1 . 先日、スーパーに母と出かけた時のこと。二人で野菜売り場を見ていたら、母が不意に少し離れた所にいた車椅子の女性のもとへ歩いて行った。その様子を見ていたら、「何か、お取りしますか?」と尋ねている。車椅子の女性は「細いねぎを取って欲しいの。」と答えた。母は、車椅子からでは手が届かない上の方の棚から、ねぎの入った袋を、二、三個女性の膝の上に載せると、( ア )と言っていた。女性は、このねぎを、今夜どうやって食べるかまで母に話して、二人とも、にこにこと楽しそうに話をしていた。そして、女性は何度も何度も、お礼を言った。
母は私の所に戻って来た。「どうしたの?」と母に言うと、母は「あの方はね、車椅子から上の棚を見ていたの。きっと取れなくて困っていると思って声をかけたのよ。」うちの母は、いつも自然に、ごくあたり前に人に何かをしている。二人で電車に乗った時もそうだった。席が空くと周囲を見まわして、妊婦さんや、お年寄りに席をゆずる。自分だって疲れていて座りたい( イ )、自分は最後の最後に座る。
私も、電車で席をゆずることがあるが、本当は少し恥ずかしい気持ちもある。知らない人に突然( ウ「こちらにどうぞ。」)と声をかけるのは、少し勇気も必要だ。
スーパーの中や、電車の中だけではなくて日頃の中学校生活の中でも、ほんの少しの思いやりが大切だと感じる。友達に助けてもらう事もあれば、私が友達を助けてあげることもある。思いやりの気持ちを感じた時は、感謝の気持ちを持って「ありがとう。」と言うように心がけている。
これから私は、障害者の方、高齢者の方、小さい子供達だけではなく、周囲の方々に、勇気を出して、思いやりの心を伝えたいと思う。一人一人のほんの少しの思いやりが集まってたくさんの思いやりになり、やがて広がり、社会全体が思いやりの心で溢れるといいと思う。
1.文中の(ア)に入れるのにもっとも適当な文は次のどれか。A.「どれが良いか選びなさい。いらないのは戻しますから。」 |
B.「どれか良いか選んでください。いらないことは戻しますから。」 |
C.「どれが良いか選んでください。いらないのは戻しますから。」 |
D.「どれが良いか選んでください。いらないのは戻りますから。」 |
A.はずだから | B.はずである |
C.はずなので | D.はずなのに |
A.こちらにすわってください。 | B.こちらにきてください。 |
C.こちらにいてください。 | D.こちらにたってください。 |
A.母はスーパーだけで人の世話をします。 |
B.母は思いやりのある人です。 |
C.母は高齢者の世話をします。 |
D.母は電車の中でいつもたっています。 |
A.日常生活の中で、友達を助けてあげることは大事なことだと思う。 |
B.日常生活の中で、どんなことをするにも勇気が必要だと思う。 |
C.日常生活の中で、思いやりを持つことで、社会が温かくなると思う。 |
D.日常生活の中で、「ありがとう」をよく言うべきだと思う。 |
2 . 先日、大学時代の友人たちと、卒業して20年経った記念に、フランス料理のレストランで食事をした。この店は予約が取れないことで有名で、夜のコースはスープからデザートまでどれも本当においしく、サービスも一流だった。誰かが「値段も一流だよね。」と笑わせた。
いつのまにか話は、今まで食べた物の中で一番おいしかった物は何か、に移った。「Tホテルのすし」「レストランKで食べたステーキ」など、有名なお店の料理が次々と出てくる中、山下君が「僕が今まで一番おいしいと思ったのは、お粥だなあ。」と言ったので、みんなびっくりしてしまった。
それは、彼が学生時代、アパートで一人暮らしをしていたころの話だった。ある時、風邪で40度の熱を出し、三日も大学を休んでしまったことがあったそうだ。熱が下がらず、ずっと部屋で寝ていたのだが、同じクラスの友達が様子を見に来てくれ、お粥を作ってくれた。それまでは何も喉を通らなかったのだが、ようやく熱も下がり、初めて口に入れたのが、友達が作ってくれたお粥だった。お米だけで作った白くて柔らかいお粥で、卵も野菜も何も入っていなかった。しかし、その時はそれが心からおいしいと感じられ、20年以上経った今でも忘れられないのだと言う。
私が、彼の隣に座っている奥さんに「その友達というのは、良子さん、君だったんじゃないの?」と( ア )、奥さんは「実は、そうなんです。」と言って笑った。
1.この文章によると、「レストラン」はどんなレストランだったか。A.いつも込んでいるが、値段は高くなく、味もサービスもまあまあである。 |
B.値段は高いが、人気があり、味もサービスもすばらしい。 |
C.おいしくて人気があるが、値段が高く、サービスはあまりよくない。 |
D.予約が取りにくいが、おいしくて値段も安く、サービスもよい。 |
A.山下君が、みんなが聞いたこともない珍しい料理の名前を言ったから |
B.山下君が、今日レストランで食べたお粥のことを言ったから |
C.山下君が、みんなが予想もしていなかった料理の名前を言ったから |
D.山下君が、40度の熱を出した時にお粥を食べたと言ったから |
A.良子さんの友達 |
B.「私」の友達の山下君 |
C.「私」の奥さんの良子さん |
D.山下君の奥さんの良子さん |
A.風邪の時に作ってもらったお粥の味 |
B.風邪の時に食べた卵や野菜が入った栄養いっぱいのお粥の味 |
C.友達がお粥を作って、風邪を引いた自分の見舞いに来てくれたこと |
D.友達が作ってくれたお粥のおかげで、早く風邪がよくなったこと |
A.聞けば | B.聞くと | C.聞くなら | D.聞こうと |
3 . 日本人は学校を卒業して働き始めると、生活のためだけでなく、高いものを買うためやレジャー(休闲)のために貯蓄します。また、ローン(贷款)を使うこともあります。結婚して子供が生まれると、子供の教育費などのために貯蓄します。
夫婦とその子とからなる核家族の家庭が多くなり、平均寿命がのびて、60歳以上の夫婦だけで暮らす期間が長くなっています。老後の生活や健康などに不安があるので、若いうちから貯蓄を始めます。
また、老後の生活のために社会保険があります。20歳以上の国民は毎月1万円以上の「国民年金」(退休保险金)を払わなければなりません。普通60歳まで払って、65歳から年金をもらいます。けれども、それだけでは生活できません。
( ア )、人々は自分で生命保険をかけたり、銀行や郵便局にお金を預けたり、家(土地)を買ったりします。家(土地)は日本では大きな財産の一つです。
1.日本人は何のために国民年金を払うか。
A.高いものを買うためです。 | B.子供の教育費のためです。 |
C.家を買うためです。 | D.老後の生活のためです。 |
A.成人になってからです。 | B.大学を卒業してからです。 |
C.子供が生まれてからです。 | D.60歳になってからです。 |
A.家族が少なくて小さな家庭 | B.家族が多くて大きな家庭 |
C.夫婦だけで暮らす家庭 | D.子供がいない家庭 |
A.教育費 | B.国民年金 | C.生命保険 | D.家 |
A.そして | B.そこで | C.それに | D.それとも |
4 . 人間の頭は一定の法則に従って働いています。その思考が有効に働くような配列で話すことは、欠かせない条件の一つです。
私たちはよく「まとまった話だった」と言います。まとまった話とは、まとめた話です。まとめた話とは話し手自身の頭の中がまとまっているのだとも言えます。
話というのは、複数の言葉、いくつかの話題の材料が有機的に結びついていて、一つのはっきりした構造的なまとまりのある図式になっているものです。その前提として頭の中が( ア )。特に、聞き手が複数の場合、混乱させる話は、話し手自身がそのことについてまとまった考えを持っていないために、起こる場合が多いものです。
話したことを相手に正しく受け止めてもらう( イ )、相手の理解する思考の法則にあった順序、配列をおろそかに(疏忽,马虎)できません。物事の順序、配列を考えることはいろいろな意味で大事です。それは話し手として注意しておかなければならないことだと言えます。
1.「私たちはよく『まとまった話だった』」とあるが、「まとまった話」とは何を指しているか。A.話す人がよく考えて整理できた話 | B.聞く人がよく考えて整理できた話 |
C.話す人と相談して決めた話 | D.聞く人と相談して決めた話 |
A.まとまっていないです | B.まとまっていなかったら |
C.まとまっていなくてもいいです | D.まとまっていなければなりません |
A.話をちゃんと理解すること | B.話がうまく進むこと |
C.話が混乱すること | D.話がはっきりすること |
A.ようには | B.ためには | C.はずには | D.わけには |
A.話したいことを思うように話すこと。 |
B.話したいことの順序や配列をおろそかにすること。 |
C.聞き手の理解や思考に従って話すこと。 |
D.話したいことの順序や配列をしっかり考えておくこと。 |