2 . 約束の時間を守らないで、他人に迷惑をかけることは悪いことだとされている。それなのに、どうして私たちはこんなに時間にだらしがないのだろうか。その理由は、私たちが、時間を無駄にしたり、無駄にされたりすることを気にしていないからだと思われる。
10人の会議に、10分遲れて来た人は、他の9人の人たちから10分ずつ、合計90分の時間を奪い取ったわけだが、当人は大したことだと思わず、10 分ぐらいの時間の無駄は、ほとんど気にしない。これがいけないのだと思う。
もしこれがお金だったら、人々はこんなに平気でいるわけにはいかないだろう。つまり多くの人にとって、時間はお金ほど大切ではない。しかし、自分にとって大切ではないからと言って、他人もそうであると考えることは( ア )だろう。
大体、時間を正確に守らないのは、忙しすぎる人と、暇すぎる人に多いようだ。前者は、他人は自分ほど忙しくないから、少しぐらい待ってもらっても許されるだるうと考え、後者は他人にも暇な時間がたくさんあると考えているかもしれない。
しかし、これからの若い人は、他人の時間を大切にすることを学ぶ必要もある。そうでなければ、満足した共同生活を送ることができなくなる恐れがある。それは人々がだんだん忙しくなり、それだけに自分の時間をますます大切にするようになるからだ。
1.
文中の「時間にだらしがない」とは、どういう意味か。A.時間を厳守する | B.時間を守らない |
C.時間にうるさい | D.時間に余裕がない |
2.
文中の「当人」は誰か。A.他人 | B.10 分遅刻した人 |
C.私たち | D.90分遅刻した人 |
3.
文中の(ア )に入れるのにもっとも適当なものはどれか。4.
文中に「満足した共同生活を送ることができなくなる」とあるが、それはなぜか。
A.暇すぎる人は他人は自分ほど忙しくないと思っているから |
B.若い人は、他人の時間を大切にすることを学ぶ必要があるから |
C.忙しすぎる人は他人にも暇な時間がたくさんあると考えているから |
D.人々がもっと忙しくなって、自分の時間をもっと大切にするようになるから |
5.
この文章にテーマをつけるなら、もっとも適当なものはどれか。A.自分を中心に考えよう | B.自分の時間を大事にしよう |
C.他人の時間も大切にしよう | D.満足した共同生活を送ろう |