9 . 社会に出ていろいろな人を見ていると、素直な(老实的,纯朴的)人のほうが伸びています。
子どもは素直なほうがいいけれど、あまりにも素直な子どもは世の中で通用しないのではないかと心配する親がいますが、まったく杞憂(杞人忧天)のです。むしろ(不如说)、素直な人でないと成功できません。なぜでしょうか。
素直な人は自分の能力や努力だけでは、(ア)ことを理解しています。人に助けられて仕事が進んでいることを知っています。そこから感謝の言葉が湧いてきます。
子どもの口から「ありがとう」が自然に出てくるように、幼いときから繰り返し教えましょう。プレゼントをくれた人だけではなく、勉強を教えてくれた人、助けてくれた人……、いろいろな機会に「ありがとう」というようにして、人は支えられて生きていることを実感させましょう。
アメリカは、自分に自信を持ち、自分の長所を伸ばすように励ます国ですが、(イ)子どもたちは幼いころから感謝の言葉をきちんと言えるように訓練を受けます。
成長してからも他人のアドバイスを虚心に聞き、「われ以外、みな我が師」という精神で人と接すれば,さらにいろいろなアドバイスを受けることができます。
強いリーダーになる要件には、人の弱みや不安定な点を見つけ、相手を脅かし(胁迫)、恐れさせるずるさを持たなければならないという考え方もあります。強いリーダーになる前に、よいリーダーとなれるような人間的成長が必要です。
そのためにも,子どものうちから親のアドバイスに従う習慣をつけましょう。
1.
文中に「素直な人のほうが伸びています」とあるが、その意味はどれか。A.素直な人のほうが成功する。 |
B.素直な人のほうがよく努力する。 |
C.素直な人のほうがよく背がのびる。 |
D.素直な人のほうが人に支えられている。 |
2.
文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.必ず成功できる | B.何でもできる |
C.心配することはない | D.物事が進まない |
3.
文中の(イ)に入れるのに最も適当なものはどれか。4.
筆者はだれを対象にこの文章を書いたのだろうか。A.親 | B.強いリーダーになりたい人 |
C.成功したい人 | D.よいリーダーになりたい人 |
5.
この文章の内容に合っているものはどれか。A.素直な人は助けてもらうために感謝の言葉を言う。 |
B.素直な人は成功してはじめて感謝の言葉が自然に湧いてくる。 |
C.素直な人は頑張りさえすれば、人に頼らなくても成功できる。 |
D.素直な人は自分に弱点があることを知っているから成功しやすい。 |