10 . 九月に入り、朝夕だいぶ過ごしやすくなりました。大学では、いま試験が終わったところで、ほっとしています。
来年の春、君が日本に留学するという知らせを聞いてとても喜んでいます。よかったですね。
日本に来てまだそれほど長くはありません。ただ一年半だけにすぎません。この間に、ぼくが一番努力してきたことは日本語の学習と、自分自身の目で日本を見るということです。
もちろん、日本へ来た(ア)、日本語を話せるようになりたいのです。言葉が通じなければ何もできないし、何をするのにも時間がかかります。君は英語が話せるから、日本語がわからなくても大丈夫だと考えているかもしれませんが、それは間達った考えです。日本という国にはさまさまな文化が取り入れられ、たくさんの国の料理も楽しめるのですが、言葉(イ)、日本中どこへ行っても日本語しか使われていないのです。いや、日本語しか通じないのです。科学技術の高度に発達した国なのに、なぜこうなのか、長い間不思議に思っていましたが、最近分かってきました。日本の人々は外国で生活さえしなければ、日本語だけで、十分に生活したり勉強したりすることができるのだということです。ですから日本語の学習は僕にとっては日常生活のためだけではなく、専門の研究のためにも必要なものなのです。日本に来て習い始める人もいるようですが、できれば国ですこし学んでから来たほうがいいと思います。ぜひ勉強を始めてください。
1.
文中の(ア)に入るもっとも適切なものはどれか。2.
文中の「それ」は何を指すのか。A.言葉が通じなければ何もできないという考え |
B.英語が話せるから大丈夫だろうという考え |
C.日本語がわからなくても問題ないという考え |
D.英語は大事だという考え |
3.
文中の(イ)に入るもっとも適切なものはどれか。A.にとっては | B.については | C.によっては | D.にかかわり |
4.
「不思議」とあるが、理由はどれか。A.日本という国にはさまさまな文化が取り入れられているから |
B.日本ではたくさんの国の料理も楽しめるから |
C.日本では日本語しか通じないから |
D.日本は科学技術の高度に発達した国だから |
5.
この文章の内容に合うものはどれか。A.日本語だけで十分だから、日本語しか使われていないのだ。 |
B.日本は英語が要らない国だ。 |
C.日本語の学習は日本に来てから始めたほうがいい。 |
D.英語がわかると日本で十分生活できる。 |