1 . 日本には古くから、虫の声を楽しむ文化があります。秋の夜に美しい声で鳴く虫たちに、ああ、また秋が来たかと、新しい季節の防れを感じるのです。「虫の声を聞く会」も人気が高く、ところところで行われます。ところが、①そういう文化は日本独特のもので、世界では珍しいのだそうです。また、夏には多くの子供たちが山や林に入って虫を取る風景が見られますが、虫を飼って育てるという行為を理解できない国の人も多いと言います。
虫に対する感覚は文化によって様々です。虫を貴重な食料としている国もありますが、これまではあまり多くありませんでした。(ア)近年、その認識は少しずつ変わってきています。食料としての虫の価値が注目されてきているのです。虫は食料の不足を補う貴重なものとして認識されつつあり、特に環境に関心のある若い世代に受け入れられています。動物よりも簡単に増やせる上に、環境にもやさしいと考えられているのです。
今後ビジネスとしても大きな可能性がありそうですが、秋の夜の虫の声を楽しむ文化は消えないでいてほしいものです。
1.
文中に「①そういう文化」とあるが、それはどんな文化を指すのか。A.虫をペットとして飼う文化 | B.虫の鳴き声を鑑賞する文化 |
C.秋になると虫取りをする文化 | D.高値で虫を売る文化 |
2.
文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。3.
虫に対する認識はどのように変わってきたか。A.大切に保護するべきだと考えられるようになった。 |
B.動物の餌として注目されるようになった。 |
C.食べ物として価値があると考えられるようになった。 |
D.趣味として育てることを楽しむ人が増えた。 |
4.
文章によると、食料としての虫のメリットについて、正しくないのはどれか。A.環境にやさしいこと | B.食料の不足を補うことができること |
C.動物よりも簡単に増やせること | D.味が美味しいこと |
5.
筆者の考えと合っているものはどれか。A.虫の声を楽しむ文化が残ってほしい。 |
B.虫のピジネスとしての可能性を楽しみにしている。 |
C.虫を食べる文化が広がっていくのは残念だ。 |
D.世界中で虫を飼って育てる文化を広けてほしい。 |