1 . 今の地球の平均気温は約15˚Cです。もし地球に空気がなかったら、何度ぐらいになるでしょうか。答えは−20˚Cです。①この温度では、人は住めません。また、木も草も育たないでしょう。
空気の中には、水蒸気とCO2があります。この2つのおかげで、35˚Cも温度が高くなっているのです。この2つは、太陽の光をガラスのように通します。しかし、地球から出る赤外線は通しません。ガラスと同じように吸収します。そして、熱の一部を地球に戻します。②これは、野菜などを作る「温室」と同じなので、「温室効果」と言われます。このようにして、35˚Cも温度が高くなっているのです。水蒸気の量はこれからもあまり変わらないようです。しかし、CO2の量はだんだん増えているのです。その原因は、石油や石炭を使うためだと言われています。今のまま使い続けると、10年ごとに約0.3˚Cずつ気温が高くなります。21世紀の終わりごろには、約3˚C高くなるわけです。
気温が高くなると、海面も高くなります。1958年から2030年までに約18cm、2050年までに約44cm、21世紀の終わりには66cmも高くなると言われています。今から6000年前には、今の気温より3˚Cぐらい高かったそうです。その時、今の東京の半分ぐらいは海の中だったと言われています。また、この100年の間に15cm海面は上昇したと言われています。21世紀の終わりには、今歩いている所は、海になっているでしょうか。
1.
文中に①「この温度では、人は住めません」とあるが、それはなぜか。A.地球に空気がないから |
B.気温が低すぎるから |
C.水蒸気とCO2が少なくなったから |
D.赤外線が多くなったから |
2.
文中の②「これ」の指すものはどれか。A.ガラスの家を作って、太陽の光を通し、熱を吸収すること。 |
B.温室効果を利用して、野菜栽培の温室を作ること。 |
C.太陽の光と赤外線による熱の一部を利用して、ガラスの温室を作ること。 |
D.太陽の光を通し、赤外線による熱の一部を吸収すること。 |
3.
地球が温暖化する原因と考えられているのはどれか。A.石油と石炭が増えること |
B.CO2が増えること |
C.水や草をあまり植えないこと |
D.ある国は石油や石炭をたくさん使うこと |
4.
この文章の内容に合っているのはどれか。A.温室効果を起こすのはガラスのせいだ。 |
B.太陽からの光が弱くなるのは温室効果のせいだ。 |
C.地球の平均気温が15˚C前後になっているのは空気のおかげだ。 |
D.太陽からの光が見えるのは、温室効果のおかげだ。 |
5.
この文章の内容から考えると、6000年前には、海面は今よりどれぐらい高かったと考えられるか。A.約4cm | B.約18cm | C.約44cm | D.約66cm |