3 . 日本では人口減少に関連して市場　1　縮小しています。こんな社会情勢を背景に働き方改革が　2　（求める）、企業戦士としての組織的な思考から、個人思考へと大きく動き始めています。

　3　（豊か）人生を送ることや仕事の精進を考えるために、スポーツや勉強　4　の自己教育に取り組む人が増えています。背景には、働き方改革の実施で、終業後の自由な時間が確保しやすくなったことがあるようです。

ところが、新しいことにチャレンジしたい　5　思うが、何から　6　（始める）ばよいのか、迷っている人も多いのではないでしょうか。

日本人の「働くこと」に対する意識は、単に報酬を得るだけでなく、「働くこと」で多くの事柄を　7　（まな）び、人間的成長を遂げたという意味も含まれています。こうした　8　（意識）は、多くの日本人に根づいているのでしょう。

新たなことにチャレンジすることは必要です。しかし、それと同じぐらいに、現在与えられている業務に真剣に取り組むことも　9　（大切）したほうがいいです。まずは目の前の業務と真摯に向き合うことが第一です。その上で、「すべてが勉強」との思いで、　10　（新しい）ことへチャレンジする姿勢を持ちたいものです。

4 . わたしは就職　1　、関東地方から、関西地方の会社の寮へ引っ越しをしました。

数ヶ月が経過し、文化や言葉の違いに、困惑を感じる機会が多くなった頃のことです。心が　2　、仕事に集中できなくなっていたのです。　3　ような時、同じ寮で暮らす先輩から食事に　4　ました。

わたしは、この地域に疎外感を感じることを先輩に伝えました。すると、先輩は「休日は寮に閉じこもっていて、　5　外出していないよね。次の休日にこの街のお勧めの場所を案内するよ」と言っ　6　のです。

街を案内されると、その土地の歴史を知ることが楽しくなってきました。街を知れば知る　7　共通の話題が増えて、社内の友だちも増え　8　。

街に実際に出かけることで、土地の魅力の虜となり、会社以外でも地域に友人、仲間も増えました。

今では、わたし　9　第二の故郷だと思えるくらいに、街に愛を持っている　10　のです。

5 . 昔々、とても魚料理好きな殿様がいました。魚料理でも、とくに鯛の塩焼きが大好物で、他にたくさんのご馳走があっても、必ず鯛の塩焼きをつけないと機嫌が悪くなるのでした。でも、大好きだと言っても、二、三口食べるだけで、ほとんど残してしまいました。

ところが、ある日のこと、殿様は鯛の表側をきれいに食べ終わると、家来に「今日の鯛はとても美味しいぞ。すぐに代わりを持ってこい」と要求しました。家来たちは驚きました。いつも二、三口しか食べないので、お代わりなんて用意していません。これから用意するとなると、とても時間がかかります。「えっと、その、あの」とどう言ってわからない家来に、頭のよい一人の家来は、「かしこまりました。すぐにお持ち致します」と言って、鯛の乗っている皿を持って、廊下へ出て、鯛をひっくり返しました。そして、そのままに部屋に戻って、殿様のお膳に置き、「お代わり持ってきました」と言ったのです。「うん、早かったな」何も知らない殿様に、これを新しい鯛だと思って、二、三口食べると、「よいよい、この鯛は前のより美味しいぞ」と言って、にこにこ笑ったという話です。

6 . 大人にとっては有り難い（难得的）ことに、ある研究によれば、始める際の面倒さを克服するコツが分かったそうです。それは、なるべく小さく始めるというやり方だそうです。この話をするたびにいつも思うのですが、私を含め、多くの人が考える「最初の第一歩」は大抵大きすぎます。

（ア）、「朝起きるのがつらい人」へのアドバイスは、大抵は生活習慣を整えるとか、定期的な運動をするといったことです。たしかにそれらも大事ですが、起きる努力をするなら、まずはべッドで足の親指（大拇指）1本を動かしてみることからでもいいでしょう。

仕事を始めようとするのであれば、いきなり（立刻）作業に着手するのではなく、近くの同僚に話しかけてみます。このように「始めたいこと」に関連する行動なら、どんなに小さなアクションでも構いません。「始めること」がストレスにならないように、できる限り難易度を下げて、「順調に開始できる」ことから始めてみましょう。

人の心とは不思議なもので、始めてしまえば、次第にその気になってきます。自然にチャレンジしたくなるようにできているのです。

もう一ついい方法があります。行動に移す際に、時計で時間を測ってみてください。もし、10分経って（经过）も気持ちが乗ってこなければ、そのときは「期待できない」かもしれません。場所や時間や体調で、集中できないこともあります。そういうときには早々に中止して、他のことを始めたほうがいいでしょう。大事なのは、自分を責めないことです。

7 . お金を使わないとストレスが解消できないという悩みを持っている方がいます。どうしたらやめられるのでしょうか。また、これは「買い物依存症」なのでしょうか。買い物依存症は正式な病名ではありませんが、「買い物にお金を使うことを自分の意思ではやめられない」という状態を買い物依存症と呼ぶことがあります。

ストレスが溜まったときに「衝動的な買い物」をしてストレスを発散させてしまったり、買い物をすることで気分が上がったり、一時的に嫌なことが忘れられるので繰り返してしまうのです。そして、「買い物」自体が目的になってコントロールができなくなります。このような経験は、多少なら誰にでもあることでしょう。

ところが、ときに買い物への欲求がやめられなくなって、借金を繰り返してしまったり、自己破産に至ったり自ら命を絶えたりするような末路を迎えることもあったそうです。その末路を避けるためには、「買い物依存の要因になったものは何か」という疑問について考えてみましょう。「どんな考えで買い物をしたのか」、「他にどのような対処法があったのか」、「いつから始まったのか」。自分の行ったことについて振り返ることで、あなたの買い物依存を起こす「要因」が分かるようになります。

そんな「要因」についてよく知ることで、買い物への欲求を減らすことができると思います。また、ストレスによる買い物は多くの場合が「衝動的なもの」です。クレジットカード（信用卡）やネットショッピングは基本的には行わないようにしましょう。あなたの生活方式に合った「現金だけ」を持って買い物をすることで、衝動をより一層抑えることができるようになるのでしょう。

8 . 私たちは、誰かが困っていたり、苦しい状態だったりするときに、親切にしてあげようとか、助けてあげようと思うことがあります。親切にしてあげようとか、助けてあげたいという気持ちはとても貴重ですが、それが本当の意味で相手のためになることなのか、相手を喜ばせる（让…高兴）ことにつながるのか、少し考えたほうがいいかもしれません。

例えば、友人のポケットに穴が開いている時は、お金をあげても何の助けにもなりません。友人のポケットに穴が開いているのを本人が気付いておらず、あなたがそれが分かっていながら、お金を渡しても、そのお金は零れ落ち（掉出来）てしまいます。友人のためにならなくて、お金も無駄になります。こういう時は、友人を気づかせた（使意识到）ほうがいいと思います。

私たちは、親切にしたり、手助けをしたりすればいいということではないのです。もちろん、親切にしたり、手助けをしたりしようという気持ちは、とても貴重で、優しさや愛のある人に違いありません。（ア）、親切や手助けというのは、本当に相手のためになることや、相手に喜んでもらえるような行動をしなければならなくて、それを深く考えてみる必要があるということです。

「小さな親切、大きなお世話」という言葉もあり、相手に迷惑や不快感を与える行動もあるのが事実です。そのことをよく考えて、相手のために何をしたほうがいいかを考えてから行動しましょう。