小学校6年生の時だった。家庭科で調理実習の時間というのがあり、「目玉焼き」(煎鸡蛋)を習った。5~6人のグループごとに、フライパン(平底锅)が1つ。1人ずつ挑戦するので、みんなから見られる中、① 。迷っているうちにフライパンから煙が上がったり、卵の白身(蛋白)が焦げてしまったり……。そのたびに賑やかな笑い声。うまくいけば拍手喝采。だんだん自分の番が近づいてくると、② 。
私はうまく焼けるのだろうかと心配する前に──うまく割れるだろうか、という不安が強かった。これまで、生卵を割ることで、何度も失敗してしまった。そればかり気にしていたら、③調理実習の前の日は卵の夢を見てしまった。
不幸なことに、私のグループは人数がやや多く、最後の私がフライパンの前に立つ頃には、他のグループのメンパーも集まってきた。卵を割ることで失敗した子はまたいないらしいことが、さらにプレッシャー(压力)をかけた。すっかり慌てた④私が「ええい」というふうに、卵をフライパンの縁に打ち付け、そのまま卵を手に握ってしまった。
わあっと湧き上がる声。こういう時、子供は残酷である。口笛を吹く子もいれば、大笑いをする子もいる。その後、どんな目玉焼きが出来上がったのか全然覚えていない。それを見る前に⑤私の目玉が潤んでしまっていた。
1.① に入る最も適切な言葉はどれですか。A.うまく焼き上げるのはとても簡単だ | B.うまく焼き上げるのはだんだん簡単だ |
C.うまく焼き上げるのはだんだん難しい | D.うまく焼き上げるのはなかなか難しい |
A.不安になってくる | B.安心してしまう |
C.悩みが増えてくる | D.とても楽しくなる |
A.目玉焼きをとても食べたいから | B.目玉焼きをとても作りたいから |
C.卵を割ることをとても心配したから | D.クラスメートに負けたくないから |
A.淚であまりよく見えないから、思わず力が人ってしまったため |
B.プレッシャーを与え、自分を苦しめている卵がきらいだから |
C.卵をうまく割る自信が持てず、どうにでもなれという気持ちになったから |
D.卵をうまく割るところをほかの子供にみせようと思ったため |
A.わたしは泣いた | B.わたしは笑った |
C.わたしは目玉焼きを食べた | D.わたしはもう一回目玉焼きを作った |
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【推荐1】大人になりたくない。そう考えている小学生がいるそうだ。子供というものは早く大人になりたがっていると思っていた私は、大人になりたくないと考えている小学生が多いと聞いて、ちょっとびっくりした。
(ア)、小学生の気持ちは分からないでもない。
私が子供のころの大人たちは、みんな楽しく働いていた。もちろん、当時の大人に嫌なこともあったが、仕事そのものは嫌悪していなかったと思う。それに、大人たちは子供たちが生活している周りで働いていた。仕事の場と生活の場が現在ほど分離していなかった。
現在、子供たちは働く大人の姿が見えない。ほとんどの人間がサラリーマン(工薪阶层)になってしまったためである。そして、大人たちの主な関心は、競争に勝つことになってしまった。大人たちの話題も、「勝った、負けた」の話か、「疲れた」という文句(抱怨)でしかない。これじゃ、子供たちが大人になりたくないことは当然だ。
われわれ大人は、子供に大人になりたいという夢を与えるために、生活環境を変えなければならない。それは、労働時間の短縮ということだけではない。もっと根本的に、生活の余裕が必要なのではないか、わたしはそう思う。
1.文中に「ちょっとびっくりした」とあるが、それはなぜか。A.大人になりたい小学生が多いから |
B.小学生が早く大人になりたがるから |
C.大人になりたくない小学生が多いから |
D.大人になりたくない大人が多いから |
A.でも | B.やはり | C.それから | D.そして |
A.仕事の場と生活の場が分離していた。 |
B.子供たちは働く大人の姿が見えなかった。 |
C.大人は余裕がほしくで、仕事そのものは嫌悪していた。 |
D.大人は嫌なこともあったが、みんな楽しく働いていた。 |
A.現在の子供 | B.現在の大人 | C.競争に勝った人 | D.競争に負けた人 |
A.大人が子供のために、競争に勝つことは大切だ。 |
B.大人は子供のために、労働時間を短縮する必要がある。 |
C.大人が子供のために、生活の余裕を取ることは重要だ。 |
D.大人は子供のために、仕事の場と生活の場を分離したほうがいい。 |
【推荐2】(ア)、外国人が話しているこんな日本語を聞いたらどうでしょう。
①外は暗いなりました。
②あなたはやさしいの人です。
③雨が降るば、傘でさします。
たぶん、みなさんは聞いてすぐに、これらの文の間違いが分かるでしょう。
そして、これらの文は、それぞれ、
①外は暗くなりました。
②あなたはやさしい人です。
③(イ)でなければならないことが分かるでしょう。なぜ、このような、言葉の間違いを(ウ)ことができるでしょう。
皆さんは、小さい時両親や周りの人たちの言葉を聞いて、それを話しながら、日本語を覚えてきました。小学校に入学するころには、自然に、いつも使う言葉を話したり、聞いたりすることができる(エ)。
1.文中の(ア)に入れるのにもっとも適当なものは次のどれか。A.でも | B.もし | C.きっと | D.ずっと |
A.雨が降れば、傘をさします。 | B.雨が降れば、傘がさします。 |
C.雨が降れば、傘にさします。 | D.雨が降れば、傘はさします。 |
A.見られる | B.見える | C.見つける | D.見せる |
A.外国人は日本語が下手です。 |
B.外国人は日本語を勉強していません。 |
C.外国人は日本語が話せません。 |
D.外国人にとっては、日本語の文法は難しいです。 |
A.ようにしました | B.ようになりました |
C.ようにできました | D.ようにやりました |
【推荐3】「えっ!」。古本屋の前で、思わず声をあげた。貼り紙に「来月閉店します」とある。職場から、商店街を歩いて5分。自分の部屋のような店だったのに……
初めてこの店を知ったのは、大学卒業後、就職なども決まらなかった24歳のころ。外出に引け目(自卑)を感じ、友人からの電話にも出られない。苦しかった。母に偶然教えてもらって初めて入ったその店は、見たことのない専門書を安い値段で売っていた。文化や哲学に関する本を読みあさった(广泛阅读)。前の所有者が引いた線や書き込みを見るのも好きだった。
一歩ずつ立ち直った。29歳の時、視覚障害者の歩行訓練士になろうと学び直した。実習で読書好きの人の担当になり、頑張っていたが、心身ともに疲れ、2年目でやめた。
数ヶ月間、起き上がれなかった。母が散歩に連れ出していたのをきっかけに、再び古本屋に通い出した。自分の部屋のようで落ち着いた。顔は覚えられていたが、店員は「はい、いらっしゃーい」と言うだけで、ちょうどよい距離感がありがたかった。
再び立ち直ってきた31歳の時、土産物屋で働くことになった。立ち仕事は辛かったが、古本屋に寄って帰るのが支えになった。
最終日。店内の客から、次々とねぎらい(慰劳)の言葉を掛けられていた店員に、お礼のお菓子をあげて帰ろうとした時、「体だけは気をつけて。またどこかでお会いできたら」と言われた。泣きそうになった。
古本屋と出会って24年になる。この出会いがなければ、自分は潰れていた(垮掉)と思った。本に救われたと思っていたけど、売ってくれる店があってこそだった。古本は自分の先生、古本屋は自分の学校でした。
1.文中の「自分の部屋のような店だったのに」と思った時の気持ちはどれか。A.くるしい | B.たのしい | C.さびしい | D.うらやましい |
A.古本屋へ行けなくなったから |
B.友人の電話に出られないから |
C.がんばりすぎて心身とも疲れたから |
D.就職の失敗などで精神的に苦痛であるから |
A.だんだん元気になった。 | B.本を読めるようになった。 |
C.目が見えるようになった。 | D.少しずつ歩けるようになった。 |
A.古本屋が家の近くにあること |
B.店員があれこれとうるさく言わないこと |
C.店員がいつも丁寧に挨拶してくれること |
D.店員が私の顔をちゃんと覚えてくれたこと |
A.本と私の人生 | B.古本に救われた店 |
C.古本屋の親切な店員さん | D.生き直す力をくれた古本屋 |