大人になんかなりたくない。そう考えている小学生がいるそうだ。子どもというものは、早く大人になりたがっていると思っていたわたしは、大人になりたくないと考えている小学生があんがい(意想不到)多いと聞かされて、ちょっとショックであった。
でも、小学生の気持ちは分からないでもない。
わたしが子どものころの大人たちは、みんな楽しく働いていた。もちろん、当時の大人にも、嫌なこと、憂さ(忧愁,难受)もあったはずだが、仕事そのものは嫌悪していなかったと思う。( ア )大人たちは、子どもたちが生活しているすぐ横で働いていた。仕事の場と生活の場が現在ほど分離していなかった。
現在は働く大人の姿が子どもたちに見えない。ほとんどの人間がサラリーマンになってしまったためである。そして、大人たちの主な関心は、競争に勝つことになってしまった。大人たちの話題も、「勝った、負けた」の話か、「疲れた、疲れた」と言ったため息(叹气)でしかない。これじゃあ、子どもたちが大人に幻滅して当然だ。大人になりたくないと思う子どものほうが正しいようだ。
われわれ大人は、子どもたちに夢を与えるためにも、生活環境を換えていかねばならない。それは、労働時間の短縮といっただけのことだけではない。もっと根本的に、生活のゆとり(宽裕)が必要なのではなかろうか。わたしはそう思う。
1.文中に「ちょっとショックであった」とあるが、なぜか。A.子どもが早く大人になりたがっているから |
B.子どもが大人になりたくないと思っているから |
C.大人になりたいと思っている子どもがけっこう多いから |
D.大人になりたくないと思っている子どもがけっこう多いから |
A.小学生の気持ちは分からない |
B.小学生の気持ちは理解できない |
C.小学生の気持ちは分かっている |
D.小学生の気持ちは言葉で表せない |
A.それに | B.それで |
C.そこで | D.そのため |
A.働く大人たちの姿が子どもたちに見えないから |
B.大人たちがみんな楽しく働いているから |
C.ほとんどの大人がサラリーマンだから |
D.大人たちは他の人に勝つことばかり考えているから |
A.大人たちは仕事を楽しむことが必要である |
B.大人たちは生活を楽しむという余裕が必要である |
C.大人たちは仕事の場と生活の場を分離すべきではない |
D.大人たちは他人に勝つことで子どもに夢を与えなければならない |
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【推荐1】「都会では空を見てもおもしろくない」
「都会にいると季節を感じる( 71 )」
こういう会話をよく耳にしますが、一日中オフィスビルで机に向かって仕事をしている限りは、まさに( 72 )……と思いました。
この、「自然界から切り離されたような感覚」は東京に限らず、郊外のオフィスビルでも、体感することがあるのではないでしょうか。
しかし、それはあくまでも一日中屋内にいた場合の話です。
都市部でも、ちょっと( 73 )、意外にも、「都市部なりの天気や季節感」を感じることができるものです。
例えば、わずかな陽だまりに感じる春のぬくもり、高層ビルの上層階が雨雲の中にすっぽりと包まれている様子、わずかな緑地帯に息づく草花の芽吹きや開花、並木の紅葉……
ちょっと季節を意識しながら五感をフル活用する( 74 )、都市部でもそれなりに天気や季節を感じることができるのです。
日本は四季の表情がとても豊かなところです。( 75 )天気や季節は、日本人にとって、もっとも身近で、もっとも普通に日常生活の中に取り入れられているものです。そのため、どこにいても、その場所特有の天気や季節感を感じることができます。
(岩槻秀明『ポケット図解最新天気がよくわかる本』による)
1.( )の中に入る最もよいものを一つ選んでください。A.ことにはいかない |
B.ことができない |
C.ことにはならない |
D.ことはしない |
A.そのわけではないだろうな |
B.そのとおりなんだろうな |
C.そんなはずがないんじゃない |
D.そのようがないんじゃない |
A.季節を意識して外に出るわりに |
B.季節を意識しながら外に出るやら |
C.季節を意識して外を歩くほど |
D.季節を意識しながら外を歩けば |
A.ようで |
B.ように |
C.ことに |
D.ことで |
A.それをきっかけに |
B.そのわりに |
C.そのため |
D.そのわけで |
【推荐2】なぜ義実家(公公婆婆家/岳父岳母家)への帰省は辛いのか。一つは、帰省の非日常性が挙げられる。慣れ親しんだ自分の家とは異なるので、まったく落ち着かない。それに義父母やその他の親族を含めると大勢が集まるから、中にはそりが合わない人がいたり、不用意な発言で場を凍らせたりする人がいる可能性が高い。こうしたコントロールが効かない状況で、ストレスにさらされやすくなっている
もう一つは、こちらのほうがより強いストレスがかかるが、配偶者の理解不足だ。特に夫は実家に帰ると息子モードのスイッチを入れて、存分に休みを満喫しようとする。妻のほうも夫なしで実家に帰ったときに、夫の愚痴をこぼしていたりする。夫以外の3人で夫婦の内情が共有されている中に放り込まれる夫も相当なプレッシャーだろう。稼ぎや家事・育児に対ずる妻の不満を義父母から伝えられる人もいるようだ。
他にもさまざまな要因がある。(ア)、娘や息子が大きくなると「地元の友達と遊びたいから行かない」と実家に帰省しなくなったりする。「OOちゃんは帰ってこないのね」と義父母から言われるし、孫に向いていた注意が、自分に向くことも考えられる。
このように帰省は、構造的にストレスが溜まりやすい環境であることをまずは理解することが大切だ。解策の方向性としては、環境的要因はコントロールできないので、配偶者の理解を深めることが効果興だ。
1.文中に「そりが合わない」とあるが、それはどういう意味か。A.落ち着かない。 | B.気が合わない。 | C.付き合わない。 | D.知らない。 |
A.義父母 | B.親族 | C.妻 | D.子ども |
A.休みを満喫しようとすること |
B.夫の愚痴をこぼすこと |
C.妻の不満を伝えること |
D.帰りたくないこと |
A.例えば | B.それから | C.ところで | D.それとも |
A.環境的要因をコントロールする。 |
B.一人で帰省する。 |
C.子どもをつれて帰省する。 |
D.配偶者の理解を深める。 |
【推荐3】わたしは完璧主義者だ。わたしの部屋には埃一つ落ちていないし、すべてのものが整然と並んでいる。時計だって一秒の狂いもない。何もかも完璧にやらないではいられないのだ。それを人格の欠点のように言う人もいるが、わたし自身はそう思っていない。しかし、完璧主義を他人に押し付けるつもりは少しもない。(ア)、完璧主義で抱え込まされる(遭受,承受)苦悩があることを十分に知っているからだ。
完璧主義が高じると、自分に無理な要求を課すようになる。例えば、細かいことでいらいら(焦躁不安)したり、腹を立てたりしやすくなる。機嫌が悪いと、他人が寄り付かなくなるので、孤立する。孤立すると共に、ますます意固地(固执,执拗)になり、自分に厳しく当たる(苛待)ようになる。
いつの間にか、世界のすべてを敵に回してしまうのだ。そのようになりたくなければ、何もかも完璧にやろうなどとは考えないほうがいい。人生、時と場合によって、手を抜く(敷衍)必要があることもあるのだ。
人生はどんなにこちらが完璧であろうとしても、それを出し抜く(抢在……之前)企みをいつも用意している。だからこそ、おもしろいのだ。
1.文中の「そう」の指す内容はどれか。A.完璧主義は人格の欠点である。 |
B.完璧主義は人格の欠点ではない。 |
C.完璧主義を他人に押し付けようとする。 |
D.完璧主義を他人に押し付けようとしない。 |
A.すると | B.そのため | C.しかし | D.なぜなら |
A.自分に厳しく、腹を立てやすい。 | B.完璧主義を他人に押し付ける。 |
C.すべてのことを完璧にやる。 | D.自分以外の事物に無関心だ。 |
A.細かいことでいらいらしたり、腹を立てたりしやすくなる。 |
B.他人が寄り付かなくなるので、孤立する。 |
C.意固地になり、自分に厳しく当たるようになる。 |
D.すべてに満足しやすくなる。 |
A.完璧主義者は自分の手をリラックスさせる必要があるから |
B.完璧主義者は場合によって、妥協する必要があるから |
C.完璧主義者は腕を磨く必要があるから |
D.完璧主義者は自分の両手で完壁を追求すべきだから |