7 . 「次は自分たちの番だ」と、「絶対に優勝してイターハイへ」と思うと同時に、「本当に勝てるのか」という不安に駆けられた。不安をかき消すために私たちは新人戦に向け、練習に取り組んた。後輩も含めて九人という少ない人数だったが、その分、密度の濃い練習が出来た。朝や昼の時間にも、自主練習に取り組んだ。声をかけてないのに自然とみんなが集まって、一緒に練習したこともあった。一人ひとりが向上心に溢れていたのだ。
訪れた新人戦、決勝の舞台。私たちのチームは勝利した。嬉しかった。私たちの代になって、初めての大きな大会だった。その大会から、私たちのチームは勝ち続けた。そこから東北大会まで、更に全国大会へ出場した。春には、今まで優勝したことがあまりないという大会でも優勝した。最後の県大会に向け、自信がついていた。(ア)、不安は残った。毎日の練習で成長を実感し、拭いとっていた。
六月、運命の時かやってきた。必死に勝利への執念を燃やす仲間、応援するたくさんの声、会場の熱気はきっと忘れることはない。三年振りの、団体優勝だった。皆で抱き合って喜び合ったあの瞬間、「ああ、この仲間とここまでやってきて、本当によかった」と思った。
1.
文章に「不安に駆けられた」とあるが、どういう意味か。A.自分たちが勝てるかどうかは心配だ。 |
B.絶対に優勝してインターハイへと決心した。 |
C.新人戦に参加できるかとすごく悩んでいる。 |
D.ただ九人のチームなので練習方法に困っている。 |
2.
文章に「みんな」とあるが、誰のことか。A.先輩を除いた九人チーム | B.先輩を含める九人チーム |
C.後輩を除いた九人チーム | D.後輩を含める九人チーム |
3.
「大会」について正しいのはとれか。A.先輩たちしか参加していなかった |
B.この大会で私たちのチームが優勝した。 |
C.私たちの代にとっては小さな大会たった。 |
D.一生懸命に頑張っても失敗した大会だった。 |
4.
(ア)に入れるのに最も良いものはとれか。5.
この文章の内容に合っていないのはとれか。A.練習に人数が少なかったが、その分、密度の濃い練習が出来た。 |
B.勝ったために、皆一人ひとりが向上心に溢れていたのだ。 |
C.最後の県大会が優勝しなかったので、不安を感じた。 |
D.六月にあった運命の大会で、三年振りの、団体優勝だった。 |