他人に注意するのが好きな人がいる。切符売り場などで、人々が列を作って並んでいるのに、割り込む人に、「みんな、順番で待っているのよ」などと注意する。内心、何か言いたい、と思っていた他の人々は、「代わりに言ってくれてよかった」と、ほっとする。注意されたほうは、文句を言いながらも、列の後ろに並ぶ。
必ずしも自分の得にならない、むしろ損になるかもしれないのに、他人の利益のために敢えてする、というのが利他行動である。たとえば、自分が狩った獲物を他人にも分け与えるという行動もそうだ。
なぜ、注意することが利他行動になるのだろうか。注意された相手は、その後、ルールを守ってきちんとした行動を取るようになるかもしれない。そうなれば、結果、その人と接する人々は、得をすることになる。自らは何の行動も取っていないのだから、「ゼロのコスト」で、そのような利益を得たことになる。注意をする人も、そのことで得することもあるかもしれない。
一方で、行動することにはエネルギーが必要であり、喧嘩になったり、不快な思いをしたりするリスクもある。自らがそのような不利益を被りつつ、他者には無償の利益を与えるという意味で、「注意すること」は利他行動なのである。
1.文中に「ほっとする」とあるが、誰なのか。A.順番で待っている人 | B.割り込む人 | C.切符売り場の人 | D.筆者 |
A.必ず自分の得になれる。 |
B.時には、他人の利益は損になるかもしれない。 |
C.自分は文句を言われたりすることがあるかもしれない。 |
D.他人だけでなく、自分も損になるかもしれない。 |
A.注意された相手と喧嘩になるかもしれないが、結果は順番で待っている人々は得になるから |
B.注意された相手は文句を言わずにルール通りに列の後ろに並ぶから |
C.注意をする人も何の行動も取っていないが、得することもあるかもしれないから |
D.注意された相手は喧嘩になったり、不快な思いをしたりするリスクがあるから |
A.知らない人に道を教えていただく |
B.電車で障害のある人に席を譲ってあげる |
C.他人の買ったケーキを食べてしまう |
D.お金を貯めて、行きたい国へ留学に行ける |
A.切符売り場で、列に、割り込む人を注意すべきです。 |
B.自分の得にならないかもしれないが、利他的に行動したほうがいいです。 |
C.注意された時、不快な思いにならないように行動したほうがいいです。 |
D.注意することは利他行動です。 |
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【推荐1】外国語を勉強している私としては国際結婚というのは「理想」そのものであった。苦労しなくても外国語ができるし、その社会の一員として自然に溶け込めるだろうと思ったからだ。さらに子供もニヶ国語はもちろん、様々な経験を通して国際的な感覚を持つようになると思った。国際結婚についてこれ以上には考えたことがない。
しかし、結婚は現実、思ったとおり甘くいくわけがないだろう。二、三十年問まったく違う環境で育った二人だから、相手の国と自分の国との文化の差を克服するのも大変だと思うし、相手の国の言葉が上手だとしても、自分の細かい気持ちを全部伝えるのは難しいだろう。夫婦の間に気持ちが十分に伝わらないというのも結婚生活のトラブル(纠纷)の原因にもなり得る。そのほかに、歴史も幼い時の思い出も一緒に共感することができないのも寂しい。愛する家族や親しい友達に会いたい時に会えるという人生の楽しみの一部分を放棄せざるを得ない。また、子供にも人と違う目分のことについて悩ませる結果になるかもしれない。結婚は人生をかけた冒険だと思う。国際結婚はもっと(ア)冒険。成功すれば楽しさも二倍、失敗すれば辛さも二倍。
しかし、冒険しないと何もない。そういうわけで、幻想だけでなく、その要にある辛さもしっかり考えた上での国際結婚ならば、また、失敗しても後侮しない自信がある国際結婚ならば反対する理由はないと思う。
1.文中の「思ったとおり甘くいくわけがない」の意味は何か。A.思ったとおりに外国人の結婚相手に会えるのは無理だ。 |
B.外国人は感情は薄くて、結婚しても幸せにはならない。 |
C.国際結婚はいいことばかりではなく、意外や不調和もある。 |
D.国際結婚はいいとしても、それをしたくない人が大勢いる。 |
A.日常の会話や温かい言葉がだんだん少なくなっている。 |
B.相手の国の文化や習慣を尊重しているから、自分の考えが言い出せない。 |
C.夫婦の一方だけ相手の言葉ができて、長い時間その言葉で交流していると、疲れている。 |
D.外国の言葉は難しい技術ですから、やはり自分の話したいことが全部話せない。 |
A.共感 | B.友達 | C.文化の差 | D.言葉の違い |
A.難しい | B.易しい | C.面白い | D.めずらしい |
A.国際結婚は不幸が多いので、できればしないほうがいい。 |
B.国際結婚は理想的なもので、自分にも子供にも有利なほうが多い。 |
C.国際結婚は人生をかける冒険だが、冒険がないと成功もないので、とにかくしてみる。 |
D.国際結婚は利点と不利の点もあるので、心の準備を持っていればその道を選んでもいい。 |
【推荐2】コンピューターの発達によって、生活はいろんな面で便利になった。旅行する時には、新幹線の切符や航空券はどこででも買える。現金はキャッシュカードで下ろせるし、クレジットカードで買い物もできる。ただ、それらの行動のすべてがコンピューターに記録され保存されていることが、一つの恐怖となっている。
子どもが生まれたり、進学したり、就職したりすると、ダイレクトメール(信件广告)が送られている。塾の案内や買い物案内はもう珍しくない。あて先にはそれぞれ長い番号がつけられている。銀行、保険会社、デパート、病院、どこへ行っても情報がつきまとう(纠缠上)。
民間企業でもさまざまな個人情報を持っている。氏名、住所、電話番号ばかりか、勤務先、地位、資産、 収入、学歴、職歴、会社での評価、犯罪歴などまで集められている。集められた情報は転売される。
クレジットカードを申し込んだら断られた、という人も出はじめている。ブラックリスト(黑名单)に載っていたのである。ところが、それは間違った情報だった。どこで、どんな理由でブラックリストに入ったのか分からない。本人の知らないうちに入ってしまっていることもある。
カード社会であるアメリカでは、間違ってブラックリストに入れられてしまうと、カードが使えなくなり、買い物もできなくなってしまう。知らないうちに自分の情報が勝手に歩き出し、自分の生活を不自由にしていくのが、( ア )社会の恐怖である。
1.「一つの恐怖となっている」とあるが、どんなことを指すか。A.キャッシュカードでお金を下ろすこと |
B.クレジットカードで買い物すること |
C.個人情報がコンピューターに記録され保存されていること |
D.新幹線の切符や航空券をインターネットで買うこと |
A.クレジットカードを申し込んだら断られたこと |
B.民間企業でもさまざまな個人情報を持っていること |
C.どこへ行っても情報がつきまとうこと |
D.ブラックリストに載っていたこと |
A.本人の個人情報 | B.クレジットカード |
C.クレジットカードを申し込んだこと | D.断られたこと |
A.コンピューター | B.現金 | C.旅行 | D.経済 |
A.日本ではブラックリストに入れられると買い物もできなくなる。 |
B.アメリカの民間企業は集められた個人情報を転売する。 |
C.コンピューター社会では、便利な面がある一方、不便なところもある。 |
D.日本では子供が生まれると、就職のダイレクトメールが送られてくる。 |
【推荐3】目覚ましが鳴ってもすぐ起きられなくて、午前中は頭がぼっとしている人は、いわゆる「緩型人間」である。実は私たちの周りを見回したら、そういうような人は意外と少なくないようだ。
朝が苦手な人はなかなかエンジンが掛けられなくて、一日中はふらふらしている。勉強も仕事も効率が下がり、日常生活に悪い影響を及ぼすかもしれない。それでは、ここで寝起きを簡単にさせる一つの方法をご紹介する。
朝起きたらカーテンを開けて、日光を浴びたり、トイレに行ったりすることで全身を動かすことが大事だ。数多くの人がそれを実践しようとしたが、すぐに寝室のべッドを離れて、カーテンを開けることが難しくて、そこまでの距離が何キロぐらいも感じるものなのだ。そうすれば、無理に起きる必要がなく、布団に入ったままで携帯をいじる(玩)ことだけで効果がある。スマホでSNSを確認するとか、ニュースをチェックするとか、何でもいい。とにかく目に光を入れると、体内でセロトニン(血清素)が生成されます。セロトニンが少ないと、うつ病(抑郁症)にかかりやすい。
一見簡単そうなやり方なんだが、携帯をいじることだけで、目から光が入ると、セロトニンの濃度が徐々に上がっていき、嫌でも手を動かすことになるわけだ。(ア)、手を動かすと、脳の側坐核が刺激されて、やる気が湧いてくる。これは「作業興奮」というのだ。
1.文中に「朝が苦手な人」とあるが、このような人と合っていないのはどれか。A.目覚ましが鳴ってもすぐには起きられない |
B.車のエンジンが掛けられない |
C.一日中はふらふらしている |
D.勉強も仕事も効率が下がる |
A.カーテン | B.トイレ | C.寝室 | D.ベッド |
A.しかし | B.でも | C.または | D.だから |
A.SNSを確認したり、ニュースをチェックしたりする |
B.セロトニンが生成され、側坐核が刺激される |
C.やる気が出て、うつ病を予防する |
D.作業興奮を押さえる |
A.複数の目覚まし時計を設定する | B.頭の中でスケジュールを考える |
C.友達とビデオ通話をする | D.スマホで好きな音楽を聞く |