初めて人前で話をした時のことである。200人もの聴衆(ちょうしゅう)を相手に演説するということが、どんなに恐ろしいものか、壇上(讲台上)に立って初めて分かった。
テーブルの上には原稿を広げていたし、それを見ながらしゃべり出していた。
しかし、まるで雲に向かって話をしているような感じだった。わたしの話を理解してくれる人が得られるのだろうか。
(ア)、話しているうちに、ふと(忽然)気づいた。会場のあちこちに、柔らかく光るものがあったのだ。その「光」は人の目であった。
とたんに(瞬间)不安感は消えた。この「まなざし(目光)」を相手に、素直に(坦率地)話し続ければいいのだと思った。自分の声に自信が出るのを感じた。話をなんとか予定の時間どおりにすることができた。そして大きな拍手までいただいた。
初めて力を与えてくれた何人かの「まなざし」は、相手を知ろう、理解しようという心の現われだったに違いない。その心によってわたしは守られた。飾りを捨てて、ありのまま自分を見せながら語ることができた。それで初めて聴衆の多くと心を通い合わせるチャンスを得たのだ。
人は自分を分かってくれようとしている相手に対して、心を開くものだ。だから、相手に分かってもらいたければ、まず相手を分かろうとするところから出発すべきだろう。
30分間の壇上の体験で、わたしは大切なことを学んだ。それ以来、どんな人にも「あなたを理解したい」という心を、できるだけ「まなざし」に表すことにしている。
1.大勢の聴衆(ちょうしゅう)の前で初めて話をし始めた時の筆者の気持ちはどれか。A.得意 | B.不安 | C.不満 | D.後悔 |
A.それで | B.すると | C.ところが | D.つま |
A.安心 | B.愉快 | C.満足 | D.感謝 |
A.広げた原稿を見ながらしゃべり出す。 |
B.原稿と会場を見ながら落ち着いて話す。 |
C.自分の声に自信がなくても話を続ける。 |
D.飾りを捨てて、ありのままの自分を見せながら語る。 |
A.聞いてくれる人が多くなくても、最後まで自信を持って話すこと |
B.自分の話を理解してくださった聴衆に感謝しなければならないこと |
C.相手にわかってもらいたければ、相手を分かろうと努力すること |
D.大勢の聴衆の前で話をする時、原稿を見ながら話してはいけないこと |
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【推荐1】3月20日は「国際幸福デー」ですが、その前後に 1 「世界幸福度タンキング(排名)」を 2 方も多いでしょう。これは2012年から始まった、世界の約150か国を対象にした調査です。各国・地域の 3 約千人を対象に、「人生の満足度」が0から最高10のどの段階かを質問して順位を 4 、その結果を「健康寿命」「国内総生産(GDP)」「国への信頼度」など六つの要素を使って分析しています。
「幸福度なんて、順番を付けられるものではない」という 5 な意見もあります。ただ、これはこれで、国の 6 を知る意味で、面白いのではないでしょうか。
さて、2021年のランキングですが、上位はフィンランド、デンマークなど北欧の国々で、日本の順位は56位 7 では、順位が上がれば国民が本当に幸せになれるかというと、それ 8 。ランキングは一つの標準 9 、社会の現実的な課題を解決し 10 ことを優先するべきでしょう。
1.( )A.発表される | B.発表させる | C.表示される | D.表示させる |
A.お目にかかる | B.お越しになる | C.ご存じの | D.申し上げる |
A.いろいろ | B.おおぜい | C.たくさん | D.それぞれ |
A.きまり | B.きめ | C.かかり | D.かけ |
A.否定的 | B.徹底的 | C.正式的 | D.日常的 |
A.サービス | B.カーテン | C.イメージ | D.リュース |
A.からなっています | B.となっています | C.からできています | D.とできています |
A.言うまでもありません | B.わけにはいきません | C.に違いません | D.とも限りません |
A.として | B.にとって | C.とともに | D.について |
A.てくる | B.ていく | C.てある | D.てしまう |
【推荐2】嫌いだった野菜が食べられるようになったときのことを思い出してください。嫌いな野菜を食べるときにも、大人への段階を意識することがあったのではないだろうか。
ぼくが子供のころは卵が貴重品だったのだが、その大好きな卵料理に、大嫌いなニンジンやピーマンが入っているときは正直悲しかった。子供の心に「なぜそんなことをしてくれるんだ」と思うわけですが、それでも我慢して食べなければならない。半分は大好きな卵だから、全部嫌いになったわけではない。( ア )嫌いなものと好きなものと一緒になっている料理を食べているうちに、なんとなく「大人になったなあ」という気分を味わった。
こういう経験から、子供は未来を自覚していくのかもしれない。
今は何でもあるから、嫌いなものを無理にして子供に食べさせることはないだろうと考える人が増えた。卵が好きな子には卵だけ食べさせる。ニンジンやピーマンは大人になれば自然に食べるようになるだろう……というのは大きな間違いで、子供向きのものばかりを与えられてきた彼らには、それを好きにするチャンスがない。
情報や娯楽もそうだ。「子供向き」というものをわざわざ作って、大人の世界と隔離してしまうから、大人になってからも、情報にバランスが取れていないことのおかしさに気づかない。
何でもあるから自由に選べる。自由に選ぼう、という態度でいては、結局のところ、好きなものしか選べない状況を作り出すだけなのだ。食べ物が偏食なら、情報も偏食だ。いつまで経っても、自分の好きなものにしか興味を持たない。
ぼくはずいぶん前から「情報の偏食時代が始まった」と言い続けてきたのですが、その傾向はますます加速していく。
1.文中の( ア )に入れるのに最も適当なものはどれか。A.しかし | B.そして | C.または | D.そこで |
A.大好きな卵料理に嫌いな野菜が入っていて、悲しく感じた経験 |
B.嫌いな野菜が入っているが、貴重品がもらえるように、我慢していた経験 |
C.せっかく美味しくて貴重な卵を食べたから、嬉しい感じがした経験 |
D.嫌いな野菜が入っていた料理を食べたことで、もう大人になったと感じた経験 |
A.子供が好きなものしか与えないもの |
B.大人への段階に入ることができるもの |
C.子供が何でも自由に選べるもの |
D.大人の世界をもっと知っているもの |
A.大人になって初めて嫌いな物を知ったから |
B.大人になるまで、大人の世界のことばかり知っていたから |
C.子供のころから、大人が子供の好きな物だけあげているから |
D.子供が好きなものや嫌いなもの、何でも与えられたから |
A.子供が大人になって何でもやってみるから、子供が今好きなことだけをすれば大丈夫だ。 |
B.子供に好きなものだけに興味を持たせれば、子供は今後の世界が広がっていける。 |
C.子供の好きなものが子供の成長に役立つから、子供に好きなものを選ばせればいい。 |
D.子供の成長のために、子供のころ、好きなものも嫌いなものも一緒に与えるべきだ。 |
【推荐3】( ア )今の世の中、不満を抱いて生きている人が山ほどいる。生きていく中で必要なものはすべて整っていても、不満を抱いてしまい、自分は不幸であると考えてしまうのである。だが、ないものを不幸に感じるのではなく、今あるものに感謝をし、幸福を感じることはできないのか。人間は身近にあるもの、身近で自分にもできるものに幸せを感じるべきだ。
人生すべてに感謝すれば、悪い気持ちにはならなく、逆に幸せな気持ちになれる。たとえば、毎日朝食、昼食、夕食が食べられることに、感謝できる。学校で勉強ができて、良い教育が受けられることにも感謝できる。友達と喧嘩して、喧嘩したこと(イによって)得られた教訓に感謝すれば良い。そうしたら、喧嘩した後でも少しは気持ちが安らぐ。
たったの5文字、ありがとう、という言葉が私たちの人生を幸福に満たしてくれる。とてもすばらしいことだと思う。
幸福も、強く願うと( ウ )与えられる。絶対平等に願いは叶えられるようになっているのだ。だが、不満を持ち、不満を言い続けている人たちには決して幸福は訪れない。「私は太っている。あぁ、いやだなー。もっと痩せていたらいいのに」と思っている人と、「私は太っているけれど、絶対痩せることができる。絶対諦めない」と思っている人では、二番目の人のほうがすぐに、簡単に痩せることができる。こういうちょっとした思考の違いで、幸福をもたらすことができるのである。
確かに、今を幸福と見ないで、未来を幸福に見ることもいいかもしれない。だが、「今」というこの時間を幸せに思うことによって、楽しい人生が送れる。「幸福とは、過去でも未来でもなく、今を感謝して幸せに生きることである」というように、本当の幸福は身近なことに( エ )
1.文中の(ア)に入れるのにもっとも適当なものは次のどれか。A.あれが欲しい、これが欲しい。 |
B.これが欲しい、あれが欲しい。 |
C.これが欲しい、それが欲しい。 |
D.それが欲しい、あれが欲しい。 |
A.この資料によって、多くの事実が明らかになりました。 |
B.人によって、考え方は違います。 |
C.話し合いによって、事件を解決しました。 |
D.不注意によって、大けがをしました。 |
A.毎日食事がちゃんとできること |
B.いい友達がたくさんいること |
C.学校でよく勉強ができること |
D.感謝の気持ち |
A.だれに | B.だれかに | C.誰にでも | D.だれへも |
A.感謝するから始まると思う。 |
B.感謝することから始まると思う。 |
C.お詫びすることから始まると思う。 |
D.お詫びしてから始まると思う。 |