8 . 人間の体の皮膚には,汗を出す器官がたくさんあります。暑い時にはその器官が開いて汗が出ます。真夏の汗がたくさん出る時には,大人の人で1日に2リットル(公升)もの汗が出ると言われています。この汗は蒸発します。
注射をする時,アルコ一ル(酒精)で消毒すると冷たい感じがするのでしょう。これはアルコ一ルが蒸発する時,体の熱を奪い取っていくからです。これと同じように,汗が蒸発する時も,体の熱を奪います。それで体温が上がり過ぎるのを防ぐのです。反対に,寒い時には,汗を出す器官はすっかり閉じて,熱が奪われないようにします。そして,体温が下がり過きるのを防ぐのです。
しかし,このような自然の調節には限りがあって,これだけで体温をいつも変わらないようにしておくことはできません。そのことは,例えば冬の寒い時に夏のような格好をしていたらどうなるか。(ア ),夏の暑い時に冬のような格好をしていたらどうなるかということを考えただけでも分かるでしょう。
幸い,人間はものを考えたり工夫したり作り出したりする力を持っています。そこで暑さや寒さを防ぐためにいろいろな材料を作って,いろいろな衣服を作り出したのです。
1.
真夏の時にどれぐらいの汗が出るか。A.2リットルしか汗が出ない。 |
B.子供も大人も2リットルぐらいだ。 |
C.大人の人で1日2リットルもの汗が出ると言われている。 |
D.誰でも真夏の時,2リットルもの汗が出ると言われている。 |
2.
注射をする時,アルコ一ルで消毒すると,なぜ冷たく感じるか。A.アルコ一ルは治たいから |
B.体温が上がり過ぎるから |
C.アルコ一ルが蒸発しないから |
D.アルコ一ルが蒸発する時,体の熱も奪われていくから |
3.
「これ」は何を指しているか。A.注射をする時,冷たく感じること |
B.消毒すること時,冷たくなく感じること |
C.汗が蒸発すること,体の熱も奪われていくこと |
D.アルコ一ルが蒸発する時,体の熱も奪われていくこと |
4.
(ア)には何を入れるか。5.
人間は季節によって衣服も違うのはなぜか。A.人間の体は自然に調節できるから |
B.人間は格好の考えによるものだから |
C.古くからの習慣によって衣服も違うから |
D.人間の体は自然の調節に限りがあって,体温をいつも変わらないようにすることができないから |