夢に本屋が出てきたことがある。書棚で何かを探しているのだが、そこはむかし郷里にあった小さな店なのだ。子どもの頃から通い、マンガ雑誌の発売日に駆け込んでいた(跑进去)。
自分のなかでは、それは、本屋の原型なのかもしれない。これからの子どもたちには縁のない話になるだろうか。身の回りから書店がどんどん消えている。小さなまちでも、そして大都市でも。
東京の赤坂駅周辺にいくつかあった一般書店が、全てなくなったと記事で知った。最後に閉店した文教堂赤坂店では、店の前に従業員一同の名で紙が張り出されたという。「書店という業態は世の中に街に必要とされなくなっているのだろうか?」。
アマゾン(亚马逊)などのインターネット通販は確かに便利だ。( ア )、書店に入るのは 自分の関心を広げてくれる気がする。書店員の「おすすめ」に、こだわりを感じることがあり、ネット通販の「あなたへのおすすめ」では出会えない本がある。
西暦79 年、火山の噴火で滅びた古代ローマには、すでにこんな本屋があった。白く塗った壁に赤い文字がある。書かれているのは新作の発売日だったり、最新の翻訳版のお知らせだったりだ。
書店は人類の文明とともに存在する物だと言っても過言ではない。私たちの代で失われてしまうなんて( イ )。そう断言する自信が持てなくなるほどの書店消失が続いている。
1.「これからの子供たちには縁のない話になる」とあるが、それはなぜか。A.今頃の子供は書店の夢を見ないからだ。 |
B.今頃の子供はマンガ雑誌を読まないからだ。 |
C.書店が少なくなっているからだ。 |
D.このような小さな書店は都市にないからだ。 |
A.ところで | B.それから | C.それで | D.それでも |
A.店員がおすすめしてくれる本屋 |
B.火山の噴火で滅びた本屋 |
C.壁に新作の発売日やお知らせなどが書かれた本屋 |
D.人類の文明とともに存在する本屋 |
A.絶対不可能だ。 | B.仕方がない事だ。 |
C.想像もしなかった。 | D.かなり悲しい事だ。 |
A.書店という業態は既に世の中に必要とされなくなった。 |
B.筆者は書店が人類の文明とともに存在する物だと思っている。 |
C.筆者は書店より通販の方がいいと思っている。 |
D.筆者は書店という業態の未来に自信を持っている。 |
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【推荐1】アメリカではあまり見られないが、日本の会社には「転勤」という独特の制度がある。この数年、東京、大阪などの大都市から福岡、広島、札幌など地方に転勤になる場合、「単身赴任」の急激に増える傾向があるという。三十代の男性は十人に一人の割合だが、①子供が多くなるにつれて、また自分の家を持つ人が多くなるにつれて単身赴任の割合も増え、四十代では十人に三人が、五十代では十人のうち五人も単身赴任するという。
単身赴任が増えている最も大きな理由は、「子供の教育」のためである。教育水準が高い大都市に住んでいれば、子供は良い環境で勉強ができる。子供を一流大学に入れたいと思ったら、家に子供を残さざるを得なくなり、子供の世話をするためにも母親も子供とともに残るということになる。
「自分の家を持っているから( ② )」というのが次に大きな理由である。土地の値段が極端に高い日本で自分の家を持つことは非常に困難である。たとえ自分の家が持てたとしても、多くの人は銀行などから借金をして家を建てるので、将来何十年も借金の返済に追われる人が少なくない。幸運にも家を建てるという夢を実現できた人にとって家を手放すなどということは絶対に考えられないことだ。
親が同居している場合、家族全員が引っ越すのは難しくなる。普通親は長年住み慣れた土地を離れたがらないし、子供は新しい土地で親に苦労をかけたくないと考える。親を置いて自分達だけ地方にいったら生活費が二重にかかるし、近所の人に親不幸とか、親の面倒を見ない駄目な子供とか思われる。
また、妻が仕事をしている場合も多くある。日本で女性が重要な地位につくのは難しいし、一度やめたら、同じような職につくのはもっと困難だ。何らかの理由で妻が仕事をやめないほうが良い場合、妻が家に残って仕事をすることになる。
上に述べた四つの理由は家庭生活上大変重要な問題であるが、ここで少し見方を変えて、夫の立場から「転勤」について考えてみよう。
近年家族が最も大事だと考える男性が増加しているが、日本の平均的男性は未だに仕事が最も重要であると考えている。それ故、会社に地方への転勤を命じられると、会社のためにそれも仕方がないと考える人は相変わらず多い。ところが、前に述べたような理由で、単身赴任しなければならないとしたら、どんな心境になるだろうか。
一般的に言って、日本人では、会社のことで忙しく、頻繁に家で食事を作ったり、掃除、洗濯等をしたりする男性はほとんどいず、妻が全部してくれるのが普通である。③そういう人が、朝、起きてから、夜寝るまですべて自分でしなければならなくなったとしたら、それは大変なことだ。それでも、平日は仕事のことで頭がいっぱいで気が紛れ、毎週週末に家族の所へ戻れるのならばまだ救いはある。しかし、現実には月に一~二回しか家へ戻れない。週末家族とゆっくりくつろぐべき時に、ただ一人でいなければならないのは精神的に非常に苦痛だ。四十代、五十代になってから知らない土地にいって新しい生活を始めると、何かとストレスがたまるであろう。
最近四十代、五十代の男性の自殺が急激に増えている。その大きな原因の一つに「転勤」④「単身赴任」の問題があることは確かだ。これは、日本の教育制度、雇用制度と深い関係があるのみか、子供の非行の問題、家族崩壊の問題、夫婦、親子のあり方とも密接に関係しており、容易には解決できない問題である。
子供の教育、経済的な問題を重要視し単身赴任にするか、あるいは、家族が協力して充実した家庭を築くほうを尊重し、家族の全員が一緒に生活するのを選ぶかはそれぞれの家庭によって異なるだろうが、安易に「単身赴任」を選ぶべきではないのではなかろうか。
(速水健次郎「辛口エッセイ」による)
1.①「子供が多くなるにつれて、また自分の家を持つ人が多くなるにつれて単身赴任の割合も増え」とあるが、なぜか。A.子どもと家を離れて自分で仕事したくないから。 |
B.子どもの学費と銀行の借金の圧力があるから |
C.子どもの教育と自分の家を手放すことができないから |
D.家族全員が一緒に引っ越すのはもっと難しくなるから。 |
A.単身赴任するわけにはいかない |
B.単身赴任しないわけにはいかない |
C.単身赴任するチャンスがある |
D.単身赴任するチャンスがない |
A.会社のことで忙しい夫 |
B.単身赴任の夫 |
C.頻繁に家で食事を作ったり、掃除、洗濯等をしたりする夫 |
D.全部家事をする妻 |
A.日本の男性は未だに仕事が最も重要であると考えている。 |
B.日本で女性が重要な地位につくのは難しいし、一度やめたら、同じような職につくのはもっと困難だ。 |
C.銀行などから借金をして家を建てるので、将来何十年も借金の返済に追われる。 |
D.親を大都市に置いて自分達だけ地方にいったら、生活費をむだにする。 |
A.仕事を大事にするので、転勤しないわけにはいかない。 |
B.家族をあまり大事にしないので、転勤してもいいと考える。 |
C.行きたくないけど、転勤しなければならない。 |
D.家族が最も大事だと考えるので、いやいやながら命令を引き受ける。 |
【推荐2】「子供の頃、学校から帰ったかと思うと、カバンを放り出して表(屋外)に飛び出した。仲間と一緒になって埃とか泥だらけになって、暗くなるまで遊びに夢中になっていたものだ。家に帰ると、暖かい食卓と両親の笑顔が待っていた。そこにあったのは幸福感そのものだった。」お年寄りの方は昔の子供時代をこのように懐かしみます。
今の子供たちは豊かに暮らしているにもかかわらず(尽管)、こうした幸福感を失いつつあるのです。どんな遊びをするにも、時間と場所がなければならないというのに、今の子供たちには遊ぶ時間にしても、場所にしても、ほとんどありません。広場にはビルが立ち並び、道路は車で塞がれていて、昔の町並みがすっかり変わりました。親は、遊ばないで勉強しろと喧しく叱ります。「家にいてもつまらない。」と言ってしまう子供さえいます。
子供たちも大人になると、さまざまな困難にぶつかりますが、小さなことにでも、幸福感を感じ取れるならば、困難は乗り越えられると言われています。(ア)、遊ぶことによって得られた幸福感ごそが、生きる力になるのです。行政も家庭も子供の遊びを考え直す時に来ています。子供は国だけではなく、地球の宝なのです。
1.お年寄りにとって、幸せな子供時代でないのはどれか。A.放課後、友だちと自由に遊べる子供時代 |
B.遅くまで遊んでいても親に叱られない子供時代 |
C.毎日、インターネットでゲームばかりしている子供時代 |
D.家に帰ると、食事を用意して笑顔で迎えてくれる両親がいた子供時代 |
A.遊ぶ時間も場所もほとんどない。 |
B.両親の笑顔を見る時間が多くなった。 |
C.親の子供時代より勉強が楽になった。 |
D.さまざまな困難にぶつかる機会がない。 |
A.つまらなそうだ。 | B.かわいそうだ。 |
C.しあわせそうだ。 | D.うらやましそうだ。 |
A.けれども | B.または | C.それで | D.つまり |
A.子供たちの遊びの意義を考え直す必要がある。 |
B.子供たちの遊びの時間を考え直す必要がある。 |
C.大人はできるだけ自分の子供と遊んだほうがいい。 |
D.どんな場合でも、毎日子供を十分に遊ばせなければならない。 |
【推荐3】緑がだんだん減っていると言われています。緑の減少で、さまざまな問題が出てしまうことはみんなが感じています。緑を増やすために、国がいろいろな努力をしていますが、それだけでは足りないと思います。
緑を増やすには、私たちは一人一人ができることから、何よりもまず実際にやらなければなりません。それにはどうしたらいいでしょうか。
それぞれの県や市には代表的な花や木があります。 ① 、A市の花は菊で、木は柳です。それと同じように一人一人、あるいは家家が「自分の花、自分の木」というものを決めて、そこから緑を増やしていくようにしたらいいと考えました。
自分の好きな花や木をそれぞれ決め、庭に「自分の花、自分の木」を育てることから始めたらどうでしょうか。土地の多い村に住んでいる住民は、できるだけ多くの木を、土地の少ない都市に住んでいる住民は、できるだけ庭やベランダに花を植えるようにしましょう。
このようにすれば、緑を増やすことができるのではないでしょうか。もちろん木や花は植えればいいというだけではいけません。水をやり、育てなければなりません。②そこからきっと人の中にもやさしい心が育つだろうと思います。
1.「緑を増やすために」とあるが、どうしたらいいですか。A.その土地の木や花を決める | B.土地の多い人に植えてもらう |
C.自分の木や花を自分で植える | D.建物に広いベランダを増やす |
A.それで | B.それに | C.つまり | D.たとえば |
A.人の中にあること | B.木を植えること |
C.花を植えること | D.水をやり、育てること |
A.空気がきれいになり、人の心もやさしくなる |
B.景色がよくなり、住む人が喜ぶ |
C.環境がよくなり、動物が増えてくる |
D.地方の木が決まり、その地方が有名になる |
A.一人一人 | B.国国 | C.土地の多い地方 | D.土地の少ない地方 |