昔から「親の心、子知らず」、「親になって初めて親のありがたさがわかる」などと言われています。確かにそのとおりだと思います。先日娘に「お母さんなんて、大嫌い。私のこと、何もわかってないくせに」と言われてしまいました。私はいつも娘のことを思って、大切に育ててきたつもりです。(ア)その時はとてもショックで、「この子は親の気持ちなど、何もわからないんだな」と、本当に悲しくなりました。でも、よく考えてみると、「子の心、親知らず」ということもあるのではないかと思いました。私自身、子どもの頃、「どうして親は私のことをわかってくれないんだろう。私の話を聞いてくれないんだろう」と思っていたことを思い出したのです。親になった私は、知らず知らずのうちに、娘の話を聞かずに「これをしたほうがいい」「これはしないほうがいい」と私が決めていたような気がします。私が産んだからといって、娘は「もう一人の私」ではありません。私とは(イ)もう一人の人間であることを忘れていたように思い、娘に謝りました。そして、これからはもっと娘の話を聞くと約束しました。それ以来、娘とはお互いに以前よりわかり合えるようになれたと思います。
1.文中(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.ですから |
B.しかし |
C.つまり |
D.ところで |
A.私は親の気持ちがわからないから |
B.娘は私の気持ちがわからないから |
C.親は私の気持ちがわからないから |
D.私は娘の気持ちがわからないから |
A.子どもは、親の気持ちを考えないということ |
B.親が知らないうちに、子どもの気持ちは変わるということ |
C.親が子どもの気持ちを分かっていないということ |
D.子どもの気持ちを大切にしない親はいないということ |
A.一緒 |
B.問違う |
C.同じ |
D.違う |
A.子どもが小さいうちは、親が決めたことをやらせたほうがいい。 |
B.子どものことを理解するには、子どもの話をちゃんと聞く必要がある。 |
C.親は、子どもが考えていることがわからなくても仕方がない。 |
D.親の考えをよく伝えていれば、子どもは素直に育つ。 |
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【推荐1】最近、ある中学校が有名になりました。この学校は丘の上にあり、周りは急な斜面になっています。この斜面は人が入りにくく、草取りができないため、草がたくさん生えて虫も増え、みんな困っていました。
( ア ) 、学校はこの問題を解決するために面白い方法を考えました。1年に2 回、1ヶ月ずつ羊を借りてきて草を食べさせるのです。
去年の春、初めて4頭の羊が来ました。羊はどんどん草を食べたので、土地はすぐにきれいになりました。羊は秋にも来ましたが、春とは違うことがありました。来た羊は春と同じでしたが、草が減るのが遅かったのです。秋の草は少し硬くて食べにくかったようです。でも、しばらくすると土地はまたきれいになりました。
羊が来てよかったことは、土地がきれいになったことだけではありません。近所の人たちが毎日羊を見に来るようになり、ふだんは話す機会の少ない中学生たちとも次第に交流が生まれていったのです。
みんな、次に羊が来るのを楽しみにしています。
1.文中の( ア ) に入れるのに最も適当なものはどれか。A.また | B.たとえば |
C.そこで | D.それで |
A.中学校の周りの土地に虫がたくさんいるので、草取りがしにくいこと |
B.中学校の周りの土地の草が、いくら取ってもすぐ生えてきてしまうこと |
C.中学校の周りの土地が、入りにくくて草取りができないこと |
D.中学校の周りの土地に生えている草を、羊が食べてしまうこと |
A.妹におもちゃをあげる |
B.この薬を1日に3回飲んでください |
C.雨が降りに止み、止みに降る |
D.生活に苦しんでいるみんなのために、何をすればいいでしょうか |
A.来た羊の数が予定より少なかったこと |
B.春に来た羊とは違う羊が来たこと |
C.羊が来るのが予定より遅かったこと |
D.羊が春ほど早く草を食べなかったこと |
A.近所の人たちと中学生が、羊との交流を一年中楽しむようになった |
B.近所の人たちと中学生が、だんだん交流をするようになった |
C.近所の人たちや中学生が、自分の家の庭の草取りをするようになった |
D.近所の人たちや中学生が、自分も羊を飼いたいと思うようになった |
【推荐2】ルールとは規則のことです。人間は秩序正しい生活のためにいろいろルールを作りました。われわれはそのルールをきちんと守らなければなりません。そうしないと、人に迷惑をかけるし、自分も大変なことになることがあります。
ある月曜日、留学生のジョンさんの自転車がなくなりました。朝、電車に乗るとき、駅前に置いたのに、今はありません。盗まれたかなと思いました。近くにある交番へ届けようと思ったら、自分の自転車を止めておいた地面に貼ってある紙に気づきました。そこには「無断駐車。ほしいなら、決められた時間内、○○当番自転車臨時保管所へ。ついでに2000円の罰金を」と書いてありました。それで、ジョンさんは分かりました。
一緒にいた同じアパートに住んでいるブランさんはこう言いました。
「どうして自転車をここに止めたのですか。ほら、あそこに『この辺に自転車を止めるな』と書いてあるだろう。分からないのか。」
「分かっています。でも、毎朝、ここに自転車がいっぱい止めてあるのを見て、大丈夫かなと思っていたんだ。」
「あなたの考え方はおかしいなあ。」
(①)二人は駐車場に行きました。ブランさんの自転車はそこに止めてあるんです。
「ブランさん、アパートまでとても遠いから、どうか、私を乗せてくれないか。」とジョンさんは頼みました。
「だめだよ。二人で自転車に乗るのもルール違反だ。私は反則したくないよ。2000円は私の一週間の食事代だよ。まあ、しかたがない。今日は私はあなたと一緒に歩いて帰りましょう。」
「迷惑をかけまして、すみません。」
もっと大変なことが後に来ました。学校の放課時間と自転車保管所に指定された時間とが合わないため、火曜日から金曜日まで自転車を取ることができませんでした。(②)、ジョンさんは毎日30分もかけてアパートから駅まで歩いていました。やっと土曜日になり、ジョンさんは自転車保管所へ行きました。罰金を取られたのはもちろんです。帰ろうとしたとき、あそこのおじさんは、丁寧に一冊パンフレットをくれました。
「これをよくお読みになってください。」
ジョンさんは自分の自転車を見て何とも言えない気持ちでした。
1.ジョンさんはなぜ自転車を止めてはいけない所に止めたのですか。A.ほかの人もしているのを見て、自分もそうしたから。 |
B.自転車駐輪場は駅までとても遠くて不便だから。 |
C.止めてはいけないという規則を知らなかったから。 |
D.自転車保管所に移動されてしまうことを考えなかったから。 |
A.駅の交番へそのことを言いに行こうと思いました。 |
B.罰金を払って自転車をもらおうと決めました。 |
C.自転車保管所に指定された時間に行きました。 |
D.クラスメートといろいろ相談してみました。 |
A.それから | B.だから | C.だが | D.では |
A.それに | B.そから | C.それで | D.しかし |
A.止めてはいけない所に勝手に自転車を止めるべきではない。 |
B.二人乗りのような危なくて反則のことをしてはいけない。 |
C.外国にいるときは、用心深く日々を送るべきである。 |
D.他人に迷惑をかけないようにしっかりルールを守るべきである。 |
【推荐3】去年、地域の夏祭りのボランティアに参加した。その中でも私は全く経験がなかったが、「楽しそうだから」という(ア)気持ちで太鼓をやることにした。
簡単に叩けるようになると思っていたが、初めてだったので太鼓の叩き方や叩く箇所、べチ(鼓槌)の持ち方など分からないことが多かった。(イ)、曲数も多く覚えるのが大変だった。毎日の練習を通して、伝統はこうやって受け継いでいくものだと感じた。練習会だけでしは不十分だと思い、家でも譜面をもとに母と練習をして曲のリズムや叩き方を覚えた。太鼓はみんなと合わせることが大事だ。始めはみんなの足を引っ張るのではないかと不安だった。けれど、たくさん練習をして、少しずつリズムが取れるようになり、一曲を通して行う練習では一体感が生まれるようになった。私は太鼓の面白さを知った。
夏祭り当日、みんなで法被を着て、やぐら(高台)の上に登った。私は、やぐらの上に登るのが初めてだったので、とてもわくわくした。毎年来ている祭りだったので自分がやぐらの上にいることが不思議な感じがして、なぜか誇らしく思った。私たち家族は、私が小学校低学年の頃に今住んでいる大府市に引っ越してきた。大府のことは何も知らず、ただ「大府市に住んでいる人」だった。学校の社会の授業で大府市のことを勉強した時も「自分の町」と感じることができなかった。夏祭りのボランティアを通して大府の民踊に触れることもでき、大府市の一員になれたと感じた。今年も太鼓のボランティアに参加し、二年生として一年生に少しでも私の手で伝統を繋いでいきたかった。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.軽い | B.悔しい | C.恥ずかしい | D.重い |
A.また | B.ところが | C.ところで | D.そこで |
A.母のことを心配していたから |
B.太鼓の演出を心配していたから |
C.みんなの足を心配していたから |
D.来年のボランティアのことを心配していたから |
A.やっと太鼓の面白さがわかったから |
B.やぐらの上での太鼓奏者になったから |
C.大府市に引っ越してきたから |
D.とても緊張していたから |
A.「私」は太鼓との出会いで、この町の一員になれたと感じた。 |
B.「私の母」も太鼓に興味があって、叩き方や叩く箇所から曲のリズムまで勉強した。 |
C.「私」は二度と太鼓のボランティアに参加したくないと思っていた。 |
D.「私」は伝統継承が難しくて、自分の手で受け継ぎたくないと思っていた。 |