1 . 地球上のあらゆる生物は、地球の自転に合わせて体内時計を刻んでいますが、自転周期の 24 時間と同調しているわけではありません。
人間の体内時計も25時間説、28時間説など様々な研究報告があり、確定していませんが、「24時間より多少長く、25時間以内ではないか」という説が有力のようです。
人間の体内時計による活動モードは、起床後12~13時間程度、この時間帯は交感神経が優位になるため、新陳代謝が高められ、体温、脈拍、血圧も高めに保持されるので、脳や体がよく働きます。(ア)、起床後14~16時間たつと、お休みモードに突入し、徐々に眠気を感じてきます。
…(略)…それでは、体内時計と自転周期のずれ(偏差)をそのままにしておくとどうなるでしょう。前述のように、人間の体内時計の周期は地球の自転周期(約24時間)より長いため、睡眠覚醒リズムが次第に、(イ)。
やがては、深夜に就寝、昼まで寝ているというような昼夜逆転生活につながります。(ウ)、睡眠だけではなく、体温、ホルモン分泌、心拍数など生理的機能のリズムにも狂い(错乱,失调)が生じます。
こうなると、単なる夜更かしや朝寝坊という段階は過ぎ、社会的な生活を営むことも困難になり、健康障害も憂慮しなければなりません。現在、大きな問題になっている引きこもりや不登校、出社拒否の背景には、体内時計のずれが関与しているケースも少なくありません。こうなっては、もはや治療が必要なレベルです。
1.
(ア)に入れるものとして、最も適当なものはどれですか。2.
(イ)に入れるものとして、最も適当なものはどれですか。A.うしろにずれてしまいます | B.前にずれていきます |
C.不安定になってしまいます | D.安定的になってきます |
3.
(ウ)に入れるものとして、最も適当なものはどれですか。4.
地球上のあらゆる生物の体内時計について正しい説明はどれか。A.地球の自転周期と同調していません |
B.人間の体内時計は「24時間より多少長く、25時間以内ではないか」という説が間違いない |
C.人間は起床後12~13時間帯ではポジティブな活動モードが保持される |
D.人間の体内時計のずれが人間に何の影響もない |
5.
この文章の内容から、健康障害を起こさないようにするためには、どうすれば良いと考えられますか。A.交感神経を極力働かせないようにする |
B.辛くてもなるべく外出するようにする |
C.体内時計のリズムを自転周期に合わせる |
D.活動モードよりもお休みモードの時間を長くする |