何かを頼むときには、相手との間に置く距離を小さくしたほうがよいようです。実験のためのボランティアを頼むときに、どのような頼み方をすると効果的であるかについて調べた実験があります。
ボランティアを依頼するときには、近い距離(40センチ前後)で熱心に頼んだときのほうが、遠い距離(1メートル前後)の場合より、長い時間実験に協力してくれることがわかりました。(ア)、遠い距離では熱心に頼んでもその効果のないことがわかりました。
アメリカの警官のためのある教科書には、尋問者は被疑者のすぐ近くに座るのがよく、間に机などを置かないほうがよいと書いてあるそうです。そして、尋問が進んだら、尋問者は椅子を近づけて、最後には、被疑者の膝が尋問者の膝の間に入るくらいまで近づく必要があるのだそうです。また、診察室での医者と患者との間にも、机を(イ)ほうがよいようです。ある調査によれば、患者との間に机があると、10%の患者しか気を緩めることができなかったです。それに対して、机がないと55%の患者が気を緩めて診察を受けることができたのでした。
「膝を交える」という言葉があるように、二人の間の距離が小さくなると、相手に親しみが湧き、気持ちが打ち解けて(融洽)くるようです。こうした関係になってしまうと、相手の頼み事を簡単に断れなくなります。
1.文中の「どのような頼み方をすると効果的であるかについて調べた実験」について、正しい説明はどれか。A.近い距離で熱心に頼んだほうが効果的である。 |
B.遠い距離で熱心に頼んだほうが効果的である。 |
C.近い距離で熱心に頼んだほうが、頼みに時間がかかる。 |
D.遠い距離で熱心に頼んだほうが、頼みに時間がかかる。 |
A.つまり | B.ただし | C.こうして | D.また |
A.尋問を始める前に、尋問者はできるだけ被疑者に近づいたほうがいい。 |
B.尋問を始める前に、被疑者はできるだけ尋問者に近づいたほうがいい。 |
C.尋問をしているとき、尋問者は被疑者に少しずつ近づいたほうがいい。 |
D.尋問をしているとき、被疑者は尋問者に少しずつ近づいたほうがいい。 |
A.置いた | B.置かない | C.多めに置いた | D.少なめに置いた |
A.相手の膝の上に座って話す。 |
B.相手との間の距離を近くする。 |
C.患者が気を緩めて診察を受ける。 |
D.相手と1メートルの距離を持つ。 |
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【推荐1】昔の農民は、お米を作る田んぼに「田の神様」がいると考えていた。田の神様は、寒い冬の間は山へ行き、暖かい春になると、農民たちが住んでいる村へ帰ってくると信じられていた。そして、春になって桜が咲くと、農民たちは「田の神様が(ア)」と考え、桜の木の周りに集まり、田の神様におもてなし(款待)をしたことが、お花見の始まりと言われている。でも、そのころのお花見は、今のようなお花見とは違って、「お米がたくさんできますように」という「お祈り」のようなものだったと言われている。また、桜の咲き具合(イ)、その年にお米がどのくらいできるのかを占ったり、「悪いことが起きないように」と「厄除け」をしていたとも言われている。「田の神様をおもてなしする行事」から、今のように「綺麗に咲いた桜を楽しむ」というお花見のもとになったのは平安時代のことだ。
平安時代の「貴族」と呼ばれる人たちが、美しい桜の花を見ながら詩を作るのを楽しんだことが、今のようなお花見のもとと言われている。当時はまだ貴族の間だけで楽しまれていたお花見だったが、鎌倉時代に入ると少しずつ貴族以外にも広がっていった。そして、江戸時代に入ると、身分に関係なくみんなが美しい桜の木の下に集まって、お弁当を食べたり、歌を歌ったりしながら春の訪れを楽しむ、今のお花見のスタイルができた。
1.(ア)のところに入れる最も適当なのはどれか。A.帰ってきた | B.帰っていった |
C.帰っていた | D.帰ってみた |
A.田の神様に感謝すること |
B.春の訪れを楽しむこと |
C.田の神様にお祈りすること |
D.綺麗な桜を楽しむrこと |
A.にわたって | B.にとって |
C.について | D.によって |
A.田の神様へのおもてなし→貴族の間で桜を楽しむ→貴族以外に少しずつ広がる→身分に関係なくみんなが楽しむ |
B.田の神様へのおもてなし→貴族以外に少しずつ広がる→貴族の間で桜を楽しむ→身分に関係なくみんなが楽しむ |
C.貴族の間で桜を楽しむ→田の神様へのおもてなし→貴族以外に少しずつ広がる→身分に関係なくみんなが楽しむ |
D.田の神様へのおもてなし身分に関係なくみんなが楽しむ→貴族以外に少しずつ広がる→貴族の間で桜を楽しむ |
A.桜の花を見ながら詩を作る。 |
B.お弁当を食べたり、歌を歌ったりしながら春の訪れを楽しむ。 |
C.お米がどのくらいできるのかを占ったりする。 |
D.悪いことが起きないように祈る。 |
【推荐2】人間の体の皮膚には,汗を出す器官がたくさんあります。暑い時にはその器官が開いて汗が出ます。真夏の汗がたくさん出る時には,大人の人で1日に2リットル(公升)もの汗が出ると言われています。この汗は蒸発します。
注射をする時,アルコ一ル(酒精)で消毒すると冷たい感じがするのでしょう。これはアルコ一ルが蒸発する時,体の熱を奪い取っていくからです。これと同じように,汗が蒸発する時も,体の熱を奪います。それで体温が上がり過ぎるのを防ぐのです。反対に,寒い時には,汗を出す器官はすっかり閉じて,熱が奪われないようにします。そして,体温が下がり過きるのを防ぐのです。
しかし,このような自然の調節には限りがあって,これだけで体温をいつも変わらないようにしておくことはできません。そのことは,例えば冬の寒い時に夏のような格好をしていたらどうなるか。(ア ),夏の暑い時に冬のような格好をしていたらどうなるかということを考えただけでも分かるでしょう。
幸い,人間はものを考えたり工夫したり作り出したりする力を持っています。そこで暑さや寒さを防ぐためにいろいろな材料を作って,いろいろな衣服を作り出したのです。
1.真夏の時にどれぐらいの汗が出るか。A.2リットルしか汗が出ない。 |
B.子供も大人も2リットルぐらいだ。 |
C.大人の人で1日2リットルもの汗が出ると言われている。 |
D.誰でも真夏の時,2リットルもの汗が出ると言われている。 |
A.アルコ一ルは治たいから |
B.体温が上がり過ぎるから |
C.アルコ一ルが蒸発しないから |
D.アルコ一ルが蒸発する時,体の熱も奪われていくから |
A.注射をする時,冷たく感じること |
B.消毒すること時,冷たくなく感じること |
C.汗が蒸発すること,体の熱も奪われていくこと |
D.アルコ一ルが蒸発する時,体の熱も奪われていくこと |
A.まだ | B.また | C.でも | D.だから |
A.人間の体は自然に調節できるから |
B.人間は格好の考えによるものだから |
C.古くからの習慣によって衣服も違うから |
D.人間の体は自然の調節に限りがあって,体温をいつも変わらないようにすることができないから |
【推荐3】QRコードを見たことがありますか。
ウェブサイトへのアクセスやお金を払うときなどに使います。QRコードは、お店、電車、ポスターなど、いろいろなところにあります。世界のいろいろな国で使われています。
このQRコードは、1994年に日本で生まれました。日本のデンソーウェーブ(denso wave公司:电装公司)(その時はデンソー)の原昌宏さんが作りました。
車の部品の会社で、車の部品の工場であるデンソーは、バーコードを使っていました。でも、バーコードには、あまり数字や文字が入りません。だから、バーコードを8から10個ぐらい使っていました。これは時間がかかりますし、工場で働く人も「疲かれる」と言っていました。( ア )、たくさんの文字を 1回で読めるコードを作ろうと思いました。QRコードに入れることができる数字や文字の数は、パーコードの200倍です。縦と横にならんだ、白と黒のパターンが数字や文字になります。数字で7089字、アルファベットで4296字、漢字で1817字まで入れることができます。
このQRコードを作るとき、ヒント(启发)になったのは、原さんが昼休みにしていた囲碁でした。囲碁は、日本のボードゲームで、白と黒の石を使って遊びます。その白黒のパターンを見て、原さんは「これだ!」と思いました。白黒のパターンには文字を入れやすいことに気がついたのです。そのアイデアがQRコードになりました。
2022年5月、デンソーウェーブは、新しいQRコードを発表しました。小さくて細長い「rMQRコード」 です。QRコードに入れられる文字の数は同じですが、細いので、狭いところにも入れることができて便利です。
1.文章によると、「いろいろなところ」に属しないのはどれか。A.ポスター | B.交通機関 | C.売店 | D.お金 |
A.QRコードにはあまり数字や文字が入らない |
B.バーコードにはあまり数字や文字が入らない |
C.QRコードには8から10個ぐらいの数字や文字が入る |
D.バーコードには8から10個ぐらいの数字や文字が入る |
A.でも | B.つまり | C.それで | D.ただ |
A.囲碁 | B.石 | C.パターン | D.QRコード |
A.「新しいQRコード」は小さくて細長い |
B.「新しいQRコード」もデンソーウェーブによって作られた |
C.「新しいQRコード」に入れられる文字の数はRコードより多い |
D.「新しいQRコード」は「rMQRコード」と呼ぶ |