1 . 皆さんが今、使っている教科書では、覚えなくてもいい漢字に振り仮名がついている。この習慣は昔からあるものなのだ。
昔漢字が日本に伝わってきた時、日本には文字がなかった。そこで漢字を中国語の発音と同じに読んだ。たとえば、「山」という漢字は昔で「san」、「雨」は「yu」と発音していた。日本人はそれを「サン」「ウ」と読んだ。これが今の音読みになったわけだ。しかし、日本にも「ヤマ」「アメ」という「山」「雨」にあたる言葉があったので、「山」「雨」という漢字に「ヤマ」「アメ」という発音を表す。「也末」「夜麻」「阿米」「安女」という漢字を振り仮名として付けた。このような漢字を万葉仮名という。
この万葉仮名から片仮名と平仮名ができた。平仮名のほうは、主に女性が使い始めたが、片仮名はお坊ちゃんが使い始めた、お坊ちゃん達は仏教の本を勉強した時、行間に漢字の読み方や先生の説明を書いた。万葉仮名の阿、伊、宇などと書くより、その一部を使って、ア、イ、ウと書いたほうが便利なので、片仮名が多く使われてきた。
注釈:
①振り仮名:注音假名
②あたる:符合
③お坊ちゃん:和尚
④使われて:被用作
1.日本で使っている教科書で振り仮名が付いているのはどんな漢字ですか。
A.覚えなくてもいい漢字 |
B.お覚えたほうがいい漢字 |
C.勉強し始める漢字 |
D.勉強すれば分かる漢学 |
A.夜 | B.麻 | C.伊 | D.仏 |
A.中国人 | B.日本人 | C.お坊ちゃん | D.女の子 |
A.書きやすかったですから |
B.勉強しやすかったですから |
C.発音をしやすかったですから |
D.女性達が使いやすいですから |
A.昔の日本には文字がありました。 |
B.振り仮名をつける習慣は昔からあります。 |
C.片仮名と平仮名から万葉仮名ができました。 |
D.お坊ちゃんは行間に漢字の読み方や先生の説明を書くため、平仮名を使いました。 |
A.きます | B.います | C.あります | D.おきます |
A.どうして | B.こうして | C.こんなに | D.どんなに |
―はい、またあした。
A.気がついて | B.気をつけて | C.気に入って | D.気になって |
A.話したい | B.話したくない | C.話したがる | D.話したがらない |
A.起き上がる | B.起き上がよう | C.起き上がろ | D.起き上がろう |
A.のに | B.ので | C.から | D.ため |
A.めずらしい | B.はずかしい | C.すばらしい | D.さわがしい |
A.よ | B.ね | C.な | D.ぞ |
10 . 昔、「ハン」という王様がいた。ある日、ハンはカラスとハリネズミ①を呼んだ。カラスに言った。「私は世界中で一番美しい歌を歌う鳥がほしい。」そして、ハリネズミにも言った。「それから、一番やわらかい物がほしい。」カラスは多くの場所でたくさんの鳥の歌を聞いた。( ア )、何かが足りなかった②のだ。家に戻った。カラスを見てカラスの子供たちは鳴いた。カラスはその鳴き声が一番美しいと思った。それで、その小さいカラスたちをハンの部屋に運んだ。
ハリネズミはすべての土の中で探したが、何も見つけなかった。家に戻って、自分の子供たちに会った。子供たちを抱き③ながら、子供たちが世界で一番やわらかいと思った。それで、小さいハリネズミたちをハンの部屋に運んだ。
朝が来た。ハンはカラスの子供たちの大きい鳴き声で起きた。
「うるさい!」
ハンが頭を回すと、子供のハリネズミの針が顔に当たった。
「痛い!」
ハンはとても怒った。そして、カラスとハリネズミの首を切ろうと思った。カラスとハリネズミは話した。
「それぞれの生き物にとって、自分の子供は太陽よりも美しくて、はちみつ④よりも甘くて、熱い火よりもあったかいものだ。」
こうして、ハンはカラスとハリネズミを許した。
注:①カラスとハリネズミ:乌鸦和刺猬
②足りなかった:不足
③抱き:拥抱
④はちみつ:峰蜜
1.王様はハリネズミに何と言いましたか。
A.一番美しい歌を歌うがほしいと言いました。 |
B.一番やわらかい物がほしいといました。 |
C.カラスの子供がほしいといました。 |
D.ハリネズミの子供がほしいと言いました。 |
A.もう | B.それで | C.しかし | D.だか |
A.カラス | B.カラスの子供 | C.ハリネズミ | D.ハリネズミの子供 |
A.笑いました。 | B.怒りました。 | C.不安でした。 | D.親切でした。 |
A.一番美しい歌を歌う鳥を見つけましたから |
B.一番やわらかい物を見つけましたから |
C.まだ探しに行くと約束しましたから |
D.親としての気持ちが分かりましたから |