A.うえで | B.うえは | C.うちに | D.うえに |
A.初めて | B.初め | C.始めて | D.始めた |
A.拝見します | B.ご覧になります |
C.拝見していただきます | D.ご覧していただきます |
A.さえ | B.だけ | C.でも | D.より |
5 . 今山形県では耕地面積がほんのわずかながら減少して、①山が増えていると思う。それは農業の近代化の(②)、利益にならない畑などが見捨てられ、もう一度山に返っているかららしい。農業の大型化、機械化という人工の技術が、逆にもともと山だった畑をもう一度山に戻していると聞いて、なるほどと思った。
人間は必然的に自然を人工化し、自然を巧妙に人工の風景に変えてゆく。それが人間が豊かに住むための新しい環境なのだとすれば、止めることはできまい。そうして、いつの間にか、山などの土地は人間の目的に従った人工の風景に変わってゆく。
しかし、人の手がちょっと抜けると、山はすぐに元の姿に返ってゆこうとする。③人間と自然との勝負は決まってはいないのだ。自然の復元力というのが、今でもひそかに働いていることを知って、④私は少し安心した。
『自然と人工』多田富雄 新編国語総合
1.①「山が増えている」原因にならないのは次のどれか。A.農業の近代化 | B.農業の大型化 | C.農業の機械化 | D.自然の人工化 |
A.おかげで | B.せいで | C.わりに | D.くせに |
A.人工の風景は手入れしなければ、元の姿に戻ってしまう。 |
B.人工の風景は手入れさえしなければ、元の姿に戻らない。 |
C.人工の技術さえあれば、簡単に自然を変えることができる。 |
D.人工の技術がなくても、人間は自然の力に勝つことができる。 |
A.人間との自然の勝負は決まってはいないから |
B.自然の復元力が今でも役割を果たしているから |
C.自然の復元力を知って、自分も働いているから |
D.自然が必然的に人工化され、人工の風景に変えたから |
A.耕地面積が減少したのは人の数が減ったからである。 |
B.耕地面積が減少すると自然の力がさらに強くなる。 |
C.人工の力と自然の力は常に対等に戦い合っている。 |
D.人が手入れすることによって自然の復元力を失う。 |
6 . 日本では、電車に乗るという場面でも、①一定のタイドが要求される。「白線の内側に二列に並んで、前の人から順序よくお乗りください」という拡声機の指示に従って、電車が来る前から、それなりの構えを示し、いざ電車が来ると、人の足を踏もうと人を押しのけようと、迅速に乗り込まなければならない。そこでも一定の演技が要求されていることは明らかだ。勝手な方向に向かって立っていたりしては乗せてもらえない。白線がホームだけでなく日本中の道路に引かれている上に、いろいろな指示が拡声機から間断なく流され、またそこら中に表示してある——「白線の内側まで下がってお待ちください」だの、「危ないですから駆け込み乗車はやめましょう」だのと、車内でも、「吊り革や手すりにおつかまりください」「戸袋に手を引き込まれないように」と念を押してある。ところが、たいていの外国では、拡声機からの指示もなければ注意書きもない。電車を待っている人たち一定の構えを示すということもない。そんなことにまで一定の形が要求され、それが当然とされるのは、一言で言えば、均質志向のせいである。たいていの外国では、人々が宗教や民族や階級による多様性に富んでいて、まともに一定の形を要求することなどできるわけがない。ところが、日本人は自分と他人を比べて、②「人のフリ見て、わがフリ直せ」という。フリというものは厳密に規定されていて、それから外れるのが許されないということであるフリやタイドにおいて逸脱していると見られるならば、学校においてはイジメの対象にされてしまう。普通よりちょっと動作が鈍いとか、給食を食べるのが遅いというわけで、いじめられることになる。そういう子供は仲間からいじめられるだけでなく、先生からもしょっちゅう注意されるということが多い。子供の個性を見て伸びと育てるのではなく、型に入れるというのが教育の根本とされている以上、不可避的に起こることと見られる。これが日本のシッケ共同体の一端であり、日本を支えると 縛っているのだ。
1.①「一定のタイド」にあてはまらないものはどれか。A.指示に従い、構えを示すこと |
B.白線の内側に二列に並ぶこと |
C.人を押しのけて迅速に電車に乗り込むこと |
D.勝手な方向に向かって立つこと |
2.②「人のフリ見て、わがフリ直せ」とあるが、ここでいう「フリ」の意味で最も適当なものを選びなさい。
A.洋服 | B.態度 | C.スタイル | D.顔 |
3.日本の「シッケ共同体」からどのような教育が生まれるか。正しいものを選びなさい。
A.自分と他人を比べられる子に育てる教育 |
B.学校でいじめのない教育 |
C.個性をのびのび育てる教育 |
D.子どもを型に入れる教育 |
A.同時に | B.だけに | C.ことに | D.わりに |
5.この文書の内容と当てはまるのは次のどれか。
A.虐められないように周りの皆と同じことをすればいい |
B.規定されているフリを準ずれば、少なくとも学校ではいじめの対象にならない |
C.個性を持つ子どもは学校ではよく先生に褒められることが少なくない |
D.型に入れるのは日本のシッケ共同体の一端の一つとして、日本を支えるつつある |
A.60万ぐらい | B.56万人ぐらい | C.40万人ぐらい | D.39万人ぐらい |
A.部屋の掃除 | B.庭の掃除 | C.料金の支払い | D.料理作り |
A.お好み焼き | B.シュークリーム | C.焼き餃子 | D.カレー |
A.ボトルの形 | B.お茶の種類 | C.開発のコスト | D.はんばいの方法 |