途中、公園の桜並木を通りこして、舗装道路にさしかかったころ、一人の生徒が私のそばを急ぎ足で通り過ぎました。まだ、制服の真新しい、入学したばかりの生徒でありました。まもなく、また、私の後ろから生徒が来て、「おはようございます。」と、あいさつしました。( ア )、わたしを追いこした新入生が急に立ち止まり、私が近づくと、帽子を脱いで、「おはようございます。」とあいさつしました。そして、「先生、私はさっき先生だということを知りませんでした。」と言って、もう一度頭を下げました。思わず私も頭を下げました。
考えてみると、まことにうらやましい言動であります。だれでも、自分の誤りに気づいたとき、これほどこだわりなくその非を認め、これほどすなおにその非を改めることができたら、どんなに幸福でしょうか。そういう生徒に出会った私まで、明るい心持ちにされて学校の門を入りました。
1.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.すると | B.そして | C.それから | D.だから |
A.私の後ろから生徒が「おはようございます」とあいさつした。 |
B.わたしを追いこした新入生が「おはようございます」とあいさつした。 |
C.わたしを追いこした新入生がすなおに非を認め、改めた。 |
D.生徒に出会って、明るい気持ちになった。 |
A.初めてあいさつした生徒 | B.私を追いこした生徒 |
C.普通の生徒 | D.私の生徒 |
A.本を読めるが、まだラジオを聞けるまでにはならなかった。 |
B.6時まで待ちましたが、来ないので先に行きます。 |
C.そんなことをすると、子供にまで笑われますよ。 |
D.予習はしないまでも、せめて授業には出てきなさい。 |
A.四月初めの朝は春の朝らしい朝だ。 |
B.文章の作者は学校の先生だ。 |
C.わたしを追いこした新入生が急に立ち止まりの理由は先生のわたしにあいさつしなかったのだ。 |
D.わたしは幸せな新入生がまことにうらやましい。 |
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【推荐1】「現在、台風は南シナ海を1時間におよそ10キロの速さで北東へ進んでいる。」こんなニュースを聞いたことがあるだろうか。日本では、夏から秋が台風の季節だ。台風は、日本上り南の暖かい地域で生まれ、強く大きく発達しながら日本にやってくる。その台風は、沖縄を通過し、九州、四国、本州に上陸することが多い。
風の強い台風、雨を多く降らせる台風、風も雨も強い台風など、いろいるなタイプの台風がある。そして、その強さや大ききも台風によって違う。場合によっては、各地で大きた被害とたることもある。2018年9月には台風21号によって、近畿地方では1秒間に50m以上の非常に強い風が吹いた。強い風でたくさんの家の屋根が飛び、窓ガラスが割れ、広い地域で停電も起こった。また、関西国際空港にまで水が入り込み、空港は一時閉じられた。
台風の詳しい情報は、天気予報を見るとだいたいわかる。今、台風がとこにあるのか、そしてこれからどのようなルートを進んでいくのかを知ることができる。台風の強さや動くスピード、そして私たちは何に気をつける必要があるのかを教えてくれる。
日本に台風が上陸しない年はない。それくらいの台風は私たちの身の近くにあって、だれも危険な目にあう可能性がある。台風が近くなると、風が強くなるから、物が飛んできたり、看板が落ちてきたりして、家の外はとても危険だ。とても強い台風の場合、家にいるのも危ないときがある。家よりもつと安全なところに行って避難することもある。その時水や食べ物、お金や薬などが必要だ。今のうちに準備して、一つのかばんにまとめておくと。もし本当に台風が来た時役に立つだろう。
1.「台風」の説明について、正しいのはどれか。A.台風のスピードは1時間に10キロだ |
B.台風は沖縄に夏か秋に上陸される |
C.台風は日本の南の地域で生まれる |
D.台風はいろいろなタイプがある |
A.停電が起こる | B.水浸しになる | C.医療が緊張する | D.まどが割れる |
A.台風の位置と進路 | B.台風が止まる時間 |
C.台風の強さとスピード | D.人々が注意すべきこと |
A.台風が近づいてくる時、外にいる人がかなり少なくないから |
B.台風が来る時、安全なとこるはなくなるから |
C.台風が上陸して、私たちのそばにあるから |
D.台風は私たちが進備ができていない間によく来るから |
A.天気予報から台風に関するすべての情報を知ることができる |
B.とんなに強い台風があっても、家にいたほうが安全た |
C.とても強い台風の場合、家は危なくて、外のほうがいい |
D.台風は危険なので、必要なものを用意すると助かる |
【推荐2】長い冬が終わり、北京に春がやってきた。華北の春はとても短く、日本のように四季の長さは均等ではない。とはいえ、花見や「春遊」と呼ばれる小旅行など、この時期ならではの楽しみは多く、北京市民にとって春が一年で最も待ち達しいく盼望)零節であることに変わりはない。しかし同時に、春の風物詩には人々に歓迎されないものもある。その代表例が黄砂と柳絮である。
北京で暮らす人々は、一般的に黄砂も柳絮も毛嫌い(见而生厌)する。掃除が大変、アレルギー(过敏)だから困るなど理由はさまざまである。自分も花粉症持ちなので、そのような気持ちは分からなくもない。(ア)、自分は黄砂と柳絮に春の趣きを感じてしまう。より正直に言えば、それらを楽しんでいる自分がいるのである。
黄砂は主にモンゴルのゴビ砂漠から飛来してくる微粒子状の砂であるという。天気予報で黄砂注意報が発合され、実際に空が黄色く染まると、自分はかつて訪れた中国の砂漠につい思いを馳せて(怀念)しまう。それは地平線まで続く砂の海原というべき圧倒的な風景であり、人生で一度は見ておくべきと断言できる美しさ。自分が旅をしたことがあるのは新職ウイグル自治区のタクラマカン砂漠の方だが、ゴビ砂漠は果たしてどのようなところであろうかと、黄砂で黄色く染まった北京の空を見つつ、夢想してしまうのである。最近は中国北辺で緑化活動が進んでおり、黄砂の襲来もかなり誠ってきたため、そのような思いに浸る機会が減っている。
ふわふわと飛ぶ柳絮は、見ようによっては春に降る粉質のような風情がある。また、どこからこれほど大量の柳の種が飛んでくるのか、想像するのも楽しい。掃除をする人、アレルギー持ちの人にとってはやっかい(讨厌的)な存在であることは承知の上だが、自分は柳絮の季節が嫌いでないどころか(哪里谈得上……)、むしろ毎年待ち望んでいる。
もっとも、自分がこのような思いを持つのは、北京での暮らしがそれほど長くないことも、きっと関係しているだろう。今年でちょうど3年、生まれも育ちも北京という方に比べればまだまだ「お客さん」であり、実際に日々の非らしの中で、いまだにさまざまな発見がある。黄砂や柳絮を非に煩わしいものと感じられるようになれば、自分もこの地に馴染んだ(适应)証拠、でも、今後作み慣れたとしても、できれば今のように季節の風物詩を悲しむ(怜愛)気持ちを、持ち続けていきたいと思っている。
1.本文によると、華北の春の特徴として、次のどれが正しくないか。A.とても短い。 |
B.この時期になると、黄砂がある。 |
C.日本のように四季の長さは均等である。 |
D.柳絮はこの時期に詳い始めるが、高まり人々に歓迎されていない。 |
A.それでも |
B.そういえば |
C.そして |
D.それとも |
A.モンゴルのゴビ砂漠の風景 |
B.黄砂で黄色く染まった北京の空の風景 |
C.黄砂が来る時、空が黄色く染まる風景 |
D.新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠の風景 |
A.読者 |
B.筆者 |
C.北京生まれの人 |
D.北京に旅行に来る人 |
A.花粉症持ちなので、柳架を歓迎していない。 |
B.黄砂と柳絮に春の趣きを感じているので、毎年待ち望んでいる。 |
C.今は毎年待ち望んでいるが、長年北京にいれば、きっと嫌になる。 |
D.掃除する人、アレルギー持ちの人にとってはやっかいな存在なので、気に入っていない。 |
【推荐3】会社の若い女の子たちに、「課長は何がお嫌いですか」と尋ねられたり、同僚とお酒を飲んでいるときに「嫌いなものは」と聞かれたりすると、私は「バナナ」と必ず答える。本当にバナナが嫌いなのである。見るのも嫌うのだ。
弟が亡くなって、もう三十年になる。大きな病気で入院していた弟が「(ア)」と言った。そのころ、バナナは高くて、なかなか食べられなかった。自分の入院のために両親が苦労していることを知っている弟は、「何か食べたいものは」と尋ねられても「ない」と答えていた。その弟が病院の部屋で私と二人だけになった時「(ア)」と言った。
次の日から、私は両親にも弟にも言わないでアルバイトを始めた。と言っても、高校を休むことはできないから、仕事ができるのは朝と夜だけだ。急に早起きをするようになった理由を聞く両親には、学校のクラブで朝走ることになったからとうそを言って、ーか月一生懸命働いた。弟に好きなだけバナナを食べさせてやろう。きっとバナナを見たら嬉しそうな顔をするだろう。そう思いながらアルバイトを続けた。給料日には、もらった給料を全部持ってデパートヘ行った。きれいに飾られた果物売り場で20本ばかりのバナナを買って、まっすぐ病院へ向かった。「それ、どうしたの」不思議そうな顔で尋ねる弟に、「バナナが食べたいと言ったから、アルバイトをして……」と説明をした。話を聞いた弟は、「ありがとう」と小さな声で言って、布団をかぶってしまった。どうしていいか分からなくなった私が、「食べないのか」と聞くと、「うん。あとで」と弟は答えた。
それから、三日も経たないうちに、弟は帰らぬ人になってしまった。学校の先生から「すぐ病院へ」と言われて、行って見ると、もう弟は亡くなっていた。亡くなる前に「お兄ちゃんが買ってくれた」とうれしそうな顔で少しだけバナナを食べたそうである。「『おいしい、おいしい』何度もそう言っていたよ」母から聞かされた言葉が、今でも私の耳に残っている。
その時から、私はバナナが嫌いになった。
1.文中の「(ア)」に入れるのに最も適当なものはどれか。A.バナナが食べたい | B.何も食べたくない |
C.バナナが食べたくない | D.バナナが食べられない |
A.学校のクラブで朝走ることになったから |
B.朝のアルバイトをし始めたから |
C.病院に急いだから |
D.バナナを買いに行ったから |
A.弟は寝ているから |
B.弟は兄と話したくないから |
C.弟はその時元気がないから |
D.弟は自分の涙を兄に見せたくないから |
A.二度と家に帰らない人 | B.帰ってしまった人 |
C.死んでしまった人 | D.退院した人 |
A.弟はバナナが好きだから |
B.その時、バナナが高いもので、筆者は食べたことがないから |
C.弟はバナナを食べて病気がひどくなって、死んでしまったから |
D.それは弟の死に繋がって、悲しい思い出を思い出させるから |