1 . 車酔い(晕车)しやすい人でも「自分で運転している時には酔わない」という人が多くいます。なぜ、運転していると酔わないのか?逆にいうと、運転していないとなぜ酔うのか?そのメカニズム(机制)を明らかにする実験をしてみました。
車に酔いやすいという免許(许可)を持つ男女3人に、カーブ道路(弯路)が多い相模湖に集まってもらいました。まず、約15キロのカーブコースを自分で運転した前後で、唾液に含まれるアミラーゼ(淀粉酶)活性度を測定。気分が悪くなり、ストレスが大きくかかると数値は上がるのですが、運転した前後の数値は、3人ともほとんど変化はありませんでした。つまり車酔いは、見られませんでした。次に助手席に乗って同じコースを運転。それでも3人は、運転開始早々から気分が悪いと言い出し、実験直後に測ったアミラーゼ活性度は(ア)。全員が車に酔ってしまったのです。
車内に取り付けた3台のカメラの映像を分析すると、共通する事実がわかりました。それは、カーブを曲がる時の体の傾き。運転している時は、カーブと同じ方向に体が傾く(イ)、助手席にいる時は遠心力によってカーブの傾きと反対側に体が傾いていたのです。専門家の石井正則先生によれば、「乗り物酔いは、三半規管などの内耳で捉えた体の傾きと目が捉えたカーブの傾きのズレ(差异)が脳の混乱を招いて起こる」というのです。つまり運転する場合は、傾きは一致しているのでズレは起きませんが、助手席や後部座席にいると遠心力によってカーブと反対の向きに体が傾くので、脳が混乱を来たして、車に酔ってしまったらしいのです。
1.
「実験をしてみました」とあるが、どんな実験なのか。A.運転している人がなぜ車酔いしやすいかを究明する実験 |
B.運転していない人がなぜ車酔いしにくいかを究明する実験 |
C.運転している人もしていない人もなぜ車酔いしやすいかを究明する実験 |
D.運転していない人がなぜ車酔いしやすいかを究明する実験 |
2.
「数値は上がる」とあるが、何の数値が上がるのか。A.唾液の量 | B.ストレス | C.アミラーゼ活性度 | D.車酔いする人 |
3.
(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.急激に減少しました | B.ほぼ変わりませんでした |
C.大幅に増加しました | D.変化が見られませんでした |
4.
(イ)に入れるのに最も適当なものはどれかA.に対して | B.について | C.のに対して | D.のにとって |
5.
文章により、なぜ車酔いが起こっているのか。A.運転している人は遠心力によってカーブと違った方向に体が傾くから |
B.運転している人は遠心力によってカーブと同じ方向に体が傾くから |
C.運転していない人は内耳で捉えた体の傾きが目で捉えたカーブの傾きと一致しているから |
D.運転していない人は内耳で捉えた体の傾きが目で捉えたカーブの傾きと一致しないことから脳の混乱を招くから |