2 . 「幸せ」の定義は、人によってまったく違うでしょう。洋服や時計、車や家を買うことができたら幸せだと考えている人がいます。また、よい友達を得ること、高校、大学、会社や資格試験に合格すること、海外旅行に行くことなどが、その対象になることもあるでしょう。
しかし、幸せになれると思っていた目標物も、いざ(一旦)手に入れてみると、思ったほど幸せには感じないものです。目標達成中毒の人は、次の目標をすぐに立てることで自分を駆り立てます(驱使)。次の目標がないから、幸せになれないのだと考えるからです。
そして、常に目標を追い求める躍動感を幸せと勘違いして(误以为)しまいます。しかし、そういう生き方をしていては、いつまでたっても(ア)。
幸せは、達成したりして獲得できるものではないからです。幸せは、日常生活の中で、ふと気づくものです。私はいままで、世界的に成功している実業家、政治家の人たちと会ってきましたが、幸せそうな人は、わずか一部でした。
一方、幸せそうな人ほど、一般的には平凡で退屈な人生を送っているように見えました。
幸せとは、何気ない(不经意)日常で感じるものだからです。誰かに、「幸せですか」と聞かれて初めて、「そういえば、幸せですわ。考えてもみませんでした」という夕イプ(类型)が、幸せそうな人生を生きている感じがします。
自分が幸せかどうかを考えずに自分の好きなことに没頭(热衷于)している人、そういう人が幸せに最も近いのかもしれません。
あなたは、幸せでしょうか。あなたにとっての幸せとは何でしょうか。
1.
目標達成中毒の人はなぜすぐ次の目標を立てるのか。A.ほしいものが手に入らないから |
B.自分の目標が達成できないから |
C.目標を追い求める躍動感を幸せと感じるから |
D.目標に向かってがんばる気にはならないから |
2.
文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.幸せになれます | B.幸せになれません |
C.目標がありません | D.目標を達成できます |
3.
文中に「感じがします」とあるが、そう感じる人は誰か。A.筆者 | B.「幸せですか」と聞く人 |
C.自分が幸せだと感じる人 | D.自分が幸せかどうか考えない人 |
4.
筆者は幸せはどのように感じられると主張しているか。A.ほしいものを得て感じる。 | B.何気ない日常生活で感じる。 |
C.世界的に成功してから感じる。 | D.常に目標として追求して感じる。 |
5.
筆者が考える幸せな人とはどんな人か。A.退屈な人生を送っている人 |
B.やりたいことをやって成功を求める人 |
C.幸せかどうかを気にせず,好きなことをやっている |
D.常に高い目標を立てて,それに向かって頑張っている人 |