以前、ヨーロッパを旅行したとき、こんな経験をした。観光バスに乗ってあちらこちら見て回った時のことである。私は三歳の孫を抱いていた。バスに乗り合わせた四十人ばかりの乗客はみな外国人だった。子供をかわいがる人たちだと見えて、私のそばを通る時に、孫の顔を見てにっこり笑ったり、手を振ったり、孫の手を握ったり、あるいは自国の言葉で声をかけたりしてくれる。
そのうちに、一人の中年の婦人が突然孫のほうに顔を寄せて、日本語で「こんにちは」と言った。意外なことに私はびっくりしてしまった。いかにも人の良さそうな笑顔だった。おそらくその人は日本に来たことがあるのだろう。日本語を覚えていて、 (ア)、私たちが日本人であることを知って、わざわざ日本語であいさつをしてくれたのだろう。私はこういう人たちに大変親しみを感じた。
こんな時、日本人だったらどうだろうか。知らない人同士がバスに乗り合わせたら、互いにあいさつをするだろうか。どちらかと言うと、あまり話をしないのではないかと思われる。とくに私たちみたいな子供連れの外国人がいたら、その人たちに対してどんな態度を取るだろうか。おそらく積極的に声をかける人は少ないだろう。知らない人と話すのは恥ずかしい、めんどうだなどと大部分の人が思ってしまうのではないか。
1.観光バスに乗った時、乗客たちの行動に合わないものはどれか。A.孫に手を振った | B.孫の手を握った |
C.日本語で声をかけた | D.孫ににっこり笑った |
A.つまり | B.しかも | C.そのため | D.それとも |
A.中年の婦人が日本に来たことがあるから |
B.中年の婦人が孫に顔を見てにっこり笑ったから |
C.中年の婦人がわざわざ日本語で挨拶をしてくれたから |
D.中年の婦人が私たちが日本人であることを知ったから |
A.日本語であいさつされた時 |
B.私は大変親しみを感じた時 |
C.お互いにあいさつをする時 |
D.知らない人同士がバスに乗り合わせた時 |
A.子供連れの外国人がいたら、積極的に声をかける日本人は少ない |
B.知らない人同士がバスに乗り合わせたら、日本人はあまり話をしない |
C.日本人は知らない人とバスに乗ったら、互いにあまりあいさつをしない |
D.全部の日本人は知らない人と話すのは恥ずかしい、めんどうだなどと思う |
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【推荐1】病気になって、病院の医者に見てもらうとき、治す方法や言葉の使用などで不安に思ったら、分かるまで医者から説明を受けましょう。
歯医者で、「歯を抜きたくないのに抜かれてしまった」とか、「注射を何本も打たれてお金がかかりすぎた」などと、あとになってから不満を持つ人もいます。説明をいやがる医者はよい医者とは言えません。病気についての質問や心配は、遠慮しないで医者に話すようにしましょう。
1. この人が言いたいことは何ですか。A.注射はあまり打たないようにしましょう。 |
B.よい医者を見つけて見てもらいましょう。 |
C.医者にどんどん質問をしましょう。 |
D.歯に金をかけないようにしましょう。 |
【推荐2】私は留学生の田中です。今日は8月3日です。ちょうど2年前の今日、私は中国に来ました。今は北京の大学で中国語を勉強します。私は中華料理が好きです。特に(尤其)中国の餃子や北京ダックが好きです。
おとといは私の誕生日でした。クラスメートの李佳さんと王文さんが私のために(为了我)誕生日のパーティーを開きました。李佳さんのプレゼントは手作りのケーキでした。王文さんのプレゼントはかわいいパンダの人形でした。私たちがいっしょに餃子を作りました。形がちょっと変(奇怪)でした。でも、とてもおいしかったです。私たちもいっしょにテレビで(ア)映画を見ました。本当に楽しい(快乐的)一日でした。
1.「私」の誕生日はいつですか。A.8月1日 | B.8月2日 | C.8月3日 | D.8月5日 |
A.餃子を作ること(こと:事情) |
B.北京ダックを食べること |
C.映画を見ること |
D.パーティーを開くこと |
A.ケーキの形 | B.人形の形 | C.映画 | D.餃子の形 |
A.面白い | B.柔らかい | C.有名 | D.静か |
A.王文さんはパンダのケーキを買いました。 |
B.私たちは北京ダックを作りました。 |
C.私はおととし中国に来ました。 |
D.私は北京大学の学生です。 |
【推荐3】おいしいケーキ屋さん知りませんか?作家の岸田奈美さんは都内の裏路地を歩いていたとき、30分間で6人に同じ質問をされた。まずは女性2人組で、店を紹介し、出身地や仕事の話が弾んだ(起劲儿)後に別れた。次は会社員風の男女だ。最後の若い男性2人にはお茶に誘われた。
なぜ、こんなことが起きるのか。知りたくて2人についていくと、ファミレス(家庭餐厅)だった。彼らのスマホには、きれいな外国の写真でいっぱいだ。うちの1人が言いました。SNSの副業で「誰でももうかる(赚钱)」。友達5人を入会させれば「無料でウユニ塩湖に行ける」。ただ、最初に30万円と月1万円が必要だという。話は1時間で終わった。マルチ商法の勧誘だった。そういえば、少し前に喫茶店で似たような場面に会った。
春は、出会いの季節である。未知の世界に胸を躍らせる新入生や新社会人のみなさん。そんな時こそご注意を。「必ずもうかる」なんて話が通るほど、世の中は甘くない。魔の手は、華やかな舞台を見せながら、将来への不安や孤独にさりげなく忍び寄る。道端で、友人や知人を通じて、SNSを介して。巧妙な罠(陷阱)に落ち、借金を抱えて自ら命を絶った若者もいる。なんともやりきれない。
他人のことと思うな。「8人の中に1人」が消費者トラブルにあう時代だ。「これは、あなたのために書いている」自らの体験を記した岸田さんが言った。
1.文中に「同じ質問」とあるが、何の質問か。A.おいしいケーキ屋さんを知っているかどうかのこと |
B.作家の岸田奈美さんを知っているかどうかのこと |
C.都内の裏路地へどうやって行けるかのこと |
D.きれいな外国の写真はどこで撮ったかのこと |
A.会社員 | B.店員さん | C.声をかける人 | D.作家の岸田さん |
A.それは日本の商法規則の一つだ。 |
B.他人のお金を狙った詐欺の一種だ。 |
C.必ずお金がもうかる方法の一つだ。 |
D.月に30万円もうかる方法の一つだ。 |
A.春は、出会いの季節なので、甘いものを食べるほうがいい。 |
B.将来への不安や孤独を考えると甘いものを食べたくなる。 |
C.苦労せず、お金が簡単にもうかるものじゃない。 |
D.未知の世界に胸を躍らせる新入生や新社会人みんなが甘い。 |
A.道で声をかけられたら、答えないほうがいいと呼びかけている。 |
B.若者の皆さんがお金がもうかるように呼びかけている。 |
C.消費者トラブルにあう時代を改善しようと呼びかけている。 |
D.岸田さんの体験を通して皆さんが騙されないように呼びかけている。 |