1 . 2013年にユネスコ(联合国教科文组织)無形文化遺産に登録された「和食.日本人の伝統的な食文化」には、料理そのものだけではなく、自然を大切にする日本人の心に基づいた食文化も含まれます。
この10年で、海外では日本食レストランが増えています。農林水産省によると、2013年に約5万5千店だったのが、今年の調査では約18万7千店と、3 倍以上に増えました。
また、観光庁が今年1月から3月に行った訪日外国人への調査による1と、日本を訪れる前に期待していたこととして「日本食を食べる」が最も多く、8割を超えました。和食会議.事務局は、日本食への関心が高まっている理由の一つに「健康的な食事として注目されていること」を挙げます。(ア)、国内に目を向けると、農林水産省の22年度の調査では、和食や和食文化について教わったり、受け継いだりした経験が「ある」と答えるのは25.4%にとどまりました。
和食をめぐっては「調理が難しそう」「手間がかかる」などのイメージから、今後、家庭で和食を作る機会が(イ)ことが心配されています。和食会議.事務局は「次世代を担う中高生が、改めて和食のすばらしさを考え、日本の食文化をしっかりと受け継いでいってほしい」と話します。
1.この文章によると、この10年で、どんな変化が起こったのか。A.国内外では日本食レストランが増加している。 |
B.国内では約日本食レストランの5万5千店から18万7千店に増えた。 |
C.海外では、日本食レストランは3倍以上に増えた。 |
D.海外では日本食レストランがこれから増え続けていく。 |
A.なので | B.だから | C.それでも | D.しかし |
A.増えてしまう | B.多くなってしまう | C.減ってしまう | D.与えられてしまう |
A.国内外の人々は日本食への関心が高まっている。 |
B.日本食への関心は日本国内より海外のほうが高い。 |
C.日本国内では和食への関心を持っている人はいない。 |
D.国内外の人は日本食を楽しみにしている。 |
A.日本人なら誰でも和食を作ることができる。 |
B.和食を作られる外国人がますます多くなる。 |
C.和食は海外では健康食として注目されている。 |
D.今の中高生は日本の食文化をしっかり受け継いでいる。 |
2 . 年末には家の掃除をします。これを大掃除と言います。新年には家に「その年の幸せ」を象徴する年神様がやってきます。その年神様がやってくるので,家をきれいにして新年を迎えます。大掃除では普段できないようなところも掃除します。私はいつも時間がなくて大晦日に急いで大掃除をします。毎年,もっと早くからやればよかったと思います。
夜は「年越そば」を食べます。「年越」は今の年から新年に移るという意味です。大晦日に食べるので「年越そば」と呼ばれています。そばは長く,切れやすい食べ物です。このことから,この一年の苦労や災難を切って,長くて幸せな人生を願って食べられています。12月に入ると,多くのそば屋で年越そばの予約が始まります。私も去年,近くのそば屋で天ぷらとそばを予約して,晩ご飯に天ぷらそばを作りました。今年は予約が間に合わなかったので,残念でした。その代わりに,「うどん」を食べようと思っています。それから夜は「紅白歌合戦」を見ます。番組では歌手が性別で赤と白のチームに分かれて歌い,どちらのチームがいいか競います。いろいろな歌手が出るので,家族で楽しめます。私の好きな歌手も歌うので,とても楽しみです。
0時になり年越をしたら,私は近くのお寺に行きます。「除夜の鐘」を鳴らすためです。お寺では大晦日の夜から元旦にかけてこの除夜の鐘を108回鳴らします。大晦日に107回,元旦に1回です。鐘を鳴らして,新年の幸せを願います。うちの近くのお寺は誰でも鳴らしていいので,友達とよく鳴らしに行きました。静かな夜に響く「ゴーン」という鐘の音はとてもきれいで,心を落ち着かせる力があります。
日本ではだいたい(ア)年を越すのです。みなさんのお国では正月にどんな行事やイべントがありますか。よかったら,このプログのコメントで教えてください。
1.文中に「もっと早くからやればよかった」とあるが,それはなぜか。A.急いで大掃除をするのは大変だから |
B.年神様がやってくるから |
C.時間がなくて掃除したくないから |
D.大掃除は大晦日にしかできないから |
A.そば屋で天ぷらとそばを予約したから |
B.そばは長くて,食べやすい食べ物だから |
C.幸せをもたらす年神様にそばにいてほしいから |
D.長くて幸せな人生を願っているから |
A.性別で2つのチームに分けるのは人気がある。 |
B.いろいろな歌手が出るが,好きな歌手がいないのは残念だ。 |
C.どちらが勝つか知りたいから,楽しみにしている。 |
D.好きな歌手が違っても,家族と一緒に見て楽しめる。 |
A.そのように | B.このように | C.あのように | D.こんなに |
A.この文章は新聞で読める。 |
B.「私」は今年は年越そばや天ぷらを食べる。 |
C.年越をしたら,除夜の鐘を1回鳴らす。 |
D.すべてのお寺で誰でも鐘を鳴らすことができる。 |
3 . 美味しいものや美しい景色。お金や健康や愛。そういったものでは得られない持続的な幸せ。それを得るための必要条件は、「困難」だ。困難のないところに、持続的な幸せはないのだ。
困難というものが全くなかったらどうなるか、ちょっと想像してみてほしい。欲しいものは何でも手に入れる。したいことは何でもできる。全ての欲求が何の苦もなく満たされる。嫌なことは全部しなくていい。全てが思い通り。そして、あらゆることが順調に行く。だから、「困ったな、どうしたらいいだろう?」と思うことなど、皆無。つまり、問題は全く起こらない…
「わ、いいな。そうなりたい」と思う人もいるかもしれない。
確かに、短時間ならこういう境遇も悪くないかもしれない。(ア)、これからの每日もそうだったとしたら?間違いなく、退屈するようになるだろう。そして、やがて耐えられなくなるはずだ。
なぜなら、そこには自分の能力を発揮する機会が全くないからだ。自分の能力を発揮すべきことが、何も起こらないのだ。これぐらいつまらないことはない。それが毎日続いたら、間違いなく退屈し、耐えられなくなるだろう。
そう、私たちが能力を発揮できるのは、困難に出会った時だ。その時初めて、能力を発揮する機会が与えられる。
持続的な幸せは、困難にぶつかりながら、自分の能力で何とかそれを乗り越えようと努力して生きていくことによって得られるものなのだ。つまり、持続的な幸せが得られるかどうかは、生き方の問題だ。
1.文中に「困難というものが全くなかったら」とあるが、筆者はどう述べているか。A.短時間であっても、生活に然きてしまうだろう。 |
B.短時間であれば、嫌なことも嫌でなくなるだろう。 |
C.長く続くと、退屈な生活に耐えられなくなるだろう。 |
D.長く続くと、欲しいものが何なのかわからなくなるだろう。 |
A.自分の能力を活かす機会になる。 |
B.自分の能力を試すために必要だ。 |
C.自分の能力で乗り越えられないことはない。 |
D.自分の能力だけで乗り越えようとしなくてもいい。 |
A.つまり | B.それに | C.すると | D.しかし |
A.自分の能力に自信がなくても主体的に生きていく。 |
B.困難を経験し、克服しようとしながら生きていく。 |
C.困難にぶつかっても、困難だと思わずに生きていく。 |
D.あらゆることに面白さや喜びを見つけながら生きていく |
A.お金と健康と愛は持続的な幸せのもと |
B.困難から得られる持続的な幸せ |
C.能力を発揮した上での幸せ |
D.人によって違う生き方 |
4 . 多くの日本人にとって、お茶は生活に不可欠なものです。しかし、お茶はもともと日本にあったわけではなく、中国から伝わったものです。
お茶が最初に日本に伝わったのは、奈良時代(710-784年)だと考えられています。しかし、広く飲まれるようになったのは、それからずいぶん後の鎌倉時代(1185-1333年)からです。中国に留学に行った栄西という人が、お茶には健康と長寿の効果があることを知り、日本に帰国した後で、それを本に書いたことで、お茶が日本で広まったと言われています。そのため、お茶は最初、高価な薬として、地位の高い人たちの間で飲まれていましたが、その後、時が経つにつれて一般の人も楽しめるようになりました。
お茶にはいろいろな種類があります。日本で最も多く飲まれているのは「緑茶」です。日本の緑茶は、お茶の葉を蒸して作るのが特徴ですが、それに対して、中国の緑茶は炒って作ります。この作り方の違いが、お湯を注いだ後の色や味にも影響します。
「緑茶」という名前は、もともとはお茶の葉の色が緑色であることから来ていますが、日本の緑茶は、入れた後のお湯の色も、美しい緑色をしています。(ア)、中国の緑茶は、入れると黄色っぽい色になります。また一般的に、日本の緑茶はやや甘く、中国の緑茶は香りが爽やかです。どちらもそれぞれにおいしいものですので、あなたもぜひ、飲み比べてみてください。
1.お茶は、いつから日本にあると考えられているか。A.奈良時代より前 | B.奈良時代 | C.倉時代 | D.わからない |
A.お茶はよい効果があること |
B.栄西が日本に帰国したこと |
C.お茶が奈良時代に日本に伝わったこと |
D.日本の緑茶はお茶の葉を蒸して作ること |
A.一般の人もみんな地位が高くなり、生活が楽になった。 |
B.一般の人も簡単に高価な薬を貿えるようになった。 |
C.一般の人も簡単にお茶を作れるようになった。 |
D.一般の人も簡単にお茶を飲めるようになった。 |
A.ところで | B.それで | C.一方 | D.したがって |
A.日本の緑茶はお茶の葉を蒸して作るが、中国の緑茶は炒って作る。 |
B.中国の緑茶と日本の緑茶は入れた後のお湯の色が異なる。 |
C.お湯を注ぐ前の緑茶の葉の色はどちらも緑色である。 |
D.中国の緑茶より、日本の緑茶は甘くておいしい。 |
A.暇 | B.勝手 | C.真面目 | D.用意 |
A.ほど | B.ばかり | C.ぐらい | D.しか |
A.あした | B.きのう | C.あさって | D.来週 |
A.会いて | B.会して | C.会って | D.会て |
A.はで | B.へた | C.すてき | D.むだ |
10 . どんな国でもいいところと、よくないところがあります。もちろん、日本も中国もそうです。
日本に来て2か月半が経ちました。私はよく電車を利用しましたが、日本の電車の中も面白いと感じました。にぎやかな車内放送と、静かな乗客の雰囲気は中国とまったく違います。繰り返し流れる車内放送は中国人の私にとって、いい聴解の練習になりました。また、心配をしすぎる日本人は、席に座る時でも隣の人に邪魔にならないように気を使って、車内で大声で話したり、左右を眺めたりしません。彼らは車内で居眠りをしたり、本や新聞を読んだりしています。でも、ネクタイをしてスーツを着ているサラリーマンが漫画を読んでいるのを見て、本当に(ア)に思いました。
その他、町で出会う高校生たちは、みんなイキイキとした笑顔で活気を感じました。でも、冬なのに女子生徒が短いスカートを穿いているのを見て、寒くないのかと心配になりました。
日本では私は(イ)ですから、日本人が気付かないことに気が付きますが、それは中国に来た日本人も同じだと思います。国によって生活習慣や礼儀は大きく違います。(ウ)、違いを体験して、どうして違うのか、よく考えて、その違いを理解することが異文化の勉強だと思います。自分の国の立場で他国の問題点を指摘するのではなく、理解することが大切だと思います。
1.文中に「車内で大声で話したり、左右を眺めたりしません」とあるが、それはなぜかA.彼らは車内で居眠りをするから |
B.彼らは聴解を練習するから |
C.彼らは隣の人に邪魔にならないようにするから |
D.彼らは漫画を読むから |
A.不思議 | B.可能 | C.不可能 | D.必要 |
A.外国人 | B.中国人 | C.日本人 | D.地元の人 |
A.たとえば | B.でも | C.ですから | D.それに対して |
A.他国の生活習慣や礼儀を体験する必要がない。 |
B.自分の国の立場で他国の問題点を指摘することが必要だ。 |
C.異文化を勉強しなければならない。 |
D.異文化に対して理解することが大切だ。 |