A.これ | B.どこ | C.ここ | D.どれ |
2 . 私たち夫婦は明日、引越しの日を迎える。
今度住む息子の家は広くないので、物はできるだけ減らすつもりで片付け始めたが、これが意外に難しかった。自分たちの着なくなった服や古い靴などはすぐに捨てられるのだが、押し入れの奥の段ボール箱から次々に出てくる物は(ア)ではない。「これは何だろう。」「それはあの時の。」などと思い出を語っている(イ)、時間がたってしまう。そして、捨てられなくなる。
例えば、小さな黄色い靴。これは息子が初めて履いた靴だ。息子の小さかったころを思い出して本当に懐かしくなる。ついこの間まで子供だった息子が新しい家を建てて、一緒に住もうと言ってくれた。優しい子に育ってくれたとうれしくなったり、時間が過ぎるのがあまりに早くて少し悲しくなったり、家族のアルバムや古い手紙などが出てきても、同じことになる。片付けは引っ越しの一週間前になっても終わらず、物もほとんど減らせなかった。
でも、これではだめだということになり、私たちは考えをまったく変えることにした。今度の家は広くないし、私たちにとっては大事な物でも息子たちにとってはそうではないだろう。それで、思い出の物は、アルバム以外は全部捨てることにした。私たちの思い出は段ボール箱ではなく、心の中にしまっておけばいいのだ。
しかし、この三週間はとても楽しかった。歩いてきた人生をもう一度思い出すことができたからである。そして、持ち物の整理もすることができた。頼んでおいた引っ越しのトラックは、少し大きすぎたかもしれないが、それはそれでいい。
1.(ア)に入る最も適切なものはどれですか。A.こう | B.そう | C.どう | D.あれ |
A.うちに | B.し | C.こと | D.から |
A.アルバムや古い手紙を捨てること |
B.小さな黄色い靴を捨てること |
C.引っ越しの片付けがなかなか終わらないこと |
D.息子と一緒に住むこと |
A.息子と一緒に住むから楽しい | B.着なくなった服や古い靴を捨てたから |
C.息子が優しい子になったから | D.引っ越しの片付けで前のことを思い出したから |
A.引っ越しで昔のものは全部捨てた。 |
B.年をとったから息子と住むことにした。 |
C.時間が過ぎるのが早くて悲しくなった。 |
D.引っ越しの準備は一週間かかった。 |
3 . わたしは家の近くを毎日散歩していますが、今日は(ア)と違う道を歩いてみました。ぶらぶら歩いているとどこからか花のいいにおいがしてきました。知っている香りな(イ)、それがどんな花なのか思い出せませんでした。でも、そのとき自然に昔住んでいた家のことを思い出しました。
それは田舎の広い庭がある家でした。祖父と祖母も一緒に住んでいて、にぎやかな毎日でした。隣の家の明子ちやんという女の子と、家の裏にある山に行ったり、近くの川に行ったりして、よく一緒に遊びました。なつかしい思い出です。”
どうしてあの時、昔住んでいた家のことを思い出したのか、わたしは不思議でした。家に帰ってから、昔の写真や祖父、祖母の写真を見ながら、しばらく考えました。そして、昔住んでいた家の庭には春になると白くて小さなかわいい花がたくさん咲いていたことを思い出しました。その花は、今日道を歩いていたときの、あの花と同じ香りだったのです。
1.(ア)に入る最も適切なものはどれですか。A.きのう | B.いつか | C.まわり | D.いつも |
A.ので | B.のか | C.のに | D.のが |
A.散歩の途中見た花の名前が知らないから |
B.昔明子ちやんと遊んだことが懐かしいから |
C.昔祖父と祖母も一緒に住んでいたことがなつかしい |
D.昔住んでいた家の庭の花のにおいと同じ香りだから |
A.散歩の途中見た、花が咲いている家 | B.明子ちゃんの家 |
C.田舎の広い庭 | D.昔自分が住んでいた家 |
A.筆者は毎日同じ道を散歩している。 | B.昔友達と一緒に山や川で遊んだ。 |
C.昔隣の家の広い庭によく行った。 | D.祖父と祖母はよく遊びに行った。 |
4 . 日本人は「友達からサッカーの試合の切符をもらったんですが、あしたいっしょに行きませんか。」と友達が誘ってきた時、「あしたはちょっと…。」などと言って、よくあいまいに断ります。これは「明日はちょっと用事があって、行けません。」という意味です。相手の気持ちを傷つけないようにするために、「いいえ」とはっきり言わないのです。
図書館で大きな声で話している人に「すみませんが、ちょっと声が…。」と言うなど、何か相手によくないことを言うときに最後まで言わないことがあります。これも相手を傷つけないようにしようという思いやる気持ちからです。
(ア)、日本人は家族のことをあまり褒めません。だれかが自分の子どものことを「お子さんはよく勉強しますね。」と言っても、「いいえ、全然勉強しないんですよ。」と答える人が多いです。これは自分や自分の家族を低くすることによって、相手の地位を高くして尊敬しようという考え方があるからです。
日本ではこのような表現で相手を思いやることによって、人間関係をよくすることがあります。
1.「ちょっと声が…。」はどういう意味ですか。一つ選びなさい。A.ちょっと声が大きいです。 | B.ちょっと声が出ません。 |
C.ちょっと声が聞こえません。 | D.ちょっと声が聞こえます。 |
A.ところが | B.それから | C.しかし | D.または |
A.家族のことをよく思っていないから。 |
B.相手を尊重するために、自分や自分の家族を低くするから。 |
C.自分の地位が低いと思っているから。 |
D.自分の家族を尊敬しているから。 |
A.日本人はよくあいまいに断る。 |
B.日本人は相手を断らない。 |
C.日本人は最後まで言いたくないときは途中までしか言いません。 |
D.外国でははっきり言いたいことを表現するので、人を傷つけます。 |
A.日本人の生活 | B.日本の習慣 | C.日本語の表現 | D.尊敬語について |
「はい、( )は電話です。」
A.あれ | B.この | C.これ | D.どれ |
6 . いつものように朝刊を配達していた千葉市の田尻隆さんは家から出てきた高齡の男性に声をかけられた。母がべッドから落ちてしまい、自分だけでは起こせない。助けてほしい一、老老介護の sos だった。
無事に終わった時、疑問がわいた。なぜ、自分がいると分かったのですか。男性は微笑んだ。「毎日2時半にはバイクの音がしますから」。新聞は社会と読者をつなぐ。それを配る自分もまた、排気音で社会とつながっていたのだ。田尻さんはそう書いている。
日本新聞協会の新聞配達エッセ一コンテスト(随笔征文大赛)が30回目を迎え、3223編の応募があった。入賞作はどれも、さまざまな人間模様のなかに人の( ア )を伝えている。
秋田市に住む安田沙織さんは思春期前の思い出を書いた。亡き父は雪の中の配達から戾ると、別の仕事へ行くまで、また一眠りした。せめて自分に出来ることを帰ってくるまで冷えきった父の布団にもぐって温めてあげた。「今日はよく眠れたよ、あったかくて」。その言葉が忘れられない。
子どもたちの作品には優しさが溢れている。北九州市の能美になさんは師走のある日、冷たい新聞を手に考えた。感謝の思いを込めて、まだ見たことのない配達員さんにおこづかいでカイロ(暖宝宝)をプレゼントしよう。「今日だけはわたしもサンタさん」。
あしたは月に1度の新聞休刊日。配る人がいて、支える家族がいて、読者の皆さんがいる。新聞が読まれるという光景に、感謝の念を新たにする。
1.文中の高齢の男性は田尻隆さんがいると分かったのはなぜか。A.毎日同じ時間にバイクの音を聞いているから |
B.毎日田尻隆さんは高齡の男性に新聞を配達するから |
C.每日田尻隆さんは男性のお母さんのお見舞いに行くから |
D.高齡の男性は田尻隆さんと偶然に会ったから |
A.悲しさ | B.楽しさ | C.温かさ | D.難しさ |
A.温かい言葉を掛けてあげること |
B.父の布団に入って温めてあげること |
C.父のかわりに雪の中の配達をすること |
D.寒い時に温かい料理を作ってあげること |
A.能美になさんはクリスマスが好きでサンタさんになりたがる。 |
B.能美になさんは配達員さんからプレゼントをもらいたがる。 |
C.能美になさんはよく会う配達員さんにクリスマスプレゼントを贈りたがる。 |
D.能美になさんは感謝の気持ちを込めて配達員さんにプレゼントを贈りたがる。 |
A.新聞の役割 | B.老老介護の現状 | C.子どもたちの優しさ | D.新聞配達エッセ一 |
A.っか | B.っと | C.って | D.っけ |
A.ご案内なさいます | B.ご案内します | C.ご案内になります | D.ご案内です |
A.ご存じです | B.ご存知になります | C.存じております | D.存じておられます |
A.やすい | B.づらい | C.ほしい | D.っぽい |