1 . 人間の頭は一定の法則に従って働いています。その思考が有効に働くような配列で話すことは、欠かせない条件の一つです。
私たちはよく「まとまった話だった」と言います。まとまった話とは、まとめた話です。まとめた話とは話し手自身の頭の中がまとまっているのだとも言えます。
話というのは、複数の言葉、いくつかの話題の材料が有機的に結びついていて、一つのはっきりした構造的なまとまりのある図式になっているものです。その前提として頭の中が( ア )。特に、聞き手が複数の場合、混乱させる話は、話し手自身がそのことについてまとまった考えを持っていないために、起こる場合が多いものです。
話したことを相手に正しく受け止めてもらう( イ )、相手の理解する思考の法則にあった順序、配列をおろそかに(疏忽,马虎)できません。物事の順序、配列を考えることはいろいろな意味で大事です。それは話し手として注意しておかなければならないことだと言えます。
1.「私たちはよく『まとまった話だった』」とあるが、「まとまった話」とは何を指しているか。A.話す人がよく考えて整理できた話 | B.聞く人がよく考えて整理できた話 |
C.話す人と相談して決めた話 | D.聞く人と相談して決めた話 |
A.まとまっていないです | B.まとまっていなかったら |
C.まとまっていなくてもいいです | D.まとまっていなければなりません |
A.話をちゃんと理解すること | B.話がうまく進むこと |
C.話が混乱すること | D.話がはっきりすること |
A.ようには | B.ためには | C.はずには | D.わけには |
A.話したいことを思うように話すこと。 |
B.話したいことの順序や配列をおろそかにすること。 |
C.聞き手の理解や思考に従って話すこと。 |
D.話したいことの順序や配列をしっかり考えておくこと。 |
2 . 先日、大学時代の友人たちと、卒業して20年経った記念に、フランス料理のレストランで食事をした。この店は予約が取れないことで有名で、夜のコースはスープからデザートまでどれも本当においしく、サービスも一流だった。誰かが「値段も一流だよね。」と笑わせた。
いつのまにか話は、今まで食べた物の中で一番おいしかった物は何か、に移った。「Tホテルのすし」「レストランKで食べたステーキ」など、有名なお店の料理が次々と出てくる中、山下君が「僕が今まで一番おいしいと思ったのは、お粥だなあ。」と言ったので、みんなびっくりしてしまった。
それは、彼が学生時代、アパートで一人暮らしをしていたころの話だった。ある時、風邪で40度の熱を出し、三日も大学を休んでしまったことがあったそうだ。熱が下がらず、ずっと部屋で寝ていたのだが、同じクラスの友達が様子を見に来てくれ、お粥を作ってくれた。それまでは何も喉を通らなかったのだが、ようやく熱も下がり、初めて口に入れたのが、友達が作ってくれたお粥だった。お米だけで作った白くて柔らかいお粥で、卵も野菜も何も入っていなかった。しかし、その時はそれが心からおいしいと感じられ、20年以上経った今でも忘れられないのだと言う。
私が、彼の隣に座っている奥さんに「その友達というのは、良子さん、君だったんじゃないの?」と( ア )、奥さんは「実は、そうなんです。」と言って笑った。
1.この文章によると、「レストラン」はどんなレストランだったか。A.いつも込んでいるが、値段は高くなく、味もサービスもまあまあである。 |
B.値段は高いが、人気があり、味もサービスもすばらしい。 |
C.おいしくて人気があるが、値段が高く、サービスはあまりよくない。 |
D.予約が取りにくいが、おいしくて値段も安く、サービスもよい。 |
A.山下君が、みんなが聞いたこともない珍しい料理の名前を言ったから |
B.山下君が、今日レストランで食べたお粥のことを言ったから |
C.山下君が、みんなが予想もしていなかった料理の名前を言ったから |
D.山下君が、40度の熱を出した時にお粥を食べたと言ったから |
A.良子さんの友達 |
B.「私」の友達の山下君 |
C.「私」の奥さんの良子さん |
D.山下君の奥さんの良子さん |
A.風邪の時に作ってもらったお粥の味 |
B.風邪の時に食べた卵や野菜が入った栄養いっぱいのお粥の味 |
C.友達がお粥を作って、風邪を引いた自分の見舞いに来てくれたこと |
D.友達が作ってくれたお粥のおかげで、早く風邪がよくなったこと |
A.聞けば | B.聞くと | C.聞くなら | D.聞こうと |
3 . 先日、スーパーに母と出かけた時のこと。二人で野菜売り場を見ていたら、母が不意に少し離れた所にいた車椅子の女性のもとへ歩いて行った。その様子を見ていたら、「何か、お取りしますか?」と尋ねている。車椅子の女性は「細いねぎを取って欲しいの。」と答えた。母は、車椅子からでは手が届かない上の方の棚から、ねぎの入った袋を、二、三個女性の膝の上に載せると、( ア )と言っていた。女性は、このねぎを、今夜どうやって食べるかまで母に話して、二人とも、にこにこと楽しそうに話をしていた。そして、女性は何度も何度も、お礼を言った。
母は私の所に戻って来た。「どうしたの?」と母に言うと、母は「あの方はね、車椅子から上の棚を見ていたの。きっと取れなくて困っていると思って声をかけたのよ。」うちの母は、いつも自然に、ごくあたり前に人に何かをしている。二人で電車に乗った時もそうだった。席が空くと周囲を見まわして、妊婦さんや、お年寄りに席をゆずる。自分だって疲れていて座りたい( イ )、自分は最後の最後に座る。
私も、電車で席をゆずることがあるが、本当は少し恥ずかしい気持ちもある。知らない人に突然( ウ「こちらにどうぞ。」)と声をかけるのは、少し勇気も必要だ。
スーパーの中や、電車の中だけではなくて日頃の中学校生活の中でも、ほんの少しの思いやりが大切だと感じる。友達に助けてもらう事もあれば、私が友達を助けてあげることもある。思いやりの気持ちを感じた時は、感謝の気持ちを持って「ありがとう。」と言うように心がけている。
これから私は、障害者の方、高齢者の方、小さい子供達だけではなく、周囲の方々に、勇気を出して、思いやりの心を伝えたいと思う。一人一人のほんの少しの思いやりが集まってたくさんの思いやりになり、やがて広がり、社会全体が思いやりの心で溢れるといいと思う。
1.文中の(ア)に入れるのにもっとも適当な文は次のどれか。A.「どれが良いか選びなさい。いらないのは戻しますから。」 |
B.「どれか良いか選んでください。いらないことは戻しますから。」 |
C.「どれが良いか選んでください。いらないのは戻しますから。」 |
D.「どれが良いか選んでください。いらないのは戻りますから。」 |
A.はずだから | B.はずである |
C.はずなので | D.はずなのに |
A.こちらにすわってください。 | B.こちらにきてください。 |
C.こちらにいてください。 | D.こちらにたってください。 |
A.母はスーパーだけで人の世話をします。 |
B.母は思いやりのある人です。 |
C.母は高齢者の世話をします。 |
D.母は電車の中でいつもたっています。 |
A.日常生活の中で、友達を助けてあげることは大事なことだと思う。 |
B.日常生活の中で、どんなことをするにも勇気が必要だと思う。 |
C.日常生活の中で、思いやりを持つことで、社会が温かくなると思う。 |
D.日常生活の中で、「ありがとう」をよく言うべきだと思う。 |
4 . 時間ができれば、犬と散歩をします。ただ、決まった時間には行きません。( ア )決まった時間に散歩をするということは、人が犬に飼われているということになってしまうからです。私は、雨が降れば行かないし、暑ければ行きません。行きたくない天気の時は行きません。よく、近所にコーヒーを飲みに行きますが、その時は引き綱(牵引绳)を使いません。訓練をしっかりとしているから、引き綱がなくても大丈夫なのです。
犬は生後6ヶ月から訓練に入ります。この時期が最も重要な時期で、きちんと訓練することが重要です。次の外出は、速い足で歩き、公園でやることをきちんとやる。散歩もゆっくり歩きます。つまり、メリハリ(松紧有度)が必要なのだと思います。
一緒に生活をしているから、動作一つで、何をするかが分かります。お風呂も当然、一緒に入ります。起きる時間はバラバラですが、私が起きれば起きるし、必ず横にいます。風邪をひいた時など、一歩も動きません。世話をするつもりなのでしょう。
そんな家族といつまでも幸せな時間を過ごしていきたいです。
1.文中の( ア )には入れるのに最も適当なものはどれかA.しかし | B.つまり | C.それから | D.なぜかというと |
A.犬は私の世話をしてくれる |
B.犬と一緒に生活している |
C.犬を飼う事はかえって犬に飼われる |
D.決まった時に散歩すれば、人が自由がなくなる |
A.生後からの訓練時期 |
B.6カ月からの訓練時期 |
C.6カ月ぐらいの訓練時期 |
D.生後から6カ月までの時期 |
A.私の起きる時間は日によって違うこと |
B.犬の起きる時間は日によって違うこと |
C.私の起きる時間は犬と同じではないこと |
D.私の起きる時間は家族と同じではないこと |
A.犬との生活 | B.犬の生活習慣 |
C.犬の訓練について | D.犬の世話の仕方 |
5 . どうして自分に自信が持たないと、自分への満足感も低くなりますか。自信をつけるには、どうすればいいか。
先日、ある人が「私は観光地に行くと必ずカメラのシャッターを押してくれると頼まれます。気が弱そうに見えるからですね。」と、悩みを話してきました。それは大変な自分評価!
「私は観光地では必ずカメラのシャッターを押すのを頼まれます。友人にも頼みやすいと言われ、うれしくなりました。」
どうですか、自分への見方を少し拡大解釈してみませんか。新しい自分がいますよ。
( ア )、同じ局面でも、その対応にはその人の良さが必要あります。自信のない人は、当たり前だと思って行動していることの素晴らしさを見過ごしているだけです。自信を持っている人はそれをちゃんと見出すものです。
1.文中「それは大変な自己評価」の具体的に指すものはどれか。A.自分への満足感が低い評価 |
B.他人への満足感が低い評価 |
C.自分に自信をつける評価 |
D.他人に自信を付ける評価 |
A.他人を助けたから |
B.他人に自信をつけたから |
C.他人に信頼されることが分かったから |
D.他人に自信があると言われたから |
A.悩みをそのまま友人に話すこと |
B.対応にはその人の良さを見ないこと |
C.当たり前だと思って行動していること |
D.当たり前だと思って行動していることの素晴らしさを見出すこと |
A.つまり | B.しかし | C.それから | D.また |
A.他人を頼む事は他人に自信を持たせるには有効です |
B.自分の行動していることからよさを見出すのは自信を持つには有効です |
C.他人に頼まれた事は、自信を持つことの証拠です |
D.他人に頼まれた時、断ることは自信を持つには有効です |
6 . 私は二学期の目標に「会った人には、自分から先に挨拶をする。」と言う目当て(目标)を立てました。最近の私は、ずいぶん挨拶ができるようになったことを感じています。
しかし、1年生の頃、私は、今のようには出来ませんでした。自分から声を出すのが少し( ア )なあと言う気持ちがあったからです。その頃に比べると、今は自然と声が出せるようになりました。
「挨拶と言うのは、『心を開いて歩み寄る(走近)』と言う意味があるのよ。」とお母さんが教えてくれました。この言葉はお母さんが社会人になったとき、会社の先輩から教えてもらった言葉だそうです。社会人になって、周りは知らない人ばかりだったそうですが、自分から声を出して挨拶をすることによって周りの方たちとの心の( イ )が少しずつ縮まってくことを感じて先輩の言葉の意味がわかってきたと言うことでした。
「おはようございます」
私が大きな声で挨拶をすると、下級生もまねをして大きな声で挨拶してくれます。私がお母さんから挨拶の意味を教えてもらったように、今度は私が挨拶の大切さを下級生に伝えていきたいと思います。
1.文中の「今のように」の指すことはどれか。A.ちゃんと挨拶ができること |
B.きちんと目標を立てること |
C.母に教えてもらうこと |
D.心を開くこと |
A.楽しい | B.羨ましい | C.恥ずかしい | D.厳しい |
A.自分周りの人に挨拶する言葉 |
B.私が母に話したこと |
C.先輩が私に話したこと |
D.母が私に話したこと |
A.長さ | B.温かさ | C.距離 | D.広さ |
A.筆者は今社会人だ。 |
B.筆者は一年生の時、自然と挨拶ができなかった。 |
C.筆者は今、挨拶の意味が分からないが、自然と挨拶ができる。 |
D.筆者は今、挨拶の意味が分かったが、自然と挨拶ができない。 |
という純子の高い声でテーブルにつくと、筑前煮があった。いろいろな野菜を鶏肉と一緒に煮てあり、けっこう本格的に作られているようだ。
「すごいじゃないか。お前、こんな料理をいつ覚えたんだ?」
「へへー、( ア )、夕子おばさんに教えてもらったんだ。」
それはわたしの好物であり、妻の得意料理だった。妻が亡くなってから今日までの1年半、わが家の食卓に姿を見せたことがなかった。今日はわたしの誕生日( イ )、純子が頑張って作ってくれたのだろう。まだ小学6年生だというのに、自分の寂しさを隠して、わたしのことを気遣って(担心)くれているのだ。
こんなことを考えていたなんて。「お父さん、今日は簡単なものにするね」と言っていたのに。わたしは胸が熱くなり、しばらくの間、箸を動かすことができなかった。
1.文中に「できた」とあるが、できたのは何か。
A.鶏肉の料理 | B.筑前煮 | C.いろんな料理 | D.本格的な料理 |
A.この間 | B.その間 | C.このうち | D.そのうち |
A.だが | B.だと | C.なので | D.なのに |
A.料理を覚えること |
B.わたしと一緒に食事すること |
C.わたしの好物の筑前煮を作ること |
D.簡単な料理を準備すること |
A.熱が出て箸を動かす力がなくなったから |
B.亡くなった妻を思い出し、寂しくなったから |
C.寂しい娘を気遣って、落ち着かなかったから |
D.自分のことを心配してくれる娘に感動したから |
8 . コンビニは日本のあちらこちらにある。この30年間で3万8千店ほどに増えた。これだけ増えると、私たちの生活スタイル(方式)に影響を与えないはずがない。
最近の「ビジネスマン像」に関するアンケート調査の結果にもそれが現れていると思う。(ア)を食べる場所について質問したところ、「自宅で食べる」と答えた人が、37%で一番多かった。(イ)「会社に着いてから食べる」と答えた人も多く、33%のサラリーマンで、私が注目した点は、あさ、出勤途中に、コンビニでパンやお握りを買って、自分の机で食べるというスタイルが多いということだ。コンビニができたからという理由だけでないと思うが、コンビニがこのような人を(ウ)。
1.文中の「それ」の指すものはどれか。A.コンビニの増加 | B.コンビニの影響 | C.ビジネスマン像 | D.アンケート調査 |
A.朝食 | B.昼食 | C.夕食 | D.夜食 |
A.しかし | B.たとえば | C.だから | D.ところで |
A.多くしたわけではない |
B.多くしたとは言えない |
C.多くしたことは否定できない |
D.多くした理由にはならない |
A.コンビニの増加について |
B.これからのコンビニへの展望 |
C.コンビニについてのアンケート調査 |
D.コンビニとわたしたちの生活スタイル |
9 . 中国人は毎日新聞を家で読んだり、勤め先で読んだりします。中国の新聞にはたくさんの種類があります。人民日報だったり経済新聞だったりです。王さんは家で一種類の新聞しか読みません。それは夕刊です。ペキンではほとんどの人は家で読んでいます。夕刊にはいろいろな記事があります。ニュースの取材が広くて、速いですから、人気があります。
今朝王さんは夕刊を読んで、京劇が来月公演することを知りました。王さんは今日授業がありますから、その切符を買う前に、学校に行かなければなりません。家に帰る前に、劇場に寄って、切符を買いに行きたいと思っています。田中さんに一枚の切符をプレゼントにしたいと思っています。
1.中国人は毎日どんな新聞を読みますか。A.人民日報だけです。 |
B.経済日報しか読みません。 |
C.人民日報と経済日報だけです。 |
D.人民日報だったり経済日報だったりで、たくさんの種類があります。 |
A.人々は朝刊を読む暇がありませんから。 |
B.ニュースの取材が広くて、速いですから。 |
C.家で読むことができますから。 |
D.朝刊より安いですから。 |
A.王さんは授業が終わったあとで、切符を買いに行きたいと思っています。 |
B.王さんは学校に行く前に、切符を買いに行きたいと思っています。 |
C.来月買いに行きます。 |
D.田中さんにプレゼントとしてもらえます。 |
A.人民日報だけです。 | B.経済新聞だけです。 |
C.夕刊だけです。 | D.人民日報だったり経済日報だったりです。 |
A.ペキンではほとんどの人は家で経済新聞を読んでいます。 |
B.京劇が今月公演します。 |
C.王さんは田中さんに切符をもらいます。 |
D.王さんは田中さんに切符をあげます。 |
10 . 李さんと金さんは私の友達です。私たちは大阪の日本語学校のクラスメートでした。
今年の4月に私と金さんは大阪の大学に入りましたが、李さんは東京の大学へ行きました。李さんはときどき電話で「東京には友達がいません。①2人に会いたいです」と言いました。 先週の土曜日に李さんの誕生日でした。私と金さんは「お誕生日おめでとう」とメールをしました。 すぐに李さんから「ありがとう。大学の友達にプレゼントをもらいました」とメールが来ました。友達と一緒に笑っている写真もありました。私たちは ②「よかったですね」と話しました。1.今、李さんはどこの大学にいますか。
A.大阪の日本語学校 | B.大阪の大学 |
C.東京の日本語学校 | D.東京の大学 |
A.「私」と李さん | B.「私」と金さん |
C.李さんと金さん | D.大学の友達と「私」 |
A.「私」 | B.金さん |
C.大学の友達 | D.大阪の日本語学校のクラスメート |
A.李さんに会いに行きました |
B.李さんにメールをしました |
C.李さんにプレゼントをあげました |
D.李さんに電話を掛けました |
A.李さんは大学に入りましたから |
B.李さんから電話が来ましたから |
C.李さんの誕生日ですから |
D.李さんは新しい友達ができましたから |