A.と | B.へ | C.が | D.を |
2 . 最近のニュースを見ると、中学生の非行①の問題が数多く見られる。もちろん種々の複雑な原因が考えられるが、ここでは父親の問題にしぼって考察してみよう。
現在の中学生の父親は、ほとんど日本経済の高度成長期に労働力の中心となった四十代、五十代の男性だ。彼らは働けば働くほど有能だと見なされた時代を生きた人達で、家庭を顧み②ないで仕事に励む人達だ。しかし、これは子供の人間形成にとっては極めて ( ア )に作用する。両親との触れ合いの中で健全な子供が育っていくのに、いつも父親が不在で対話が不可能では、問題児ができないほうが不思議なくらいだ。
「父親不在」は、父親の家庭内での権威の失墜を招く。父親がたまにしか家にいず、そのたびに子供に「良く勉強しろよ。」「お母さんの言う事を良く聞いているか。」などと説教めいた③ことを並べていると、子供に煙たがられ④、うるさい存在としてしか見られなくなる。しかし、そうかといって、子供がしたいままに放任しておいたり、良き父親であろうとして、始終子供にやさしくしたりすると、無責任な父親、子供に甘い父親と思われてしまう。また、極端な場合は、母親が子供に「お父さんのようになったら、出世⑤できないわよ。」などと言って、父親を悪い例として挙げ、子供を教育しようとする。どの場合も、子供の心の中で、父親に対する尊敬の念が薄れていき、家庭内での大黒柱⑥だとみなされるべき父親の権威が失墜する。子が頼りにすべき親の権威が低くなれば、精神的に不安定な子供ができやすくなる。
注:
①非行:不良行为 ②顧み (る) :顾虑,顾及 ③~めいた :有了……感觉
④煙たが(る) :望之生畏,不易接近 ⑤出世:有出息 ⑥大黑柱:顶梁柱
1.文中の( ア ) に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.プラス | B.マイナス | C.有意義 | D.無意義 |
A.父親は家庭を顧みないで仕事に励むから |
B.父親はずっと家にいないから |
C.父親は自分の子供に触れたがらないから |
D.父親は自分の子供が問題児にならないと信じるから |
A.父親がたまにしか家にいず、子供に煙たがられるから |
B.無責任な父親、子供に甘い父親と思われるから |
C.母親が父親を悪い例として挙げて、子供を教育するから |
D.以上のすべて |
A.父親が悪い例として挙げられるから | B.子供がしたいままに放任されておくから |
C.頼りにすべき親の権威が低くなるから | D.説教めいたことが並べられているから |
A.現在中学生の父親は、全部四十代、五十代の男性だ。 |
B.両親との触れ合いの中で健全な子供が育つことができない。 |
C.父親がたまにしか家にいず、子供に説教ばかりしていて、逆効果になる。 |
D.子供を教育すればするほど、父親に対する尊敬の念は薄くなっていく。 |
3 . 「あなたは地球外文明、宇宙人の存在を信じますか。」
こう問いかけられたら、多くの人は戸惑ってしまうだろう。宇宙人の存在が確認されていないことは、だれでも知っている。確認されていないものの存在を信じるのは、現代人として「非科学的」なことのように思え、公言するのが躊躇われるのだ。
しかし、実験や観測などによって、数量的に実証かつ確認できたものだけが科学ではない。科学的な方法の中には、物質や現象の持つ性質の類似性、あるいは、その逆の相違性などを根拠に理論を展開することも含まれる。( ア )、確認されぬものでも、理論によって推測するのが科学だということは言うまでもない。
太陽系が属する銀河系は、いわば一千億個以上の輝く星が、直径十万光年にわたってちりばめられた巨大な集団だ。問題となるのは、その中にどれだけ文明を持った宇宙人の住む星があるかだ。これをめぐって(围绕)いろいろな議論があるが、生物の住む確率や、文明の起こる確率などを計算していくと、銀河系全体の中には、最低何十個かは、文明の存在する可能性がある。したがって、冒頭のような質問を私が受けたら、こう答える。
「宇宙人は確かにいる。いなくてはならないんだ。」と。
宇宙の歴史は百五十億年ぐらいだと推定されている。その膨大な時間を考えれば、広大な宇宙の中には、太陽系よりも遥かな昔に誕生し、人類よりももっと高度で理想的な文明を持つ知的な生物が必ずいるにちがいない。そうした知的な生物は、同様な文明の発達した他の天体と星間通信をしてしるかもしれない。
1.宇宙人の存在を信じるのは「非科学的」だと思われる理由はどれか。A.事実ではないから | B.確認されていないから |
C.公言されていないから | D.だれも知らないから |
A.例えば | B.しかし | C.たいてい | D.つまり |
A.文明を持った宇宙人の住む星がいくつあるか。 |
B.銀河系には一千億個以上の輝く星があるかどうか。 |
C.生物の住む確率や文明の起こる確率が計算できるかどうか。 |
D.銀河系に文明が存在する星は何個あるか。 |
A.宇宙の歴史が長いから | B.宇宙が広いから |
C.太陽系がまだ若いから | D.星間通信ができるから |
A.存在すると思う。 | B.存在しないと思う。 |
C.まだ誕生しないと思う。 | D.わからない。 |
A.をこめて | B.をもとに | C.をはじめ | D.をまえに |
A.ぜひ | B.まったく | C.あっさり | D.もっとも |
A.おかげ | B.から | C.ためで | D.ので |
A.しか | B.ずつ | C.まで | D.こそ |
A.でさえ | B.ぐらい | C.ほど | D.だけ |
李:それです。
A.ここ | B.だれ | C.かれ | D.どれ |