1 . 「ウサギ小屋 51 住む働き蜂」と評されたように、日本人は元来、仕事第一で、遊ぶという観念に乏しい国民である。いい仕事をすることこそが 52 (穏やか)気分であり、人生の価値である。したがって仕事以外の自由な時間も、仕事の疲れ 53 いやし、ストレスを解消するために使われた。例を挙げれば、テレビを見てゴロ寝をするとか、盛り場 54 一杯飲むとか、 55 (同僚)とマージャンをするなどである。なかでも日本独得の大衆娯楽パチンコは、いつでも一人で遊べて、運が 56 (いい)ば景品稼ぎもできる点が受けて、最も人気のある57 (ひま)潰し法であった。スポーツではゴルフがあるが、これもあくまで仕事絡みであった。
ビジネスマンの 58 (付き合う)で、不可欠なのがゴルフである。商取引において、日本では普段の交流が重要とされ、しばしば接待と 59 (名乗る)て酒席に招待するが、この酒席とともに多いのがゴルフ接待である。それでゴルフは必ずしも純粋な個人的趣味ではなくなって、平日でも人で 60 (込む)でいるのである。
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2 . 本屋に 41 な雑誌がある。月刊誌、週刊誌、季刊誌。これらの雑誌は実際より早く出る。十月号が出るのは十月でなくて九月なのだ。時には八月の 42 出たりする。中の記事は全部十月に相応しい記事だ。「十月の料理」「秋のおしゃれ」「スポーツの秋」「読書の秋」等等。読み終わって目を上げると、 43 の太陽が暑く光っている。まだ暑いのに、「そろそろ寒くなりますから、当店は暖房器具を 44 」と呼びかける。正月が 45 、すぐ三月のひな人形の宣伝が始まる。これらは四季の変遷を早め早めに教えている。 46 の季節と雑誌の季節と、二つの季節を同時に経験する生活は、精神的に忙しく、疲れ 47 。
ある心理学者の調査によると、母親が幼児 48 使う言葉で最も頻度が高いのは「早く」だそうである。今や幼児 49 、成人まで雑誌の「早く早く」に催促させている。「急がないで、ゆっくり」という声を 50 にすることは少なくなった。
1.A.いよいよ | B.いらいら | C.さまざま | D.ぎりぎり |
A.ように | B.ために | C.うらに | D.うちに |
A.真夏 | B.深秋 | C.真冬 | D.初春 |
A.ご用意ください | B.ご用意しております |
C.ご用意いただきます | D.ご用意になります |
A.終わるなら | B.終わったら | C.終わる次第 | D.終わろうと |
A.幻想 | B.虚像 | C.現代 | D.現実 |
A.ていく | B.てほしい | C.てしまう | D.てみる |
A.について | B.にわたって | C.にたいして | D.にかんして |
A.だけ | B.だけでなく | C.わけ | D.わけでなく |
A.鼻 | B.目 | C.口 | D.耳 |
3 . 猿が進化して、人類になったという説は、だれでも知っているだろう。ところが、最近では、新しい種類の人類が現れた。別に新しい生物が発現されたわけではない。「新人類」、①、今までの大人たちとは、生活様式や価値観の違っている若者たちが登場したのだ。
「新人類」は、いくつかの特徴を持っている。まず、彼らは独特の言葉を使っている。伝統的な言葉の使い方を変化させたり、言葉を省略して使ったり、視覚、聴覚で物事を捕えて、それを感覚的に表現したりするのだ。また、頼まれた仕事はするが、それ以上のことはしないのが「新人類」だ、という人もいる。つまり、「新人類」は仕事よりも、自分の生活や趣味を重視するきらいがあるということだ。感性に従いながら、個性のある生活を求めるのも「新人類」の特徴だと言う。
どのような時代でも、世代が違えば、価値観も異なるのは、当たり前のことだ。そして「若さ」が伝統や社会に反抗するものならば、現在の年配者もかつては「新人類」だったはずだ。しかし、この「新人類」という名前は、現在の若い世代に対して、ある種の危機感を抱きながら、つけたものではないか。現代社会で、このような問題を抱えているのは、日本だけなのだろうか。
1.文中の① のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.それなら | B.すなわち | C.あるいは | D.ついでに |
A.独特の言葉 | B.伝統的な言葉 |
C.自分の趣味 | D.頼まれた仕事 |
A.傾向 | B.嫌がり | C.好き嫌い | D.ストレス |
A.世代が違ったら、もちろん価値観も違っている。 |
B.違った世代もあれば、違った価値観もある。 |
C.世代が同じだったら、価値観も同じだ。 |
D.世代が違っても、価値観も同じだ。 |
A.「新人類」の価値観 | B.「新人類」と年配者 |
C.「新人類」の登場 | D.社会問題になる「新人類」 |
4 . 全国的に使われ、どの地方の人にも通じる言葉を共通語といいます。それに対して、ある範囲に限って、伝統的に使われてきた言葉や言い方は、方言と呼ばれます。方言にはかなり広い地域で使われているものもあれば、ごく限られた地域だけで使われているものもあります。
方言は、その土地の歴史や文化、風土などを反映した独特の言い回しやアクセントを持っています。例えば、東京方言は標準語に近い言い回しが特徴で、大阪方言をはじめとする関西弁は明るく、親しみやすい印象を与える言い回しが特徴です。また、北海道方言は寒さに耐える生活から、語尾を伸ばしたり強調したりする言い回しが特徴的です。だから、それぞれの方言は、その土地の人々の生活や考え方、価値観を表現するものであり、地域の① を示すものです。方言を使うことは、自分がその土地の出身であることを示すだけでなく、地域の仲間意識を高めることにもつながると言ってもいいです。
共通語はニュースや教科書などでも使われており、現在では全国的に広まっています。旅行先でも言葉が通じないということはほとんどありません。しかし、普段の生活では地域によって異なる言葉や言い方が使われています。② 、私たちは共通語を身に付けて、どの地方の人ともコミュニケーションができるように努力すると同時に、自分たちの土地の方言も大切にしなければなりません。方言は同じ土地で育った人同士が気持ちを通じ合わせるために、欠かせないものだからです。
1.文中に「ごく限られた地域」とあるが、どういう意味か。A.けっこう広い範囲の地域 | B.数多くの異なる地域 |
C.極めて小さい範囲の地域 | D.使用者を選別する地域 |
A.個性 | B.共通性 | C.複雑性 | D.曖昧性 |
A.しかし | B.ならびに | C.したがって | D.それにしにしても |
A.地域によって、方言が異なっている。 |
B.方言は地元の歴史、文化などを表すものだ。 |
C.方言は地域に限られて、あまり生活で使われない。 |
D.方言は同じ出身の人同士が気持ちを伝えるいい手段だ。 |
A.方言はその土地だけで使う言葉だ。 |
B.方言は共通語より、親しみやすいものだ。 |
C.共通語は全国的に使われて、通じない場合はない。 |
D.方言と共通語と、両方とも大切にし、身につけるべきだ。 |
5 . 私の父は、ベトナムで働いている。もうすぐ四年になる。私たちも二年間ベトナムで暮らしていた。でも一年前、母と私と妹だけ先に帰国することになった。早く日本に帰りたいという気持ちと、父と①( )という気持ちが半々だった。帰国する日、父は私と一つの約束をした。「君が泣くとパパも泣いちゃうから、泣かないでね。また会えるんだから、笑顔でバイバイしようね。」と父は言った。僕は「はい」と答えた。②( )、やっぱり私は我慢できなくて泣いてしまった。たぶん父も泣いていた。
あれからもう一年経った。私はいつも寝る前に父のことを考える。私が母に怒られた時に、父が頭を撫でてくれたこと、父と二人で自転車に乗って、金魚を買いに行ったことなどだ。父のことを考えていると、もっと父に会いたくなる。
父は一年に二回ぐらい日本に帰ってくる。今回は、7月19日から一週間出張で帰ってきた。やっぱり父が家にいてくれるだけで、家の中が明るくなったような気がした。私は、今でも父とバイバイする時は、涙が出てしまう。その姿が見えなくなると、大声で泣いてしまう。そんな時、私を母が抱きしめてくれる。
お父さん、約束を守れなくてごめんね。早く日本に戻ってきてね。
1.文中の①( )のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.別れる | B.別れない | C.別れたい | D.別れたくない |
A.だから | B.それに | C.そこで | D.でも |
A.父がベトナムで仕事をしているという時点 |
B.家族でベトナムで二年間生活しているという時点 |
C.早く帰国することになって、空港で泣いていたという時点 |
D.母に叱られた時に、いつも父のことを考え出すという時点 |
A.父の姿 | B.母の姿 | C.妹の姿 | D.私の姿 |
A.父は年に二回ほどベトナムから帰国する。 |
B.今、父と別れても、笑えるようになった。 |
C.母、妹、私、三人で父より先に帰国した。 |
D.父と別れて泣いた時、母が抱きしめてくれる。 |
6 . 日本は美しい自然と独特の文化を持つ国だと言われています。3年前に、僕は高校を卒業して、夏休みに日本へ旅行に行ってみました。その旅は僕にとって、忘れられない経験になりました。初めての海外旅行だし、大きな文化的衝撃をも受けました。
空港に到着して、東京へ向かう新幹線に乗った時には、僕は興奮でわくわくしていました。速いスピードで走る列車の窓から見えてきた日本の風景は、たいへん目の保養になりました。東京での観光は、もちろん楽しいものでした。浅草寺や上野公園、秋葉原などの見物はとても印象的でした。 ① 、東京の夜景は、まるで星空のように美しくて、深く感銘を受けました。また、おいしかった料理も忘れられません。お寿司やラーメン、お好み焼きなど、多様な美味しい料理を食べることができて、 ② 。そのほかに、日本人の礼儀正しさや町のきれいさも、印象深かったです。
今でも、その時の思い出をはっきりと覚えています。異文化に触れることで、自分の国の文化に対する理解を深めることができました。そのうえ、一人で旅行をすることで、自信をつけることもできました。
1.文中に「目の保養になりました」とあるが、どういう意味か。A.目の療養をした | B.目の治療をした |
C.目の休憩になった | D.目の楽しみになった |
A.べつに | B.とくに | C.たまに | D.ほかに |
A.満足しました | B.残念でした | C.挑戦しました | D.疲れました |
A.高校を卒業した時 | B.東京の夜景を見た時 |
C.日本を旅行した時 | D.料理の味見をした時 |
A.作者は今年は大学3年生だ。 |
B.作者の初めての海外旅行は日本の旅だ。 |
C.作者は東京の夜景が一番魅力的だと思っている。 |
D.作者は日本の旅を通じて、自分の国のよさがわかった。 |
1.女の人は何について話していますか。
A.日本の自然 | B.日本の災害 | C.日本の社会 |
A.山を染料で彩る。 | B.紅葉狩りを楽しむ。 | C.暑さから逃げて、山に入る。 |
A.どうやって夏の茂る森林を守ること |
B.どうやって冬の雪景色を楽しむこと |
C.どうやって自然災害と共存していくこと |
1.男の人は何人分の飲み物を注文しましたか。
A.3人分 | B.4人分 | C.5人分 |
A.コーヒー | B.紅茶 | C.緑茶 |
A.女の人と二人で飲み物を取りに行く。 |
B.間違えた飲み物をもう一度注文する。 |
C.一人で間違えた飲み物を取りに行く。 |
1.二人は今、どこですか。
A.商店街 | B.レスレストラン | C.ガソリンスタンド |
A.ステーキ | B.牛井 | C.唐揚げ |
A.ガソリンスタンドに行く。 |
B.女の人と一緒に食事する。 |
C.女の人と商店街を見物する。 |
1.男の人が南通へ行く目的はどれですか。
A.南通の町を観光する。 | B.南通でレポートを書く。 | C.研究データを収集する。 |
A.蘇州からの高速鉄道は高いから |
B.上海で乗り換える必要があるから |
C.蘇州から車で行く場合は安いから |
A.9時 | B.10時 | C.11時 |