【推荐1】「デザイン」とは、ただ何かを美しく見せようとすることではない。基本的には、私たちが生活するときに必要ないろいろな物について、その美しさだけでなく、その機能や材料や構造もいっしょに考えて、総合的に計画し、設計することである。また、そのようにして作り出された物も「デザイン」といったりする。日本語の中にも「デザイン」に相当することばがいくつあるが、それらのことばで上に述べたような意味を全部表現することは（ア）。外国でも、英語以外の国々では、それぞれの国のことばでデザインの意味を十分に表現することは難しい。そのため、現在では、「デザイン」ということばがだいたい世界中に共通する言葉として使われている。

現代生活を中心にして考えたとき、デザインは次の三種類に分けられる。第一は、視覚伝達に関するデザインである。これは、物を見た時の美しさを中心に考えるデザインで、広告、ポスターなどのグラフィック・デザインはこの種類に入る。第二は、生産品に関するデザインである。これは、私たちが生活するときの便利さなどを考えて製品の材料や機能や構造などを考えるデザインである。第三は、環境に関するデザインである。これは、建築、道路、公園など、いろいろな物のあいだの調和を考えるデザインである。

①機能       ②材料       ③構造

【推荐2】環境問題では「リサイクル」という言葉をよく聞く。リサイクルとは、要らない物を壊して、別の物に作り変えることだ。（        ）、読み終わった新聞紙からトイレットペーパー（抽纸）を作ったりする。物を捨てればゴミになるが、リサイクルすればゴミを出さないことができる。だが、リサイクルが形を変えるのにお金が掛かるし、エネルギーも使う。

また、「再使用」という方法もある。再使用というのは、物を壊さないで、何度も使うことを言う。（        ）、飲んだ後のペットボトル（塑料瓶）を洗ってまた使う。それで、再使用するペットボトルは何回も使えるように、少し厚くしっかりと作られている。ドイツでは1本のペットボトルをだいたい15~30回ぐらい使うそうだ。

以前は、お金やエネルギーの点で、リサイクルより再使用のほうがいいと考えられていた。しかし、実際に調べてみると、場合によっては再使用のほうがお金やエネルギーを使うことが分かってきた。それで、最近はどちらのほうが環境にいいとは単純には言えなくなっている。