 6 (ようだ)ペットショップの預かりサービスの他 7 、ペットを 8 (普段)のように 9 (遊ぶ)たり運動させたりしてほしいというニーズ(需求)を満たせる、より豪華なドッグラン(遛狗场)併設ペットホテルというサービスもある。店員によると、このドッグラン併設ペットホテルでは、春節中の「スタンダードルーム(标间)」は1、2室しか 10 (残る)という。小型犬を預ける場合、4平方メートル前後のスタンダードルームは1泊192元、9平方メートル前後の高級ルームは1泊252元で、庭付きのVIPルームは1泊357元となっている。
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8 . 皆さんは「36プラス3」 1 観光電車を知っていますか。毎日、通勤や通学のために乗る電車 2 、外の景色やおいしい食事や車内が楽しめる特別な電車です。
名前はおもしろいです。これは、九州を周る観光列車ですが、九州が世界で 3 番目に大きい島だということから、まず36。 4 、この電車に乗ったお客さんが「驚き」「感動」「幸せ」の3つを感じ 5 、ということでプラス3に。その合計(36+3)が39、つまり「さんきゅう(ThankYou)」になることから、この名前が 6 そうです。
この電車が走る 7 は5つあり、曜日(火曜日と水曜日を除く)によって違います。少しずつ乗り継いで一週間で九州を一周することができます。
この「36プラス3」には素敵な車両があります。車内には個室があり、畳が 8 ので、靴を脱いで 9 することができます。靴を脱ぐと、家の中にいるようで、落ち着きますね。 10 のデザインが使われているので、旅館にいるような温い印象を受けます。
1.( )A.という | B.といった | C.というより | D.ていう |
A.で | B.ではなく | C.だけではなく | D.でない |
A.1 | B.3 | C.36 | D.39 |
A.そこで | B.そこに | C.それで | D.それに |
A.たい | B.たがっている | C.てほしい | D.てあげる |
A.付けた | B.付けられた | C.付けさせた | D.付けさせられた |
A.マナー | B.パランス | C.ロビー | D.コース |
A.敷いている | B.敷いてある | C.敷いてみる | D.敷いてくる |
A.ゆっくり | B.がっかり | C.すっかり | D.さっぱり |
A.洋風 | B.華風 | C.和風 | D.冷風 |
9 . あなたには、「他人と比べてしまうクセ」がないでしょうか。どうすればそんなクセを直すことができるのでしょうか。最初に覚えておいてほしいのは、「誰もが人と比べ合っている」ということです。
そもそも、「人と比べる」というのは、人間が生まれたときから持っている生理的な機能の一部でもあります。他人と比べることで、「やる気」や「向上心」が生まれて、「もっとよりよくなろう!」」というモチベーション(动机)につながるからです。
そんな生理的な機能であればこそ、完全になくすということは難しいものです。
なので、クセを直そうとするのではなく、クセが起こらないようにするほうが効果的です。クセというのは、あなたの感じているストレスが目に見える形で表現された結果、生じるものです。
(ア)、あなたが感じているストレスを軽減させることで、悪いクセは起こりにくくなるのです。「いま、孤独によってストレスを感じているかも?」「経済的に満たされていないのがストレスなのかも?」と、ストレスの問題に目を向けるようにしてください。「また人と比べてしまった。そんな私は、いま、何に疲れているんだろう?」と、考えてみるのです。
他人と比べてしまうクセをなくしてラクに生きるためには、いまのストレスを軽減させることが最も有効なのです。
1.「誰もが人と比べ合っている」ということを最初に覚えておく理由は何でしょうか。A.自身のモチベーションを理解するため |
B.自身のクセを直すため |
C.他人と比べてしまうのは当たり前であることを知るため |
D.他人との競争意識を持つことの重要性を理解するため |
A.生理的な機能の一部 | B.完全になくせる |
C.ストレスが生じるもの | D.モチベーションにつながる |
A.クセを理解すること | B.クセが起こらないようにすること |
C.クセを気にしないこと | D.クセを変える努力をすること |
A.だから | B.たとえば | C.それでも | D.しかしながら |
A.クセを直す方法を教える | B.クセが生じる理由を説明する |
C.クセを直すことは難しい | D.ストレス軽減によりクセが起こりにくくなる |
10 . 子どもの勉強については、夫とよくバトルしています。私としては、ものすごく勉強ができてほしいわけじゃないんですが、テストである程度の点数はとれたほうがいいと思うんです。じゃないと、授業についていけなくなっちゃうから。(ア)、夫は料理人で、学力よりも実力で地位を築いてきたこともあって、「勉強なんかできなくていいよ」という考えなんです。
だから宿題に関しても、夫は「やらなくていいよ」って言うんです。だけど私は、宿題をやらずに学校で叱られる子どものことを想像すると、どうしても放っておけなくて。仕事で遅くなっても21時すぎに帰ってきたときでも、もし宿題ができていなかったら、眠い目をこすっている息子にやらせるんです。「ここ、漢字書き直して!」って。夫が「いいよ、いいよ」って言えば言うほど、私が厳しい役割を担当しなきゃいけない状況になってます。
もしかしたら、私が知らないだけで、学校で友達に宿題を見せてもらったり、登校してからササッと終わらせたりしているかもしれません。本人にとっては、私に怒られるよりも、先生に怒られたほうがまだマシと思っているかもしれないし。どういう方法で宿題をするのがいいか、本人に聞いてみたいと思います。
1.文中の(ア)に入る最も適当なものはどれでしょうか。A.でも | B.では | C.つまり | D.それで |
A.夫が子どもの実力を信じているから |
B.実力で成功した経験があるから |
C.子どもの将来について心配していないから |
D.学校の授業は重要ではないと思っているから |
A.子どもが他の子に宿題を教えてもらっている可能性があるから |
B.子どもが宿題をやらないと学校で叱られるから |
C.宿題ができていない場合、親に叱られるから |
D.宿題をやることが子どもの将来にとって重要だから |
A.筆者 | B.筆者の夫 | C.筆者の息子 | D.学校の友達 |
A.学校の先生に相談する |
B.宿題をやるかどうかは子ども自身に任せる |
C.夫に宿題の重要性を説明する |
D.子どもに宿題の進め方について相談する |