学校では「答えがある問題」で正解の出し方を勉強する。正解を探す訓練を長く積み重ねる。そのせいだろうか、社会人になっても正解を探すような仕事の仕方をしてきた気がする。「どうしたら提案が採用されるか」「魅力的に伝える方法は何か」。そんな問いに正解はないはずなのに,正解と囚われるノウハウ(技能、本事)を身につけることに必死だったのではないか。ラジオ番組の制作をしていたときは「リスナー(听众)が正解をもっている。だから投稿メールをしっかり読み込む」などと思っていたが、実際には「人気のある企画は何か」と正解を探して苦闘していた。
そんな自分が「正解がないことをあれこれ考えるのが楽しいんだよ」などと小学4年生の娘に得意気に話しているのだから滑稽だ。子どもにではなく、自分自身に向けて言っているのかもしれない。「不惑」という言葉はあまり聞かなくなったが、五十歳過ぎなのに正解探しでいまだに惑っている。しかし、正解など大人も知らないのだから、まあいいかと勝手に慰められる。正解という言葉を辞書で調べると、「①正しい答え②結果的に適切だったと思えること」が複数の辞書に共通する意味だ。「答えがすでにある。問いなんかに用などはない」という歌詞が突き刺さってくる。個人の人生に正解はないかもしれない。でも、人類全体で考えるとどうだろう。
1.文中に「社会人になっても正解を探す」とあるが、なぜか。A.学校教育の影響を受けたから | B.正解を探す訓練を受けなかったから |
C.ノウハウを身につけたかったから | D.仕事をうまくしたかったから |
A.正解がないことを楽しむ自分のこと |
B.正解を探さなくなった自分 |
C.正解に惑わなくなった自分 |
D.正解に固執する自分のこと |
A.五十歳過ぎなのに、正解を探すのに惑っている。 |
B.正解などは大人も知らないから、探すのを諦めよう。 |
C.正解がないことを考えるのが楽しむ。 |
D.答えがすでにある。 |
A.誰でも正解が見つかるまで苦闘すべきだ。 |
B.50歳になってから迷わないことだ。 |
C.正解に囚われるべきではないことだ。 |
D.正解を探すのは学校で訓練を長く積み重ねたからだ。 |
A.すべての物事には正解がない | B.正解探しについての思考 |
C.正解という言葉の意味 | D.正解は人類全体で考えよう |
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【推荐1】現在の日本の社会は、無言化の方向をたどっているのではないだろうか。そして、その主な原因は、社会生活の機械化と都会化にあるのではないだろうか。昔は人がしていたことを、現在は機械がしていることが多い。駅に行って電車に乗るとき、目的地までの運賃を確かめて、お金を入れ、ボタンを押すと、切符が出てくる。ものを言う必要はない。「しまった」とか「やったぞ」と言うことはあっても、独り言(自言自语)に過ぎない。
最近は機械の無言性を補おう(弥补)として、コンピュータで合成された音声で「ありがとうございます」などと言わせるようになった。(ア)、人は、これらの声に返事はしない。これらの声を無視することに慣れると、機械だけでなく、人間が言う言葉に対しても答えない態度を持つようになるかもしれない。
また、都会の生活では、買い物をしにスーパーへ行っても、必要な品物を選んでレジ係に差し出すと代金を計算してくれる。お金を払って、品物を持って外に出る。多くの場合、一言もものを言わずに済む仕組みになっている。その上、都会では、出会う人のほとんどが見知らぬ人である。だから、他人には無関心になり、ものを言う機会がなくなってしまう。それどころか、都会に住んでいると、他人は自分にとって邪魔な存在になる。ラッシュ時に電車に乗ろうとすると、他人のために自分が乗れなくなる。やっと乗った電車の中では、あちこちへと押されてへとへとになる。電車を降りると、大勢の他人は歩くのにじゃまである。こういう中では、見知らぬ他人と親しくものを言うことがなくなっていく。
1.文章によると、「無言化」の原因は何か。A.社会生活の多様化 | B.社会生活の複雑化 |
C.社会生活の機械化と都会化 | D.社会生活の単純化6 |
A.しかし | B.そこで | C.ところで | D.しかも |
A.出会う人のほとんどが顔見知りの人だから |
B.出会う人のほとんどが見知らぬ人だから |
C.他人に対して警戒心を持っているから |
D.他人に対して全く興味がないから |
A.他人は自分にとって邪魔な存在になるという状況 |
B.よく他人に助けられるという状況 |
C.よく他人に叱られるという状況 |
D.他人と親しくなれないという状況 |
A.人はよくコンピュータで合成された音声に返事をする |
B.切符を買う時、駅員との交流は避けられないことだ |
C.都会の人はみな冷たいから、田舎に住んだほうがいい |
D.都会では、買い物をするとき、ものを言う必要はない |
【推荐2】日英の翻訳・通訳作業には、英語で表現する前に大きな課題があります。それは日本語の読解です。日本人は日本語が分かるのは当たり前ではないかと思う人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。通訳では、訳す前に発言の内容を整理する力量が問われます。
まず、日本語では、たまに何を指すかが明らかでない指示代名詞が多く使われます。これを理解するには、大きな背景の知識が必要です。ある時、都市の歴史について、著名な教授の講演があり、通訳をしていた同僚が「日本語が全く分からない」と文句を言ったことがありました。無理もないことですが、私は都市の歴史について多少の予備知識があったために、何の苦もなく彼の論議についていくことができました。
しかし、どんな人でもすべてのことに精通しているというわけではありません。① 、通訳者は仕事のたびに新しいことを勉強する必要があります。新しいことを勉強するのは大変なこともありますが、楽しいこともあります。何度も同じ分野の仕事をしているうちに、その道の専門家に近くなります。一つの核になるような知識があると、ここから理解できる範囲がどんどん広がっていきます。それぞれ学んだものが実は関連があることが分かって、断片的な情報から相互につながった体系的な知識になることがあります。これはわくわくするような体験です。
1.「日本語が全く分からない」と言っているが、どういうことか。A.外国人である自分には、日本語で話す教授の話が分からない |
B.外国人である自分には、日本語という言語が分からない |
C.自分は日本人なのに、日本語で話す教授の話が分からない |
D.自分は日本人なのに、日本語という言語が分からない |
A.同僚の論議 | B.同僚が通訳した論議 | C.教授の講演 | D.教授が翻訳した講演 |
A.つまり | B.しかも | C.または | D.そこで |
A.いくつかの核知識を広げること |
B.何度も同じ分野の仕事をすること |
C.著名な教授の議論についていくこと |
D.断片的な情報が体系的な知識になること |
A.背景となる知識を持っていることが翻訳・通訳には有効だ |
B.翻訳・通訳には言語的な知識以外に歴史と経済の知識が必要だ |
C.翻訳・通訳にはすべてのことに精通していることが求められる |
D.その道の専門家になってはじめて、翻訳・通訳の仕事ができる |
【推荐3】最近は書類を役所に届けるだけで結婚式をしない人も大勢いる。しかし結婚式を人生のもっとも輝かしい行事だと考える人は多い。最近は人と違った結婚式をしたい人が多いので、本当に色々な結婚式がある。場所も一般的な結婚式場やホテルから、教会、レストランや邸宅(※1)や船の上あるいは山の上でする人さえいる。①昔ながらの馬や小さな船で式場に向かう花嫁行列も見かけられる。
結婚式の後行われる披露宴(※2)はまるでショウのようだ。主役はもちろん結婚する花嫁花婿だ。お祝いの言葉を述べたり、歌やダンス、ケーキカットなどをする。2人の思い出のビデオを流したリキャンドルサービスをする人も多い。メニューはたくさん用意されていてその中から好きな物を選ぶ。中でも両親にとって一番感動的なものは花束贈呈だろう。両親へ今まで育ててくれた感謝の気持ちを込めてお礼の言葉とともに花束を渡すのだ。
最近アジアの国でも日本式結婚披露宴の人気が高いそうだ。これを商業主義と批判する人もいるが、印象に残ることをしたいという気持ちはどこの国の人も変わらないから、このような結婚式は今後増えていくと思う。しかし特別なことはお金を使わなくてもできるのではないかと豪華な(※3)結婚披露宴に出席するたびに思う。
(※1)邸宅:大きくて立派な家
(※2)披露宴:おめでたいことを発表するためのパーティー
(※3)豪華な:ぜいたくで派手
1.文中の「これ」の指すのはどれですか。
A.人と違った結婚式をしたい人が多いこと。 |
B.近アジアの国でも日本式結婚披露宴の人気が高いこと。 |
C.印象に残ることをしたいということ。 |
D.一番感動的なものは花束贈呈だと言われること。 |
A.結婚式は特別な日だから。 | B.日本の伝統を守っているから。 |
C.人と違った結婚式をしたいから。 | D.馬に乗るのが上手だから。 |
A.ショウ | B.ケーキカット | C.スピーチ | D.花束贈呈 |
A.日本人と同じことがしたいから。 | B.印象に残ることをしたいから。 |
C.珍しいことをしたいから。 | D.豪華な結婚式にしたいから。 |
A.結婚式や披露宴を特別な日にする必要はない。 |
B.お金をたくさんかけて結婚式や披露宴をするのもいい。 |
C.結婚式や披露宴で感動的なことをするのがいい。 |
D.お金を使いすぎる豪華な結婚披露宴には賛成できない。 |