夕方六時。会社帰りだが、まだまだ日は沈んでいないため、老若男女問わず連れナハで街シ散歩している様子が窺える。
地下一階のガレージにいれたあと、アパートの階段を上り、玄関の鍵を回し、ドアを 開ける。仕事終わりに行ういつものルーティーンだ。
「ただいま」と、ドアを開けると同時に僕は言った。
「あら、おかえりなさい」と、妻がそう言いながら近寄ってくる。
「おかすり。ぱぱ」と、娘の元気な声がリビングから聞こえてくる。
ああ、家族がいるってのはいいな、ありきたりだがそう思った。温かな家族の声を開くとなんだか爺臭くも涙腺が少し緩まった。やっぱり、年かな。
「そんなわけないでしょ。あなたも私もまだ三十を超えたばかりなんだから」と即座に 妻に否定された。
「いや、なんで分かったの!」と樂きながら言った。妻はエスパーなのかな。
「(ア )顔に出てたわ」と妻言った。
「そんなことよりご飯できたわよ。ユリもパパと一緖に手を洗ってきなさい」
食器の配膳をしながら妻は娘に言い聞かせた。妻はユリと呼んだが娘の名前は、漢字で書くと由莉となる。五歳になったばかりのまだまだ可愛い自慢の娘だ。反抗期が来ていないのはいいことだ、うん。このままー生來ないでほしいと切に願う。
そんなことを思いながら、娘と手を洗い、家族三人揃って夕飯にありつく。楽しくみんなで話しながらご飯を食べた。
注:ガレージ:车库
ルーティン:例行程序
ありきたり:常有,不稀奇
エスパー:超能力者
56.
文中の「老若男女問わず連れ立って街を散歩している様子が伺える」とはどうしてか。A.みんな同じような時間に仕事や学校が終わるから |
B.まだ日は沈んでおらず、明るく、安全だから |
C.会社が終わる時間ごろに、街は賑やかになるから |
D.夕方からスーパーでセールが行われるから |
57.
文中の「ありきたり」とはどういう意味か。A.れめずらしくない | B.貴重である |
C.つまらない | D.重要ではない |
58.
文中の「涙腺が少し緩まった」とはどうしてなのか。A.仕事中は寂しかったが、今妻と娘に会えて寂しくなくなったから |
B.娘が自分の帰りを待ち望んでいてくれたことに成長を感じたから |
C.家族が自分の帰りを待っていてくれることに温かさを感じたから |
D.家族に久しぶりに会えた喜びと感動で泣きそうになったから |
59.
文中の(ア)に入るものとして、適切なものはどれか。A.声が大きかったじゃない | B.どうしたっていうのよ |
C.エスパーじゃないわよ | D.まだまだ若いわよ |
60.
文中の「このままー生来ないでほしいと切に願う」とはどうしてか。A.反抗期が来たら、自慢ではなくなってしまうから |
B.反抗期が来たら、お嫁にいってしまうかもしれないから |
C.反抗期が来たら、子育てが嫌になってしまうから |
D.反抗期が来たら、寂しい思いをしてしまうだろうから |