3 . 2000年から2001年にかけて、全国紙( )有名な新聞が、基本の活字を少し大きなものに変えました。地方紙も同じだったと思います。高齢者人口の増加が原因でしょうが、新聞を読む人の総数の中で、老眼鏡を必要とする人の割合が増えたからです。
新聞だって「お客様は神様」でしょうから、その「神様」のニーズに沿って紙面を変えるということは、とうぜんのことです。その案内の記事では、これまでの活字と新しい活学を比較して、いかに見やすくなったかがしめされていて、わかりやすく納得できるものでした。そして、各社ほとんど同じことを書いていたと思いますが、紙面の大きさは変えないわけだから、「文字が大きくなったら、文字数を減らさねばなりません。そこで、記事は要点をおさえ(把握重点)簡略化して適切化をはかる」というような説明になっていました。なるほどと思う一方、これまではそうでなかったのかなとも思いました。
大きな活字の本も出まわるようになってきました。とくに辞書は同じ内容で同じデザインで大きな版(尺)のものが出て、老眼鏡なしでも利用できるとありがたがられています。ただサイズが大きくなったら、大きく重いという欠点もありますが、その快適さに換えられないという人には問題になりません。
1.
文中の( )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.に対して | B.にとって | C.として(作为) | D.とともに(随着…发展) |
2.
新聞の文字が大きくなった理由は何か。A.文字を大きくすることで要点がわかりやすくなること |
B.小さい文字が読みにくい高齢の読者が多くなったこと |
C.紙面に余裕ができるように記事の表現を簡略化したこと |
D.高齢者から情報を絞ったほうがよいという意見があったこと |
3.
新聞の文字が大きくした結果、どうなったかA.新聞の重さは重くなってしまった |
B.老眼鏡を必要とする人の割合が増えた |
C.字がもっと見えるようになって、高齢者たちは喜んだ |
D.文字数が減ってしまって、簡略になった |
4.
文中の「これまではそうでなかった」とは、どういう意味か。A.以前の紙面は活字の大きさを内容ほど重視していなかった |
B.以前の紙面は高齢の読者のニーズに十分こたえていなかった |
C.以前の紙面は重要な情報が簡潔にまとめて書かれていなかった |
D.以前の紙面は読者が納得できるほど詳しく説明していなかった |
5.
文中に「問題になりません」とあるが、何が問題にならないのか。A.本を軽くするために活字が小さくなったこと |
B.老眼鏡を持っていないと少し読みにくいこと |
C.活字が大きくなって情報が少しだけ減ったこと |
D.文字が拡大されて辞書が以前より重くなったこと |