1 . 私の父は銀行員だ。いつも、朝早く銀行に行って周辺の掃除をしている。掃除をする係なのかなと思ったが、それは父が自主的にやっていることだと知った。その時私は指示されていないのなら、掃除する必要はないのではないか、と疑問に思った。
また、父と駐輪場に行った時、置いてある自転車が連続して倒れていた。そして父は一台ずつ丁寧に戻していた。私は驚いた。自分の自転車を他のところに置けば父には全く関係のない事なのに。このように父は「人に見られていなくても、善行をする」ことができる人だ。だから、私は小さい頃から父を手本にしている。
人は誰かに認められないと、行動することは難しい。その行動によって誰かに褒められたりしないと意味がないと思う人が多いからだ。(ア)それを言うと、父は「当たり前(理所当然)のことをやっただけ」と言った。私は頓悟した。自分の行動は、誰かに見られているか、いないかで決めるものではない。
私は、親の言動による子どもへの影響は大きいと思う。父の行動に注目していなければ、私の責任感は生まれなかったと思う。
1.
文中の「その時」はどんな時か。A.父が朝早く職場に行った時 |
B.会社員は掃除する必要がない時 |
C.会社の上司から指示を出された時 |
D.父が自発的に掃除するのを知った時 |
2.
文中に「驚いた」とあるが、驚いたことは何か。A.自転車が連続して倒れていたこと |
B.他のところに自転車を置いたこと |
C.父は丁寧に自転車を戻していたこと |
D.人に見られても自転車を移動したこと |
3.
文中に「手本」とあるが、その意味はどれか。4.
文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。5.
筆者が最も言いたいことは何か。A.他人に認められなくても行動する。 |
B.自分に無関係なことをしないほうがいい。 |
C.善行を当たり前にできる人は素晴らしい。 |
D.親は普段から自分の言動に気をつけるべきだ。 |