「住めば都」という諺がある。住んでみればそこがどんな所であっても、自分にとって良い所になってくるものだという意味である。もちろん、人間には良い所に住みたいという願望がある。(ア)、諸種の事情でそれが叶わない場合、どんな所でも住んでいるとそこが良くなる、ということも確かである。それはそこにコミットすることによって、その地が自分にとって掛け替えのないものになってくるのであろう。
行動の範囲を狭くしてしまう人というのは、どうしても意欲のない人になりやすいのだ。とにかく行動していると、そのことへの興味が湧いてくるという場合が多いからである。どんな馬鹿らしいことでも、馬鹿らしいといって止めてしまわないで、やってみることなのだ。何かをやる前から馬鹿らしいかどうかを決めないことだ。無気力な人はやる前から馬鹿らしいかどうかを決めがちである。そこが肝心なところなのである。
「食わず嫌い」という言葉をご存じだろう。食べてみなければ美味しいかどうかわからないのに、食べる前からまずいと決めてしまう人のことである。まず理屈をいわずに食べてみる。食べた後で美味しいかまずいかを決める態度こそ意欲を持つためには必要である。
1.「住めば都」という諺は何を表していますか?A.どこに住んでも自分にとって良い所になる | B.都会に住むほど便利な生活ができる |
C.田舎に住めばストレスが減る | D.家族と一緒に住むことが大切だ |
A.そのために | B.したがって | C.しかし | D.そうすると |
A.意欲を失う可能性があること |
B.社会的経験の不足によるコミュニケーション能力の低下 |
C.人々とのつながりを失うこと |
D.自己成長の機会を逃すこと |
A.食事を楽しむことの重要性 |
B.新しい食べ物に対する開かれた態度の重要性 |
C.好き嫌いをしないことの重要性 |
D.食事の準備をしっかりとすることの重要性 |
A.住む場所によって人々の意欲が変わること |
B.馬鹿らしいことをしないようにすること |
C.美味しいものを食べる前に判断を避けること |
D.意欲を持つためには行動すること |
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【推荐1】コンピューターの発達によって、生活はいろんな面で便利になった。旅行する時には、新幹線の切符や航空券はどこででも買える。現金はキャッシュカードで下ろせるし、クレジットカードで買い物もできる。ただ、それらの行動のすべてがコンピューターに記録され保存されていることが、一つの恐怖となっている。
子どもが生まれたり、進学したり、就職したりすると、ダイレクトメール(信件广告)が送られている。塾の案内や買い物案内はもう珍しくない。あて先にはそれぞれ長い番号がつけられている。銀行、保険会社、デパート、病院、どこへ行っても情報がつきまとう(纠缠上)。
民間企業でもさまざまな個人情報を持っている。氏名、住所、電話番号ばかりか、勤務先、地位、資産、 収入、学歴、職歴、会社での評価、犯罪歴などまで集められている。集められた情報は転売される。
クレジットカードを申し込んだら断られた、という人も出はじめている。ブラックリスト(黑名单)に載っていたのである。ところが、それは間違った情報だった。どこで、どんな理由でブラックリストに入ったのか分からない。本人の知らないうちに入ってしまっていることもある。
カード社会であるアメリカでは、間違ってブラックリストに入れられてしまうと、カードが使えなくなり、買い物もできなくなってしまう。知らないうちに自分の情報が勝手に歩き出し、自分の生活を不自由にしていくのが、( ア )社会の恐怖である。
1.「一つの恐怖となっている」とあるが、どんなことを指すか。A.キャッシュカードでお金を下ろすこと |
B.クレジットカードで買い物すること |
C.個人情報がコンピューターに記録され保存されていること |
D.新幹線の切符や航空券をインターネットで買うこと |
A.クレジットカードを申し込んだら断られたこと |
B.民間企業でもさまざまな個人情報を持っていること |
C.どこへ行っても情報がつきまとうこと |
D.ブラックリストに載っていたこと |
A.本人の個人情報 | B.クレジットカード |
C.クレジットカードを申し込んだこと | D.断られたこと |
A.コンピューター | B.現金 | C.旅行 | D.経済 |
A.日本ではブラックリストに入れられると買い物もできなくなる。 |
B.アメリカの民間企業は集められた個人情報を転売する。 |
C.コンピューター社会では、便利な面がある一方、不便なところもある。 |
D.日本では子供が生まれると、就職のダイレクトメールが送られてくる。 |
【推荐2】皆さんは、説明をしたり、意見や考えを述べたりした時、「えっ、何ですか。」「何と言ったんですか。」などと、友違から言葉を挟まれたことはありませんか。周りからそう言われると、ますます自分のべースを乱され、ついにはしどろもどろ(语无伦次,前言不搭后语)、大汗をかいて終わるという苦い体験をした人は少なくないでしょう。これは、声量の不足、(①)声が小さすぎるのかもしれませんが、実際にはそうではなくて、話し方が速すぎるか遅すぎるかによることが多いのです。話は、速さによって聞き取りにくくも、聞き取りやすくもなります。
では、いちばん聞きやすい速さとはどれくちいでしょうか。それは1分間に300字が基準です。これは長い間の放送の経験を通じての結論です。時計の秒針を見ながら、②次の文章を声に出して読んでみましょう。
続いて気象情報です。(中略)
あさってからは、暖かい日と寒い日が交互に現れるようになるでしょう。
まずは、この約300字の文章を1分間で読む練習をしてください。そして、この速さの感じをつかんでください。ただ、それだけではいい話し方はできません。人の話には、起承転結があり、緩急があり、強弱があります。重要な部分の話はゆっくり、そうでない所は速くなるのが普通です。言い換えると、人の話には「③話の表情」があるということです。淡々と1分間に300字の速さで話せば、それは「無表情」だということです。無表情の人に魅力がないのと同じように、「無表情」の話し方では、分かりやすい、聞きやすい、理解しやすい話にはなりません。話の内容に合った「表情」が必要なのです。ですから、④1分間に300字という速さは土台だと考えてください。この速さで話せる土台(基础)があれば、だんだんと「話の表情」を豊かにし、⑤魅力的な話し方ができるようになります。
これから皆さんは、聞き手によく分かる、魅力的な話し方ができるように工夫していきましょう。
(川上裕之『話し方はどうかな』により改)
1.文中の(①)に入る最も適当な言葉はどれか。A.つまり | B.そして | C.例えば | D.それで |
A.声の大きさ | B.声の表情 | C.読む姿勢 | D.読む速さ |
A.1分間に300字の速さで声を出して文章を読むこと。 |
B.淡々と1分間に300字の速さで話すこと。 |
C.重要な部分の話はゆっくり、そうでないところは速くなること。 |
D.人の話には、起承転結があり、また、重要な部分とそうでない部分があること。 |
A.その速さが基準なのだからきちんと守ってほしいという意味 |
B.その速さを基本にして話し方の工夫をしてほしいという意味 |
C.その速さは一例であるから各自の個性で話してほしいという意味 |
D.その速さは標準だからもっと速く話せるようにしてほしいという意味 |
A.ずっと一定の調子で話す。 |
B.1分間に300 字の速さを心がけて話す。 |
C.話の内容に合わせて緩急や強弱をつけて話す。 |
D.重要な部分に差しかかったら速さを落とす。 |
【推荐3】私が言いたいのはこういうことだ。数学の点数が50点、80点というのは、数学の能力の指標としては意味がある。しかしその学生の生きる意味の世界の中でこそ、その点数が人生の中でどのような意味を持つかが明らかになる。だから、ひとりひとりが固有の生きる意味を持つ存在だということを無視して、誰に対してもいい点数を取りなさい、いい学校に進学しなざいといった言説を、何の疑問も感じずに発し続けることは、他者の人生に対する根本的な尊厳を欠いているのではないかということなのだ。
、小学校の読み書きそろばんレベルであれば、やはり漢字の書き取りが20点とかいうのでは困るから、何としてもきちんとできるようになって欲しいところだ。しかし小学生にしても、子どもたちは彼らの固有の生きる意味の世界を生きている。だからひとりひとりの意味の世界への配慮はぜったい必要になる。そして、中学、高校ともなれば、単に何点を取るということよりも、人生に何を求めるのかのレベルこそが重要になってくる。しかし、その生きる意味が無視され、数学が50点の生徒といったように、数字がその生徒の全体を表現する指標ででもあるかのように扱われるとき、私たちは傷つき、しかしそれでもいい子になろうとする若者は、数字の支配下に自ら入ることを選び、「生きることの意味」を数字へと明け渡していくのである。
1.数字の支配下に自ら入るとはどういうことか。A.学力の評価方法として、テストの成績を基準とすることに賛成すること |
B.常に自分に対する他人の評価を気にするようになること |
C.ほかの何よりもテストの成績がよくなることを目指すようになること |
D.目標や人の評価などは何かの数字で表すのがよいと思うようになること |
A.子どもから大人になる中で、少しずつ見つけていくもの |
B.学校の勉強とは別に、人生の中で学んでいくもの |
C.点数が人生の中で力を持つために、誰もが必要としているもの |
D.人それぞれが生きている固有の世界の中にあるもの |
A.しかし | B.もちろん | C.ただし | D.それなのに |
A.成績や他人の評価ばかりを気にしないで、自分が本来やりたいことを大切にすべきだ。 |
B.何が大切かは人によって異なるものだ、ということをみんなが理解しておくべきだ。 |
C.点数主義の社会を改め、一人一人の自由な生き方を大切にするようにしたほうがいい。 |
D.数字に支配される大人にならないよう、子どもの時から生きる意味について考えさせたほうがいい |
A.いい子になろうとする若者 | B.生きる意味 |
C.人生に対する根本的な尊厳 | D.人生に何を求めるのか |