私は「努力」という言葉が嫌いだ。努力という言葉の裏には苦しみとか辛さが伴う気がするからだ。何かに一生懸命に打ち込むことは決して悪いことではない。しかし、何かに打ち込めるほど夢中になっているときには、苦しいとか辛いという感覚はないはずで、それは努力とは違う。
日本で生活していると、よく日本人から「日本語がお上手ですね」とほめられる。日本語を話す外国人に対して、ほめられて悪い気はしない。だが、「相当努力したんでしょうね」という言葉には、いつも違和感を覚えるのだ。
国では日本のアニメばかりでなく、日本の映画やドラマなんかも字幕付きがある。最初は字幕を追いながら見ていたのだが、実は私は極度の近眼で、次第に画面の字幕を追うのが面倒に感じるようになった。字幕を見るより、聞いて分かるほうが効率がいいような気がして、いっそのこと日本語を覚えてしまおうと思った。来日してからは、私の日本語を周りの日本人はいつもほめてくれたし、日本語が通じることが何よりもうれしかったか。
もともと日本のアニメが好きだったから、単語はどんどん覚えられた。アニメを見ていて分からない単語があると、手元の辞書で意味を調べる。気になった言い回しなどは手帳にメモしておけば、自然に覚えられた。
だが、それを「努力したんでしょう」と言われると、少しがっかりするのだ。( ア )私は努力などしていない。日本語を覚えるのに辛いとか苦しいという気持ちが全然なかったのだから。ただ好きなことに夢中になっていただけだ。
もちろん、人生の中では辛い思いをして乗り越えなければならないことはいくらでもある。しかし、何事においても自分は努力しているのだと意識せずにできたらいいのにと思う。
1.文中に『私は「努力」という言葉が嫌いだ』とあるが、なぜか。A.努力の裏には苦しみとか辛さしかないと思うから。 |
B.一生懸命に努力することはよくないと思うから。 |
C.何かに没頭している時、苦しさや辛さなど気がしないはずだから。 |
D.努力とほめられたら、なんとなく悪い気がするから。 |
A.日本のアニメばかり見ている。 |
B.画面の字幕を追うのが面倒だ。 |
C.日本人に褒めてもらいたい。 |
D.私の日本語は周りの日本人にほめられた。 |
A.ずっと字幕を追いながら何回も見ている。 |
B.分からない単語を繰り返して暗記する。 |
C.分からない単語を辞書で調べて、気になった言い回しを手帳に書く。 |
D.日本人と友達になって交流する。 |
A.じつは | B.または | C.そこで | D.すると |
A.日本語を話す外国人に対して、違和感を気にしないほうがいい。 |
B.字幕を見るより、聞いて分かるほうが効率がいい。 |
C.人生の中では辛い思いを直面して乗り越えなければならない。 |
D.努力のことを意識しないで好きなことに熱中したらいい。 |
相似题推荐
【推荐1】ボランティア活動は、人の役に立つよいこと、やってみたいと思う人もいれば、逆に、少し面倒くさいと思う人もいると思います。私も少し前までは後者でした。しかし、今年の夏、友だちと初めてボランティア活動に参加したことで、考えが変わりました。
きっかけ(契机、开端)は、学校で配布された(被分发)小さなパンフレット(宣传册)でした。あのパンフレットを見ているうちに、今まで興味のなかったボランティア活動に少し参加してみたいと思うようになりました。私は小さい子どもが① なので、「小学生との思い出作り(制造回忆)」というものに参加しました。初めてだったので不安や緊張もあったのですが、小学生たちは無邪気(天真无邪)で、仲良く遊ぶことができて、とても楽しかったです。別れの際に一緒に遊んだ小学1年生の女の子たちから、「明日も来る?」と言われて、② なりました。私は、最初の不安がうそのように消え、またボランティア活動に参加したいと思いました。そして、こんな小さい事でも人の役に立てる、③ 、自分にとってもいい経験になると感じました。今まであまり興味のなかったボランティア活動が楽しく、また参加したいものに変わった瞬間でした。
1.文中の「後者」のさすのはどれか。A.やってみたい人 |
B.少し面倒くさいと思う人 |
C.友達とボランティア活動に参加した人 |
D.パンフレットを配布する人 |
A.好き | B.嫌い | C.苦手 | D.面倒 |
A.寂しく | B.嬉しく | C.つまらなく | D.楽しく |
A.それで | B.それでは | C.そして | D.それなのに |
A.ボランティア活動に参加したくない時 |
B.パンフレットを見ている時 |
C.小学生と仲よく遊んでいる時 |
D.「明日も来る」と言われた時 |
【推荐2】むかしむかし、ある所に、三毛猫を可愛がっている三味線引きのおばさんがいました。ある日の事、三毛猫に踊りを教えてみようと思ったおばさんは、囲炉裏(地炉)に鉄鍋をかけて、その中に三毛猫を座らせました。それから囲炉裏に少しばかりの炭火を入れて、猫の足が火傷しないぐらいに温めました。鍋の中が熱くなってくると三毛猫は思わず立ちあがり、すかさず(立刻)おばさんが鳴らし始めた三味線に合わせるように、熱くなった手足を動かして踊る格好をしました。「そうそう、上手、上手」おばさんは猫が手を上げるとピン、足を跳ねるとトン、手足を下ろすとシャンと、上手に三味線を鳴らしました。こうして少しずつ練習を重ねていると、しまいに三毛猫は三味線の節を覚えて、鉄鍋の中に入れなくても一人で踊るようになりました。
おまけに節に合わせて、♪ニャ、ニャン、ニャーと、可愛く言うのです。
この三毛猫の噂はあっという間に広まって、(ア)から、ぜひ三毛猫の踊りを見せてくれと頼んでくるようになりました。♪トン、トン、ピン、シャン ♪ニャ、ニャン、ニャーところが、三毛猫があまりにもうまく踊り歌うので、それをねたんだ人たちが、「あの三毛猫は、化け猫だよ」と言い始めました。それからはおばさんは三毛猫の踊りを人には見せずに、自分だけの楽しみにしたそうです。
1.文中の「それから囲炉裏に……温めました」について、正しいのはどれか。A.三毛猫の体が冷えないように、おばさんは炭火を入れた。 |
B.三毛猫がダンスを練習できるように、おばさんは炭火を入れた。 |
C.足を温めないと、三毛猫はダンスの練習ができない。 |
D.囲炉裏に炭火を入れないと、三毛猫は立ち上がることができない。 |
A.これあれ | B.こちらあちら | C.あれこれ | D.あちらこちら |
A.三毛猫のことを可愛がっていた人 | B.三毛猫のことを尊敬していた人 |
C.三毛猫のことを嫉妬していた人 | D.三毛猫のことを可哀相に思った人 |
A.練習を重ねていて、三毛猫は三味線を引けるようになった。 |
B.三毛猫は三味線の節に合わせて、鉄鍋の中で踊りを始めた。 |
C.最後まで、三毛猫は鉄鍋の中でしか踊ることができなかった。 |
D.結局、おばさんは好きだった三毛猫のことを嫌いになった。 |
A.踊る三毛猫 | B.化け猫 |
C.三味線の節 | D.三味線引きのおばさん |
【推荐3】私はきのう、しごとを休みました。子供がびょうきでしたから。朝、かいしゃに電話して、休むといいました。それから、子供の学校にもでんわしました。九時にくるまで病院へいきました。医者はかぜだといいました。薬をもらって、十時ごろうちへ帰りました。こどもはくすりをのんで、ねました。私はひとりで、スーパーへいきました。十二時にひるごはんを作って、こどもといっしょに食べました。こどもはたくさんたべて、それから、べんきょうしました。午後は、ねませんでした。
1.私はどこではたらいていますか。A.かいしゃです | B.びょういんです | C.スーパーです | D.学校です |
A.遅くなりましたから。 |
B.私は病気でしたから。 |
C.私は休みたかったから。 |
D.子供の学校から電話がありましたから。 |
A.ごはんをたべました。それから、べんきょうしました。 |
B.学校に電話しました。それから、かいものにいきました。 |
C.びょういんへいきました。それから、家でねました。 |
D.くすりをのみました。それから、ごはんをたべました。 |
A.母とスーパーへ行きました。 |
B.宿題をしました。 |
C.寝ました。 |
D.母と会社へ行きました。 |