私が小さいころ、茶碗にご飯を残したまま、「ごちそうさま」と言うと、母は「農家の人が苦労してお米を育てているのよ。最後の一粒までちゃんと食べないと、農家の方に申しわけないでしょ」と注意されたものです。しかし、今の母親でそんな「食育」を言って子どもを叱る母親は(ア)。
朝の東京を歩けばわかるのですが、家庭から出される台所ゴミや、コンビニやスーパーから出された賞味期限切れのお弁当・おかず類など、いわゆる生ゴミが山のように捨てられています。実は食料自給率が40%と先進国の中で一番低い日本は、このようにして捨てられる生ゴミの量が年間1900万トンです。ところが、地球の資源には限りがあります。食料にも限りがあります。実際、発展途上国では、毎年1500万の人々が餓死しているのです。
どうしてこんなことが起こるのかと考えますが、やはり、まさに私の母の言葉のように、お米にせよ野菜にせよ、農家の人が作っているのに、この生産者の苦労を知らないことにあると思います。言い換えれば、現代では、生産者の顔が、生産者と消費者のつながりが、見えなくなっているのです。こんなことで 食べ物に対する感謝する気持ちが生まれるはずがありません。
食べ物を残こすことなくきれいに食べるというのは、環境を守るためにも、人間と人間の絆を築き直すためにも大切です。まずは身近なこと、食べられるものを捨てないということから始めてみませんか。そこからきっと何かが変わるはずなのです。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.いないはずがありません | B.いないでしょう |
C.いないとは限りません | D.いるに違いありません |
A.食料自給率が40%しかないこと |
B.地球の資源や食料には限りがあること |
C.大量の食料が食べずに捨てられていること |
D.毎年1500万人もの人々が餓死していること |
A.「食育」を通した親と子の関係 |
B.生産者と都市の消費者のつながり |
C.生産者とスーパーなど販売者の提携 |
D.先進国による開発途上国の人々への経済協力 |
A.先進国の中で、日本は食料自給率が一番低い。 |
B.地球上の食料不足は深刻で、毎年1500万の人々が餓死している。 |
C.生ゴミとは、食品工場や飲食店から出される食品廃棄物のことである。 |
D.お米や野菜を買うとき、多くの消費者は生産農家のことを意識しない。 |
A.親子の関係に気を付けよう |
B.地球の資源には限りがある |
C.環境を守らなければならない |
D.食べられるものを捨てないで |
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【推荐1】東京には 1 (いろいろだ)ホテルがあります。最近、カプセルホテルというホテルが 2 (多い)なりました。1つ1つの部屋が薬のカプセル(胶囊) 3 同じ形をしているので、この名前 4 なりました。部屋の中にはベッドとテレビ、電話、時計しか 5 (ある)。天井が低く、とても小さい部屋でベッドから下りて、立つこともできません。小さい部屋がたくさん並んでいるので、全体の形は蜂の巣になっています。
このホテルには東京で仕事をしているサラリーマンがよく泊まります。束京には会社がたくさんありますが、多くのサラリーマンは仕事が 6 (終わる)から、1時間半から2時間も掛かる遠い家へ帰ります。東京の土地は高くて、家が買えないからです。残業で仕事が11時に終わった時は家に 7 (着く)のが夜中の1時近くなります。そして、次の日は6時に 8 (起きる)なければなりません。とても疲れます。カプセルホテルでは家族と一緒に食事をしたり、話をしたりすることもできません。自分の好きな 9 (しゅみ)を楽しむこともできません。しかし、カプセルホテルに泊まれば11時半から8時 10 寝ることができます。そして、8時半に蜂の巣からたくさんの働き蜂が会社に向かって出ていくのです。
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【推荐2】眼鏡をかけた男の子が、手にした本のページを一心に見つめている。ニコニコとして、うれしそうだ。今、彼は読書を楽しんでいるなあ。東京にある豊島区立中央図書館の管理者、石川典子さんはこれを見ていて、胸がいっぱいになったという。
男の子が読んでいたのは、視覚に障害がある人向けの大きな活字の本だった。今春、図書館は「りんごのたな」というコーナーを新たに設けた。触って楽しむ本や読みやすさに工夫を凝らした本が棚に並んでいる。
「すべての子どもに読書の喜びを」との思いを込め、石川さんたちは本を選んだという。
「こういう本が読みたかったんです」。視力が徐々に失われていく病気の子の母親には感謝された後、言われた。「以前はなかったですよね」。
棚の案内に「障害」という言葉は使っていない。「多様性を考える本」などと呼ぶことにした。視覚に障害がある人もいれば、視力が衰えたお年寄りもいる。読書バリアフリー(无障碍阅读)は、誰でも直面する問題だ。
「障害は訪れる人ではなく、サービスをする図書館の側にあるのだと思いました」。どうすれば、もっと多くの人が読書を楽しめるようになるのか。「私たちもまだまだ、これからです」。石川さんはそう話している。
1.文中の「これ」は何を指すか。A.男の子が手にした本のページ |
B.男の子が読書を楽しんでいる様子 |
C.石川典子さんが胸がいっぱいになった瞬間 |
D.視覚に障害がある人向けの大きな活字の本 |
A.簡単で読みたくない本 | B.多様性を考える本 |
C.目が見える人向けの本 | D.病気の子向けの本 |
A.眼鏡をかけている人が多いのに気づいたから |
B.病気の子の母親に感謝されたいと思ったから |
C.触って楽しむ本がおもしろいと思ったから |
D.すべての子どもに読書の喜びを感じさせたいと思ったから |
A.物事の進行の邪魔 | B.体の不自由 | C.精神の機能の低下 | D.陸上競走 |
A.豊島区立中央図書館は「りんごのこころ」というコーナーを新たに設けた。 |
B.棚の案内には「障害」という表現を使用している。 |
C.重度障害の石川さんは読みたい本が読めないというのは権利侵害だと思った。 |
D.石川さんは自身や図書館について「まだまだ、これからです」と言った。 |
【推荐3】日本では、インターネットでニュースを見る人が増え、新聞を読む人が減っています。ニュースや情報を知るにはインターネットを利用するほうが早いし、新聞を買うお金ももったいないからだそうです。わたしの友達も、前は読んでいたけれど今は読まないと言います。
わたしは毎日、新聞を読みます。(ア)、携帯電話でニュースを見ることもあります。ニュースを知るだけから、それで十分です。ニュースの中から、自分が興味を持ったニュースだけを選んで、そこにある字をざっと読んで情報を得ます。とても便利ですが、携帯電話で見る時はそれだけで終わってしまいます。
新聞を読む時は違います。新聞記事の内容は、幅が広いです。ニュースだけでなく、社会で問題となっていることを、新聞を書く人が深く調べ、分析や詳しい解説をする記事もあります。携帯電話では気にしない記事も自分の興味が広がったり、考えが深まることも多いです。それは自分の人生を少し豊かにしてくれると思います。
新聞を読むと、時間も、お金もかかります。でも、わたしはこれからずっと、新聞を読み続けるつもりです。
1.「前は読んでいたけれど今は読まない」のは、なぜですか。A.新聞のほうが、知識が増えるから |
B.新聞のほうが、分析や詳しい解説があるから |
C.インターネットのほうが、やすくて情報の幅が広いから |
D.インターネットのほうが、早くてお金がかからないから |
A.もちろん | B.とにかく | C.つまり | D.ところで |
A.新聞を書く人が心が深いところ | B.解説はしないところ |
C.記事内容が豐富なところ | D.お金がかかるところ |
A.社会のニュース | B.興味があるニュース |
C.字がざっと読めるニュース | D.便利なニュース |
A.新聞を昔は読んでいたが、今は読んでいない。 |
B.今は新聞より携帶電話のニュ一スサイ卜をよ〈読赴。 |
C.新聞の記事を読むと、自分の考えが深まることも多い。 |
D.新聞がもっとやすくなれば、これからも読み続けたい。 |