8 . ドイツでは物を大切に使う習慣が生活の至るところに見られる。小学生でも真っ白な使っていない紙でできたノートを持っていると、ばかにされるそうだ。色が汚く、書きにくくても、再生紙を使ったノートを使うのが常識なのだ。
私の体験でも取材用の筆記具に使い捨てのサインペン(签字笔)を持っていったら、役所の担当者から「環境によくない。これを使いなさい」と、太くて使いやすい鉛筆をプレゼントされたことが2度あった。
①このような考え方はごみに限った話ではない。町を見比べる(对比看)とよく分かる。ドイツの町にはどこへ行っても何百年も前にできた中世の建築物が数多く残っている。その中で、現代の生活が営まれているのだ。 ②壊しては作ることを繰り返してきた日本とはずいぶん違う。
その日本でも、わずか数10年前まではごみが出ない仕組みが家族にも社会にもあった。まず物が少なかったのでどんな物でも大切に何度も使った。たいていの商店の人は物を売るだけではなく、簡単な修理ぐらいはできた。③ 、壊れてもまた「再使用」できたのである。
それが、物が増え生活が便利になるにつれて、使い捨てが流行るようになった。かつての習慣を取り戻し(恢复)たい。ゴミ問題を解決する鍵は「ごみになる物を作らない」と「物を何度も使う」の2つにある。
1.
①「このような考え方」とは何を指しますか。A.物を大切に使う。 | B.環境を大切にしようとする。 |
C.よく人にプレゼントする。 | D.再生紙を使ったノートを使う。 |
2.
②「壊しては作る」の「ては」の使い方と同じものはどれですか。A.書いては消し、消しては書く。 |
B.授業中隣の人と話してはいけない。 |
C.そろそろ年末なので、毎日遊んではいられない。 |
D.ご両親の苦労を忘れてはならない。 |
3.
③ には何を入れますか。4.
ドイツの中世の建築物について正しいものはどれですか。A.設計と建築材料がいいから、今日まで残された。 |
B.古跡にされるだけで人は住んでいない。 |
C.古跡でもあるし、人も住んでいる。 |
D.建て直されたものが多い。 |
5.
文章の内容に合っているものはどれですか。A.使い捨てが流行るようになったのは生活が便利になってからだ。 |
B.私の職業は小学校の教師である。 |
C.小学生たちは真っ白な紙をすぐ汚す。 |
D.鉛筆よりサインペンの方が自然に優しい。 |