大ざっぱに言って(大体而言)、自動詞文は「ものに着目し、その状態を表現しただけの文」、他動詞文は「ものに働きかけ、その状態にした誰かの存在を意識している文」という区別ができるそうです。
わたしのカメラが壊れた。 (自動詞文)
わたしのカメラを壊した。 (他動詞文)
お風呂が沸いています。 (自動詞文)
お風呂を沸かしてあります。(他動詞文)
「カメラが壊れた。」の場合、単にカメラの状態を言っていますが、「カメラを壊した。」の場合は「カメラを壊した誰か」の存在を強く意識し、②その人に対する何かの気持ちが感じ取れます。
③ 、「お風呂が沸いています。」も状態を述べているだけですが、「お風呂を沸かしてあります。」になると、「わたし(あるいは誰か)がわざわざあなたのためにお風呂を沸かしてあげましたよ。」というニュアンス(语感)がわずかながら感じられます。
このように他動詞を使った場合はその動作をした人への感情、あるいは動作をした人の意図が表れやすいと言えます。日本人は一般に、こういった感情が露わになる(感情外露)表現は好きではありません。だから、④公共の場所は自動詞の文を使うことが多いようです。
ドアが閉まります。 (○)
ドアを閉めます。 (×)
裏に印鑑のない入場券は無効になります。(○)
裏に印鑑のない入場券は無効にします。 (×)
以上のように、自動詞・他動詞の使い分けにも対人観が現れているのです。
1. ① の中に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.に対して | B.について | C.によって | D.にとって |
2.②「その人」とは誰を指すか。
A.カメラが壊れたのを見た人 | B.カメラを壊した人 |
C.筆者 | D.壊れたカメラを持っている人 |
3. ③ の中に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.また | B.しかし | C.そこで | D.こうして |
4.④「公共の場所は自動詞の文を使うことが多いようです」とあるが、それはなぜか。
A.日本語の中には自動詞の文が多いから |
B.自動詞の文は日本人の対人観を表すことができるから |
C.日本人は感情が露わになる表現が好きではないから |
D.自動詞は他動詞より発音がきれいだから |
A.日本語の動詞 | B.自動詞と他動詞 |
C.自動詞の文 | D.他動詞の文 |
相似题推荐
【推荐1】春先にはナノハナ(油菜花)やタンポポ(蒲公英)など、黄色い花がよく目立ちます。黄色い花はアブが好む色です。アブ(牛虻)は、まだ気温が低い春先に、最初に活動を始める虫です。そのため、春先の花はアブを呼び寄せるために、黄色い色をしているのです。
ただし、アブには問題があります。
ミツバチのようなハチは、同じ種類の花々を飛んで回ります。ところが、アブはあまり頭のいい昆虫ではないので、花の種類を識別することなく、さまざまな花を飛び回ってしまうのです。これは植物にとっては、都合の悪いことです。ナノハナの花粉がタンポポに運ばれても種子はできません。ナノハナの花粉はナノハナに運んでもらわなければなりません。
それでは、どうすれば、アブにきちんと花粉を運んでもらうことができるのでしょうか。植物は、こういう問題をちゃんと解決します。
春先に咲く花は、まとまって咲く性質があります。集まって咲いていれば、アブは遠くへ行くことなく近くにある花を飛んで回ります。そうすれば、同じ種類の花を飛び回ることになるのです。ただし、春先に咲く花々は、一面に咲いて、お花畑を作るのです。
1.文中の「これ」が指すのはどれですか。A.同じ種類の花々を飛び回ること |
B.花の種類を識別すること |
C.さまざまな花を飛び回ること |
D.きちんと花粉を運んでもらうこと |
A.同じ種類の虫に花粉の運搬をしてもらわなければならないこと |
B.違う種類の花の花粉でも種子ができるようにしなければならないこと |
C.同じ種類の花から花へ花粉を運んでもらわなければならないこと |
D.花粉を運んでくれる虫を引き寄せなければならないこと |
A.ばらばらに咲く性質 |
B.集まって咲く |
C.そのあたり全体に咲く |
D.一面に咲く |
A.アブは花の種類を識別することができます。 |
B.アブは春先に最初に活動を始める虫で、黄色い花が好きです。 |
C.ミツバチは花の識別ができなく、さまざまな花々を飛び回ります。。 |
D.同じ花がまとまって咲いていれば、アブは遠くへ違う花を探しに飛んでいきます。 |
A.花と虫は互いを利用し合っている。 |
B.花の色や咲き方には合理的な理由がある。 |
C.虫にも頭の良い悪いがある。 |
D.春先に咲く花には黄色いものが多い。 |
【推荐2】結婚している世帯のうち、「妻の親」から金銭の援助を受けている割合が増え、「夫の親」から受けている割合を上回ったことが21日、消費者庁所管の家計経済研究所がまとめた消費者生活パネル調査で分かった。
同研究所は「子育てをはじめ、確かなサポートを得られる妻の親の存在が重みを増やしている」としている。
調査によると、妻の親の身から金銭の援助を受けている世代の割合は2008年で10.4%となり、1998年調査の6.1%から上昇。(ア)、夫の親の身から受けている世帯は9.2%で98年の14.1%から減った。
両方の親から受けている世帯は2.8%から5%に増加。多数派は援助なしの世帯で08年調査で75.4%を占めた。妻の親だけから受けた援助の使い道は、教育費など子供向けが60.0%と最多。結婚世帯は(イ)を深めている。
夫の親だけからの場合は、生活費が50.0%と最も多かった。援助額は妻の親の身からは月額平均3万1千円、夫の親の身からは4万3千円。
調査は08年10月に実施。金銭の援助に関する調査は25~35歳の女性576人が答えた。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.または | B.それに | C.じつは | D.いっぽう |
A.妻の親の身からお金をもらっている世帯の割合は、前の調査より減った。 |
B.妻の親の身からお金をもらっている世帯の割合は、前の調査より増えた。 |
C.両方の親からお金をもらっている世帯の割合は、前の調査より減った。 |
D.夫の親からだけお金をもらっている世帯の割合は、前の調査より増えた。 |
A.夫の親だけからお金をもらう世帯では、そのお金は子供の教育費に使用 |
B.夫の親だけからお金をもらう世帯では、そのお金は生活費や教育費に使用 |
C.妻の親だけからお金をもらう世帯では、そのお金は子供の教育費に使用 |
D.妻の親だけからお金をもらう世帯では、そのお金は生活費や教育費に使用 |
A.子供を中心に妻の親との繋がり |
B.夫婦を中心にそれぞれの親との繋がり |
C.子供を中心に夫の親との繋がり |
D.夫婦を中心に子供との繋がり |
A.妻の親からの経済的援助の割合がどれぐらいあるかを調べる調査 |
B.子育てをしている世帯を対象に、親の援助がどれぐらいあるかについての調査 |
C.結婚している世帯を対象に、結婚する時に親の援助を受けたかどうかを調べる調査 |
D.結婚している世帯を対象に、親からのお金の援助があるかどうかを調べる調査 |
【推荐3】スマホでコーヒーデリバリーを注文すると、15分もしないうちに、空からコーヒーが舞い降りて来る時代が本当にやって来た。デリバリープラットフォーム「美団」のドローンを使った配送が4月26日、上海市金山区で始まったからだ。上海初の常態化商用航空路線で、科学技術感満載のドローン配送がすでに市民の日常生活の中で応用され始めている。
金山区は実は2018年8月にはすでに華東ドローン拠点を設置し、ドローンを巡る競争の場で先頭を走るようになっていた。(ア)、ドローンは現在、人々の日常生活にまで溶け込むようになっている。「スマホでコーヒーデリバリーを注文すると、15分もしないうちに、空からコーヒーが舞い降りて来て、客の手元に届く」。上海市金山区では4月26日、「美団」の上海初の常態化商用航空路線運用が始まり、まるでSF映画のような場面が現実のものとなったからだ。
市民は、美団のアプリを通じて、科学技術感満載のドローン配送サービスを体験することができる。この商用航空路線は全長2.2キロで、最大積載量2.3キロのドローン3機が導入されている。飛行高度は最高120メートルで、小雨、または風力8.0―10.7m/s以下の天候下で、通常運航することができる。また、デリバリー注文と普通の注文に違いはなく、値段も普通のデリバリー注文と同じに設定されている。
重要な新興産業である民間ドローン産業は、大きな発展の可能性を備えているだけでなく、すでに急速に発展する様相を呈している。
1.「空からコーヒーが舞い降りて来る時代が本当にやって来た」とあるが、なぜそう言ったのか。A.スマホでコーヒーデリバリーを注文するからだ。 |
B.デリバリープラットフォーム「美団」を使ったからだ。 |
C.ドローンを使った配送が始まったからだ。 |
D.コーヒーが空から舞い降りて来るからだ。 |
A.そして | B.それでも | C.そこで | D.それなら |
A.ドローンを巡る競争の場で先頭を走るという場面。 |
B.デリバリープラットフォーム「美団」を使う場面。 |
C.スマホでコーヒーデリバリーを注文するという場面。 |
D.空からコーヒーが舞い降りて来て、客の手元に届くという場面。 |
A.ドローン配送サービスは普通の注文より値段がたかいです。 |
B.ドローン配送サービスは普通の注文より値段がひくいです。 |
C.ドローン配送サービスは普通の注文より値段がおなじです。 |
D.ドローン配送サービスは普通の注文よりはやいです。 |
A.ドローン配送はすでに半数以上の地域で応用され始めている。 |
B.美団のアプリだけを通じて、ドローン配送サービスを体験することができる。 |
C.ドローンは現在、人々の日常生活にまで溶け込むようになっている。 |
D.ドローン産業は大きな発展の可能性を備えているけど、まだ緩速発展している。 |