1 . 私の考えでは、日本人にとって足とは、特別な深い意味を持つ身体部位ではない。もちろん、顔や手を比べれば、格が下がる(档次低)ことは確かだが、① を、公衆の面前に出すこと、人前で裸足でいることは時と場所によるが、別に悪いことだ。
でも②恥ずかしいことでもない。夏の夕方、浴衣を素足で外を歩くと、立派な日本の伝統風俗の1つだ。
ところがイギリス人にとっては、素足はどんなことがあっても、他人に③ 身体部位なのだ。その意味では④恥部の一種だと言ってもいい。素足は寝室だけに許される格好なのだ。そこで人前で靴を脱ぐことは、寝室の行為を連想させるほどの印象を他人に与えてしまう。それだからこそ、日本に来たイギリス人が日本人の家に上がる時、靴を脱がされることに強い抵抗感を示すのだ。
1.① には何を入れるか。A.顔 | B.頭 | C.足 | D.手 |
A.日本人が人前で素足するのはある意味で伝統風俗の1つだから |
B.日本人は浴衣を着て素足で外で歩くことが好きだから |
C.イギリス人は寝室で素足するから |
D.イギリス人は足より顔や手などが重要だと思うから |
A.見てはいけない | B.見せてはいけない | C.見てもいい | D.見せてもいい |
A.人前で素足すること | B.寝室で素足すること |
C.浴衣を着て外で歩くこと | D.家に帰る時、靴を脱ぐこと |
A.人前で素足で見せることは、日本の格調高い伝統的風俗の1つだ。 |
B.イギリス人にとって、足は他の身体部位に比べて、それほど大した意味を持たない。 |
C.文化の違いによって、ものの感じ方や考え方、そして習慣が違うことがある。 |
D.文化や習慣が違っても、イギリスと日本人は似た感覚や考えを持っている。 |
2 . 家族3人で日帰りツアー(旅行)を申し込み、出発を楽しみにしていたところ、旅行会社のほうから、①遠慮していただけないかという電話を受けた。
私たち夫婦には重度知的障害者の次女がいる。この会社のツアーには以前も参加したが、会社側で参加者のアンケートや添乗員の話を聞いたところ、「アー、アー」と騒ぐ次女は迷惑だ② 。
私たちはいつも「大声を出して迷惑を掛けますが、よろしくお願いします」「お騒がせして申し訳ありませんでした」と声を掛けている。励ましてくれる人も多かったが、一部の人には迷惑がられていたと改めて認識した。
③親として少し甘かったとは思う。だが、④ 、「やはり迷惑ですか」と聞きたい気持ちだ。「旅行に行くからね」と声を掛けると、次女はリュックを持ってくる。次女を思うと、⑤今回の件は涙が出た。
1.①「遠慮していただけないかという電話を受けた」とあるが、旅行会社がそう言ってきた理由は何か。A.家族に障害者がいるから | B.初めての参加だったから |
C.アンケートに答えなかったから | D.参加者の数が多かったから |
A.というものだ | B.だ | C.とのことだ | D.ところだ |
A.周りの人に謝らなくてもいいと思っていたこと |
B.周りの人に謝ればいいと思っていたこと |
C.子供を自由にさせていたこと |
D.子供の病気を隠していたこと |
A.それで | B.それでも | C.だから | D.すると |
A.子供を旅行に連れて行けない自分が悲しい。 |
B.子供が旅行に行かないと言うのが寂しい。 |
C.旅行を楽しみにしている子供を見るのがつらい。 |
D.旅行を楽しんでいる子供を見ると嬉しい。 |
3 . 日本に来てから 2 か月間、私は日本人の友達ができませんでした。大学では日本語の授業にだけ出ていたので日本人学生と話す機会はなく、どうしたら日本人の友達ができるのか 1 。
先月、大学の中の普段通らない道 2 通ると、体育館でバスケットボールクラブの学生が練習をしていました。私もバスケットが好きなので、しばらく見ていました。 3 クラブに入れば日本人の友達ができるのではないかと考えました。入り方を 4 としましたが、私は日本語でうまく話せるか不安で、 5 聞けませんでした。でも、クラブに入らなかったら、ずっと日本人学生と友達になる機会はない 6 。私は近くにいた学生に話しかけてみました。彼女は質問に丁寧に答えて 7 。少し見学をした後、私はクラブに入る 8 。
クラブに入って 1 か月たちました。今は日本人の友達もたくさんいます。 9 あきらめないでクラブの入り方を聞いた 10 、こんなに早く友達ができたのだと思います。不安でも行動してみることが大切だと思いました。
1.A.知りたいです | B.分かりません |
C.知りたいでした | D.分かりませんでした |
A.を | B.に | C.で | D.が |
A.つまり | B.そして | C.ところが | D.たとえば |
A.聞く | B.聞き | C.聞け | D.聞こう |
A.あまり | B.なかなか | C.ぜんぜん | D.とうとう |
A.そうです | B.しかない | C.かもしれません | D.ほうがいいです |
A.やりました | B.もらえました | C.くれました | D.あげられました |
A.ことになりました | B.ことにしました |
C.ことになっていました | D.ことにしていました |
A.あのとき | B.そんなとき | C.このときも | D.どんなときも |
A.のに | B.し | C.せいで | D.おかげで |
4 . 5月26日、東京の動物園で、象の「花子」が69歳 1 死にました。花子が死んだことを知って、何百人 2 の人が動物園にお別れに来ました。花やくだもの、メッセージ 3 たくさん贈られました。
花子は、第二次世界大戦の後、象をみたい子どもたちのために、タイからプレゼントされた雌の象です。戦争中、逃げ出したら危ないという理由で、動物園の動物たちはみんな殺されたので、花子は、平和の象徴 4 人々にとても歓迎されました。動物園の人の話によると、花子という名前は、戦争中に殺された象の「花子」からつけられた 5 です。1歳半で日本へ来てから69歳まで、日本 6 いる象の中でいちばん長く生きました。花子は、36歳のときから歯が1本しかなく、世話をする人は、 7 食べられるご飯を毎日100キロ作っていました。体の具合が悪くなってからは、そのご飯もあまり食べなくなりました。足も悪く、横になったら自分の力では立ち上がれなくなっていた 8 、立ったまま寝 9 。花子が死んだ日の朝、花子は床に横になっていたそうです。そして、静かに息を引き取りました。花子は、日本一の長く生きて、人気 10 ある象でした。
1.( )A.に | B.を | C.が | D.で |
A.から | B.も | C.に | D.で |
A.から | B.を | C.が | D.に |
A.として | B.をして | C.にして | D.がして |
A.よう | B.みたい | C.のよう | D.そう |
A.に | B.が | C.で | D.の |
A.噛まなくて | B.噛まないで | C.噛まない | D.噛まず |
A.けど | B.ので | C.とおり | D.おかげ |
A.てありました | B.ていきました | C.ていました | D.ておきました |
A.と | B.に | C.へ | D.の |
5 . 毎年3月の終わりごろから4月のはじめにかけて、日本では桜の花が咲きます。特にソメイヨシノという種類の桜は、南北に長い日本列島を、 51 (南)から北に向かって花を 52 (咲く)ていきます。桜が南から北に向かって咲いていくことを表す、「桜前線」という語もあります。桜の花が 53 (咲く)始める日を予想して、その予想した日が同じになる地点 54 線で結んで、日本の地図の上に描いたものです。「桜前線」が 55 (発表する)と、日本人は今年はどこの桜を見に行こうかと、みな落ち着か 56 (ない)なります。
桜の花を見に行くことを「花見」と言います。「桜見」と言わずに「花見」と言うのは、日本では「花」と 57 (言う)ば、普通は桜のことを意味するからです。
日本の各地には、桜の花の有名な場所がたくさんあります。そのような場所では、桜の花が咲くのに合わせて、「桜祭り」というお祭りが 58 (おこな)われることが 59 (ある)。食べ物や飲み物、おもちゃなどを売る店がたくさん並び、人も 60 (おおぜい)やってきて、とても賑やかなお祭りです。
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6 . これまで日本の温泉に行った 41 がない外国のみなさんは、「温泉に泊まる」と聞くと、まず「和室」をイメージする 42 。和室は、部屋の床が畳で、周りを障子やふすまで 43 部屋です。部屋の中にはテーブルや座布団があり、 44 ときには普通、布団を敷いて休みます。日本の温泉で、歴史の 45 古い旅館はほとんどの部屋が和室です。
ただ最近は日本の家でも、床が畳 46 、木の板や絨毯を敷いた「洋室」が増えています。外国から来た皆さんにとって、和室は珍しく思いますが、洋室は自分の国でも 47 人が多いでしょう。日本の温泉でも、最近は外国人の観光客が増えているため、和室の旅館 48 ではなく、洋室が中心の「温泉ホテル」が多くなりました。
温泉ホテルでは普通のホテルと 49 ように、お湯を沸かして飲む道具、ティッシュペーパー、温泉に入る前と後で着る「浴衣」、タオルなどが部屋や廊下に置い 50 、自由に使うことができます。
1.A.の | B.こと | C.もの | D.ところ |
A.かもしれません | B.ことになります | C.ばかりです | D.ところです |
A.囲む | B.囲み | C.囲まれた | D.囲ませた |
A.寝る | B.寝た | C.寝よう | D.寝てある |
A.あっていた | B.あっている | C.あり | D.ある |
A.で | B.でいて | C.ではなく | D.ではないで |
A.住んでいく | B.住んである | C.住んでみた | D.住んでいた |
A.しか | B.だけ | C.たり | D.ほど |
A.同じ | B.同じく | C.同じで | D.同じの |
A.てあり | B.ており | C.ておき | D.てしまい |
7 . チョコレートの主原料カカオ豆の歴史的高騰(价格高涨)はお菓子好きにとっての悲報であり、当然チョコレートの価格にも影響してくるだろう。カカオショックの背景には主に3つの理由があげられる。
まず、地球温暖化による異常気象だ。世界のカカオ豆生産の約7割は西アフリカ地域が担っている。その西アフリカでは年を追うごとに平均気温が上昇していて、今年2月中旬には40度を超える日が5日以上統いた。また、熱波の影響で干魃や大雨も増えている。こうした異常気象で農業被害は増えていて、西アフリカ諸国ではこの数年カカオ生産量が減少している。
そして、異常気象に関連して、農家の経営方針も無視できない。異常気象で農業被害が大きくしなれば、危険を分散することを検討する良家が出やすくもなる。アフリカでは、先進国よりはるこかに食糧危機が深刻化している。この状況では、生き残るためにカカオ栽培より食権生産が優先されても不思議ではない。
最後に、カカオの供給減少にチャンスを見出す投資家だ。カカオ高膀にともない、製菓メーカーや商社だけでなぐ、「いま買えば儲かる」と考える投資家までが市場に資金を投人することで、カカオ価格はさらに上昇しているとみられる。
その(ア)もが簡単に解決できない問題である以上、お菓子好きを待ち受ける未来は甘くないとみられるのだ。
1.カカオ生産量が減少している主な原因は何ですか。A.地球温暖化による異常気象 | B.投資家の資金投入 |
C.地域間の経済格差 | D.製菓メーカーの需要増加 |
A.ロボットを導入する | B.危険を分散することを検討する |
C.同じ農作物を続ける | D.農業を辞める |
A.製菓メーカー | B.商社 | C.農家 | D.投資家 |
A.価格が下がる | B.品質が向上する | C.産地が拡大する | D.価格が上昇する |
A.だれ | B.どこ | C.なに | D.どれ |
8 . 若者の街として知られる東京.渋谷。そのランドマークともいえる渋谷スクランプル交差点の目の前にあるのが「名物天津甘栗」渋谷ハチ公前本店だ。最先端のものが揃う(齐聚、齐全)渋谷の一等地にやや似つかわしくない(不合适、不相称的)商品と店構えだが、なぜつぶれ(倒闭、破产)ないのか。店を続ける思いを、運営会社である藤山産業株式会社の代表取締役、藤山光男さんに聞いた。
「ひとつは家質が安いこと。もうひとつは私自身、この本店だけは続けたいという思いがあるからです。弊社は他事業もやっており、その業績でなんとかお店を維持できています。」
「天津甘栗」も地の利を生かしてSNS(个人社交媒体)やテレビで情報発信をすればいい宣伝になるだろう。(ア)、それをしない理由を藤山さんは「おいしいものを作り続けていればロコミ(口碑)で広がるはず。そんな商売の仕方が好き」と話す。それだけ熱い思いがあるからこそ、長年にわたっての常連客も多い。「「渋谷に来たら必ず買います」「親子ニ代にわたって大ファン」」だ」などと言ってくださる方もいます。最近では、アジア系の方だけでなく、欧米系の観光客の方々もよく買われていきますね。」
今、藤山さんの長男がお店を継ぐために準備をしているところだという。まだまだ「天津甘栗」の看板(招牌)を下ろすつもりはない。
1.「天津甘栗」の店を続けている理由は何ですか。A.家貨が高いため | B.他事業がうまくいっていないため |
C.東急電鉄が所有しているから | D.代表取締役の熱い思いがあるから |
A.しかし | B.だから | C.そして | D.それに |
A.広告宜伝が高額だから | B.ロコミで広がると思っているから |
C.SNSやテレビが合わないから | D.知名度があるから |
A.若者ばかり | B.ほとんどがアジア系の方 |
C.欧米系の観光客も多い | D.ほとんどが一度だけ買う人 |
A.藤山氏の健康状態 | B.藤山氏の嗜好 |
C.藤山氏の将来の計画 | D.藤山氏の家族構成 |
9 . ファストフードを食べ続けると、体にはどのような影響があるのか。青山学院大学の福岡伸一教授は「急に病気になることはないが、栄養面で見ると極めてバランス(平衡、均衡)が悪い。もしチーズバーガー(吉士汉堡)だけで、ビタミンC(维生素C)を取ろうとすると、基準量に達するには100個食べなければならないことになる。オーバー(超过、过度)カロリー、オーバー食塩になってしまう」という。
この計算をカップラーメン(方便面)で行うと同じような結果が出る。
もちろん、摂取基準量は安全率が掛けてあるので、基準を下回ったからといって(虽说)、すぐに脚気や壊血病などのビタミン欠乏症状が出ることはない。
(ア)、これらの人気ファストフードは、人々の嗜好を刺激し、インパクトのある濃い味付けになっている(つまり塩味が強い)ので、その場の食欲を満たすことはできでも、栄養面で見ると極めてバランスのわるい食品といえる。
カップラーメンやハンバーガーだけを食べ続けても、急に病気になったり、栄養失調になったり、あるいは生命に危険が及ぶことはない。一方で、このような食材を食べ続けることは、生命の<動的平衡>を乱すことになるだろう。食べることは、単に、カロリー(エネルギー源)を補給するだけの行為ではない。食べることは、生きることそのものなのである。
1.ファストフードを食べ続けると、体にどのような影響がありますか。A.急に病気になります。 | B.生命に危険が及びます。 |
C.栄養失調になります。 | D.すぐにビタミン欠乏症状が現れます。 |
A.しかし | B.だから | C.つまり | D.では |
A.エネルギー源の補給 | B.カロリーの節約 | C.嗜好と食欲 | D.生活のリズム |
A.栄養バランスが良い | B.カロリーが少ない |
C.ビタミンCが豊富 | D.栄養バランスが悪い |
A.カロリーを摂取するだけの行為 | B.生きることそのもの |
C.健康に気を付けること | D.食材の新鮮さを重視すること |
10 . ある古いオフィスピルで、ピルの利用者から「エレベーターが遅い!」というクレーム(投诉、家賠)が増えて問題になっていました。エレベーターは2台あるのですが、どちらも制御システムが古くて、昇降スピードも遅いので、待ち時間が長いというクレームです。
このビルの所有者が、専門家に調べてもらったところ、高層階用と低層階用に分ける、最新の制御システムに取り換える、エレベーターの台数を増やすといった解決策を提案されました。でも、いずれも(不论哪一个都)費用がかかりすぎて、このピルの貸料収入では無理でした。
その間もクレームはなくならず、困りはてた所有者は部下にアイデア(主意、想法)を出させます。そして、そのアイデアを採用したところ、最小限の費用でクレームは1件もなくなりました。いったいどんな方法をとったのでしょうか?
その解決策は、「各階のエレベーターの前に大きな鏡をつける」でした。エレベーターの前に鏡を設置してみると、待っている人は身だしなみや髪を整えたり、お化粧のチェックをしたりして、待ち時間が気にならなくなったそうてす。その結果、クレームもなくなりました。
問題の本質は「クレームをなくす」ことだったのです。(ア)、クレームさえなくなれば問題は解決するので、別にエレベーターが遅いままでもかまわないわけです。
1.クレームが増えた原因は何ですか。A.利用者が多いため | B.昇降スピードが遅いため |
C.階段の数が足りないため | D.階段の修理が必要であるため |
A.専門家の提案が高額なため |
B.部下が機械に詳しいため |
C.所有者がアイデアを出すことに疲れたため |
D.所有者がアイデアに自信がなかったため |
A.エレベーターの昇降スピードが向上したため |
B.鏡を設置したことで待ち時間が気にならなくなったため |
C.新しいエレベーターを導入したため |
D.利用者がエレベーターを使わなくなったため |
A.エレベーターの昇降スピードが向上しました。 |
B.利用者がエレベーターを利用しなくなりました。 |
C.問題は解決しませんでした。 |
D.クレームをなくすことができました。 |
A.でも | B.また | C.だから | D.そして |