10 . 日本では、中高年ほど野菜摂取量が多く、若い世代になるにつれて滅少する傾向があります。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によれば、野菜の摂取量の平均は男性が295.4g、女性が281.9g全体平均が288.2gとなっており、目標値の350gには達していません。目標値である350gを満たしている人は、成人の男女共にすべての年代の平均で30%程度に留まっています。特に、20代の女性が14.6%、30代の女性が17.4%と、若い女性に野菜不足の人が多い傾向です。20代女性の平均値は218.4gしか取れておらず、目標値に約130g届かない状況になっています。
野菜を食べなければならないと意識はしていても、実際は必要量を食べられていない人のほうが多くなっています。元来、日本人は野菜や教類、魚が中心の食生活をしていました。しかし肉や加工品を中心とした食事が普及することにより、最近では多くの日本人が野菜不足になったと言われています。今はもう当たり前になっていますが、ファーストフードやコンピニ弁当、インスクント食品など、昔の日本人には考えられなかった便利な時代です。これらの食環境はとても便利ですが、(ア)炭水化物や塩分の摂取過多が問題になっています。自炊するのが一番良いと分かっているものの、一人暮らしだと少量作るのが億劫(得做)になったり、忙しくて手が回らなかったりするなど、ついつい外食が増えてしまうことが多く、このような食生活が当たり前になってしまいます。これは大きな問題です。
每日少しずつで良いので、日々の野菜摂取量を増やし、健康な体作りを目指しましょう。
1.
文中の「288.2g」は何の数値か。A.男性の平均野菜摂取量 | B.全体の平均野菜摂取量 |
C.女性の平均野菜摂取量 | D.一日の野菜摂取量目標 |
2.
-目標値を満たしていないのはどれぐらいあるか。A.14.6%程度 | B.17.4%程度 | C.30%程度 | D.70%度 |
3.
「野菜不足」の理由として、正しくないのはどれか。A.一人暮らしで自炊が面倒だから |
B.忙じいと、外食が増えてしまうから |
C.野菜料理は手間がかかって嫌いだから |
D.手軽に食べられる物が増えてきたから |
4.
文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。5.
この文章の内容に合っているものはどれか。A.日本人の食生活は大きく変化している。 |
B.若い世代のほうが健康意識が高い。 |
C.日本人はたくさんの野菜を食べている。 |
D.便利な食環境は健康的な生活を維持できる。 |