1 . 春節（旧正月、2024年は2月10日）が近づいて、北京市内の菓子店には、「竜」の要素がデザインされた菓子がずらりと（成排地）並んでいる。なかでも春節に帰省する際の土産にするギフトセットが特に人気となっている。

北京市のある区の東四北大街にある老舗菓子メーカーの旗艦店「○○零号店」の前には、50～60メートルの列ができており、通りかかったある市民は、「ここに列ができているということは、年越しが近いということ」とした。

午後になってからスーツケースを引きながら店に来た男性・曹さんは、ギフトセットを6箱購入して満足気な表情で店から出てきた。そして、「夜に列車で帰省するので、スーツケースを引いて買いにきた。このまま直接駅に行く。辰年限定のギフトセットを4箱買った。なかでも竜が歯を見せてニコニコ笑っている

『竜笑笑』というお菓子がもっとも気に入った。『珐琅糕』や『文玩核桃』、『点心殿』など北京の特色あふれる菓子を選んで詰め合わせにしたものも2箱買った。家族と一緒に『北京の味』を楽しみたい」とした。

店内は多くの人で賑わい、その入口付近でも宅配便配達員が休む暇なく手を動かしていた。配達員は、「これは全部郵送する菓子。今日だけでも100件以上の手続きをした。一番多い客で20箱を郵送した。週末になると、取扱量（处理量）は倍増する」のだという。