1 . 暗いところを歩いていると、なんとなく不安な気持ちがするものである。辺りの様子が分からないと、自分勝手に想像したり、思い込んだりして、①本当のように思われる。
われわれの日常生活でも、もしまったく周囲の出来事を知ることができなかったら、どんなに不安なことであろう。だから、人間は自分の周囲に起こる出来事を知りたがるものである。ニュースを少しでも早く知りたがっているのである。
「言葉」の発達も、それが元になっていると言えよう。言葉ほどニュースを伝達するのに便利であり、正確であるものはほかにないからである。しかし、昔たとえ言葉があっても、ニュースを伝える範囲はたいへん狭かった。
その後、文字ができて、②これを用いるようになってからは、ニュースの伝達範囲は広められてきた。けれども、板や紙に書いたのでは、それを人々に示すことも、1 枚ずつ配ることも易しくはない。その伝達範囲もやはり限られたものである。
ところが、印刷技術が発明され、通信が発達してくると、ニュースの伝達範囲は広まった。
これが③ の発生となり、今日のように重要な報道機関となった。これに続いて、ラジオの出現となり、テレビの製作となった。今後、これらのものが科学の発達とともに、どんなに発達するか、もちろん想像することではない。
1.①「本当のように思われる」とあるが、何が本当のように思われるか。A.なんとなく不安な気持ち | B.暗い辺りの様子 |
C.自分勝手に想像したこと | D.周囲の出来事 |
A.文字 | B.言葉 | C.通信 | D.印刷術 |
A.報道機関 | B.新聞 | C.印刷術 | D.通信 |
A.科学の発達とともに、先進的な通信手段が言葉に代わってニュースを伝達する重要な手段になった。 | B.文字ができてから、人間はニュースを伝達することができるようになった。 |
C.文字を伝達する手段として、最も便利で正確なのは言葉である。 | D.印刷術が発明される前に、人間は話したことを書くことができていなかった。 |
A.新聞の発達 | B.言葉の働き |
C.伝達の範囲 | D.ニュースの伝達 |
2 . 自分は隣人とほとんど会話が出来ません。何を、どう言ったらいいのかわからないのです。(ア)考え出したのは、道化でした。
それは自分の人間に対する最後の求愛でした。自分は人間を極度に恐れていながら、それでいて、人間を、どうしても思い切れなかったらしいのです。そうして自分は、この道化の一線でわずかに人間につながる事が出来たのでした。
表では、絶えず笑顔をつくりながらも、内心は必死の、それこそ千番に一番の兼ね合いとでもいうべき危機一髪の、油汗流してのサーヴィスでした。自分は子供の頃から、自分の家族の者たちに対してさえ、彼等がどんなに苦しく、またどんな事を考えて生きているのか、まるでちっとも見当つかず、ただおそろしく、その気まずさに堪える事が出来ず、既に道化の上手になっていました。つまり、自分はいつのまにやら、一言も本当の事を言わない子になっていたのです。
1.文章に「隣人とほとんど会話が出来ません」とあるが、それはなぜか。A.人間を極度に恐れているから |
B.なにをどういうかわからないから |
C.人間をどうしても思い切れないから |
D.道化で人間につながることができないから |
A.また | B.ただし | C.それで | D.そこで |
A.人間 | B.自分 |
C.道化 | D.会話 |
A.お客様に対して失礼なことは言ってはいけない。 |
B.子供ひとりに対して月に 800 元の生活費が必要だ。 |
C.物価が上がっている。それに対して、給料が減っている。 |
D.雪の多い東北地方に対して、閩南地域は冬でも晴れた日が続く。 |
A.作者は道化で身近の人とうまく繋がっている。 |
B.作者は人と接する時、心も表もこころよくなる。 |
C.作者はつねに家族の苦しさや考え事を熱心に考えている。 |
D.作者はいつの間にか、本当のことを言える子になっていた。 |
3 . 美味しいものや美しい景色。お金や健康や愛。そういったものでは得られない持続的な幸せ。それを得るための必要条件は、「困難」だ。困難のないところに、持続的な幸せはないのだ。
困難というものが全くなかったらどうなるか、ちょっと想像してみてほしい。欲しいものは何でも手に入れる。したいことは何でもできる。全ての欲求が何の苦もなく満たされる。嫌なことは全部しなくていい。全てが思い通り。そして、あらゆることが順調に行く。だから、「困ったな、どうしたらいいだろう?」と思うことなど、皆無。つまり、問題は全く起こらない…
「わ、いいな。そうなりたい」と思う人もいるかもしれない。
確かに、短時間ならこういう境遇も悪くないかもしれない。(ア)、これからの每日もそうだったとしたら?間違いなく、退屈するようになるだろう。そして、やがて耐えられなくなるはずだ。
なぜなら、そこには自分の能力を発揮する機会が全くないからだ。自分の能力を発揮すべきことが、何も起こらないのだ。これぐらいつまらないことはない。それが毎日続いたら、間違いなく退屈し、耐えられなくなるだろう。
そう、私たちが能力を発揮できるのは、困難に出会った時だ。その時初めて、能力を発揮する機会が与えられる。
持続的な幸せは、困難にぶつかりながら、自分の能力で何とかそれを乗り越えようと努力して生きていくことによって得られるものなのだ。つまり、持続的な幸せが得られるかどうかは、生き方の問題だ。
1.文中に「困難というものが全くなかったら」とあるが、筆者はどう述べているか。A.短時間であっても、生活に然きてしまうだろう。 |
B.短時間であれば、嫌なことも嫌でなくなるだろう。 |
C.長く続くと、退屈な生活に耐えられなくなるだろう。 |
D.長く続くと、欲しいものが何なのかわからなくなるだろう。 |
A.自分の能力を活かす機会になる。 |
B.自分の能力を試すために必要だ。 |
C.自分の能力で乗り越えられないことはない。 |
D.自分の能力だけで乗り越えようとしなくてもいい。 |
A.つまり | B.それに | C.すると | D.しかし |
A.自分の能力に自信がなくても主体的に生きていく。 |
B.困難を経験し、克服しようとしながら生きていく。 |
C.困難にぶつかっても、困難だと思わずに生きていく。 |
D.あらゆることに面白さや喜びを見つけながら生きていく |
A.お金と健康と愛は持続的な幸せのもと |
B.困難から得られる持続的な幸せ |
C.能力を発揮した上での幸せ |
D.人によって違う生き方 |
4 . わたしは漫画家なので、人のわずかな動作に好奇心を持つ。だから、わたしが外国で失敗をすると、すぐ、その国の人々がわたしに見せる反応を敏感に感じてしまうようだ。
①、私たち日本人がスープをズルズル音を立てて、飲んでいるのを見て、欧米人や中国人が嫌な顔をしたのを何度も見たことがある。日本人は昔、畳の上に座って、低いおぜん(テーブル)で食べていたので、食器が口から遠かった。②、お碗も口元へ持ってきて吸う習慣がついた。だから、音が立ってしまう。これは、どっちのほうが文化が高いとか、低いとかいうことではなく、その国々の習慣やマナーが違うだけのことである。
日本人がイスとテーブルの食事をするようになったのは、1960年ごろからのことで、まだ、膝を組んで食べる者もいる。外国人は嫌な顔をするだろう。韓国の女性は座るとき、片膝を立てる。私はとても美しいと思うが、両膝をそろえて座る習慣の日本女性は、嫌な顔をするだろうし、韓国女性は正座がいいとは思わない。
1.文中の①のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.つまり | B.たとえば | C.そのうえ | D.ところが |
A.それに | B.それでも | C.それで | D.それから |
A.わたし | B.外国人 | C.欧米人 | D.中国人 |
A.欧米人や中国人がイヤな顔をしたこと |
B.日本人が昔、低いおぜんで食べていたこと |
C.日本人がお碗をロ元へ持ってきて吸うこ |
D.日本人が音を立てて、何かを飲こと |
A.わたしは外国で生活しているので、よく失敗をする。 |
B.いやな顔をされたので、外国のことがすきではない。 |
C.人々の動作や行為は、その国の習慣と儀礼に関わる。 |
D.韓国女性の座り方は日本人の正座より美しいと思う。 |
5 . 今日は朝から快晴で、気持ちの良い一日でした。
朝食にはお気に入りのトーストとコーヒーを楽しんで、新聞を読みながら穏やかな時間を過ごしました。
①、午前中は友達と公園で遊んでいました。青空の下、風に揺れる木々が心地よく、笑い声がたのしくこだましていました。ボールを投げたり、花を摘んでみたり、子どもたちと一緒に過ごしました。昼食後、図書館で読書の時間を楽しんでいました。最近、興味を持っていた小説を手に入れ、静かな空間で没頭することができました。本の中の世界に引き込まれ、時間を忘れるほどでした。
夕方には家に戻り、夕食の用意をしながら昼間の出来事を思い出しました。家族といっしょに食卓を囲んで今日の出来事や感じたことを話し合いました。笑いあり、感動ありの和やかな時間でした。夜は静かな時間を過ごし、何かを書くことにしました。今日の出来事や感謝の気持ちを振り返りながら、心の中にある思いを文字に起こしました。②も毎日を大切に、豊な日々を過ごしていきたいと思います。
1.文中の①のところに入れるのに、最も適当なものはどれか。A.そして | B.まず | C.最後に | D.よく |
A.笑い声が小さくなって、静寂になった。 |
B.笑い声が大きくなって拡散していった。 |
C.笑い声が聞こえなくなった。 |
D.笑い声が風で消えていった。 |
A.図書館で自分の頭を下げることができた。 |
B.小説を書くことに専念することができた。 |
C.小説を読むことに専念することができた。 |
D.頭を下げるのを通じて小説を手に入れた。 |
A.これから | B.それから | C.あれから | D.どれから |
A.小説 | B.論文 | C.日記 | D.説明書 |
A.おいしそうだ | B.おいしいらしい |
C.おいしようだ | D.おいしいみたい |
A.そうですか。危ないですね。 | B.そうですか。あなたも休みませんか | C.そうですか。それは大変ですね。 | D.そうですか。あなたも休みましたか |
A.あります | B.します | C.思います | D.行きます |
A.いただいた | B.くださった | C.さし上げた | D.やられた |
A.ご紹介してください | B.ご紹介です |
C.ご紹介になります | D.ご紹介します |