1 . いつか使うかもしれないと思って、捨てられない物が結構あると思う。しかし、そう思っている物 1 限って、それを使う日はなかなかこない。思い切って 2 (捨てる)たり、部屋に置く物 3 少なくすると、意外と気持ちがスッキリするものだ。
まず、捨てる前には「捨てる」という決断をする。実は、この決断というものが精神的に良い影響を 4 (与)えるのだ。どうしたらいい 5 分からない、決められないという状態が続くと、心はどんどん元気がなくなっていく。決断をすることによって心も整理され、気持ちが良くなる。そして、決断力がアップするという効果も出てくる。
また、物が多いことが人間にかなりのストレスを与えている。物だけではなく、情報や選択肢など、 6 (多い)ば多いほど悩みは多くなる。人間はこれまで、物や選択肢を増やすために必死になってきたが、現代がストレス社会と 7 (いう)原因はそこにあるのではないだろうか。何もないほうが、むしろスッキリとするものである。
捨てるのがもったいないという人は、人 8 あげたり、売ったりしても良いだろう。なぜだか元気がでない、イライラするという人は、一度、部屋の中を思いっきり 9 (かたづ)け、物を 10 (少ない)してみると良いかもしれない。
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2 . 明日は日本語の試験です。私は今日、孫さんといっしょに図書館へ行きました。図書館の外は暑かったです。でも、中は暑くありませんでした。日本語の勉強は簡単ではありません。1時から4時まで勉強しました。そして、図書館で3時ごろアイスクリームを食べました。アイスクリームはおいしかったです。
1.明日は何の試験ですか。A.スペイン語 | B.日本語 | C.英語 | D.韓国語 |
A.デパート | B.アパート | C.図書館 | D.学校 |
A.暑かったです | B.暑くなかったです |
C.寒かったです | D.広かったです |
A.1時間 | B.2時間 | C.3時間 | D.4時間 |
A.おいしくなかったです | B.おいしかったです |
C.冷たかったです | D.冷たくなかったです |
A.5280えん | B.5840えん | C.6160えん | D.3920えん |
4 . 日本では一つの部屋をいろいろな目的で使うことがよくあります。例えば、田中さんの家に8畳の和室①があります。お客さんが来た時には、その和室へ案内して、和室を応接間として②使います。
田中さんの奥さん③は近所の人たちに1週間に2回生け花④を教えています。教える時にその和室を教室として使用します。田中さんにはおじいさんとおばあさんがいて、京都に住んでいます。2か月に1回、田中さんの家へ遊びに来ます。その時、8畳の和室をおじいさんとおばあさんの寝室として使います。朝、起きてから布団を押し入れ⑤に入れて、みんなで一緒に御飯を食べるためにその和室をダイニングルーム⑥として使います。いつも使っているダイニングルームが小さい(ア)です。昼間はその和室を居間として使います。
日本の家はアメリカの家と比べるとずっと小さくて、部屋の数も少ないですから、一つの部屋をいろいろな目的のために使うんです。
注释:①8畳の和室:8张榻榻米大小的日式房间
②応接間として:作为客厅 ③奥さん:夫人
④生け花:插花 ⑤押し入れ:壁橱
⑥ダイニングルーム:餐厅
1.8畳の和室を応接間として使うのはいつですか。
A.お客さんが来る時 |
B.生け花を教える時 |
C.おじいさんとおばあさんが来る時 |
D.みんなで一緒に御飯を食べる時 |
A.2回 | B.4回 | C.6回 | D.8回 |
A.教室 | B.寝室 | C.食堂 | D.居間 |
A.する | B.から | C.まで | D.に |
A.8畳の和室ですから |
B.部屋をよく使いますから |
C.2か月に1回しか使いませんから |
D.部屋が小さくて、数も少ないですから |
5 . 佐藤さん
拝啓
お元気ですか。日本に来てからもう3ヶ月経ちました。今、私は中村さんという人の家でホームステイをしながら、大学で日本語を勉強しています。中村さんは、お父さんとお母さんと息子さんの3人家族です。
息子さんの健君は大学の2年生で、一週間に3回家庭教師のアルバイト①をしています。アルバイトをしながら勉強するのは大変だろうと思いましたが、日本の大学はアメリカのより宿題がすくないですから、大丈夫だと彼が言っていました。日本の大学生はアメリカの大学生ほどよく勉強しません。週末だけでなく②、平日でもよくお酒を飲んだり、コンサート③に行ったりして遊んでいます。健君の話では④、日本人は大学受験のために⑤よく勉強して、会社に入ったらよく仕事をしますが、大学の4年間はよく遊んでいるそうです。
今度の夏休みに私の両親が日本へ遊びに来ます。佐藤さんは夏休みに何か予定がありますか。教えてください。
これから暑くなりますから、お体に気を付けてください。
敬具
2023年4月28日
スミス
注释:
①アルバイト:打工 ②だけでなく:不仅
③コンサート:音乐会 ④話では:据说
⑤大学受験のために:为了高考
1.「私」はいつ日本に来ましたか。A.2022年1月 | B.2022年4月 | C.2023年1月 | D.2023年4月 |
A.日本人です。 | B.大学生です。 |
C.メガネをかけます。 | D.よく遊びます。 |
A.佐藤さん | B.中村健さん | C.日本の大学生 | D.スミスさん |
A.アルバイトをしながら勉強するのは大変です。 |
B.アメリカの大学生は日本の大学生ほどよく勉強しません。 |
C.週末だけにお酒を飲んだり、コンサートに行ったりして遊んでいます。 |
D.大学の4年間はよく遊んでいます。 |
A.「私」はアメリカから日本へ来ました。 |
B.アメリカの大学は日本のより宿題がすくないです。 |
C.日本人は大学受験のためによく勉強しますが、会社に入ったらあまり仕事をしません。 |
D.佐藤さんは夏休みに日本へ遊びに来ます。 |
6 . 日本には、温泉がたくさんあります。温泉が好きな人も多いです。でも、温泉って、何のことですか。
温泉は水のことです。でも、「水=温泉」じゃないです。では、どんな水が温泉ですか。
まず最初の特徴①は、温泉は地下にあった水だということです。温泉は地下から自然に出てくることもあります。ポンプ②で地下から出すこともあります。そして、地下から出た水の温度が25℃以上だったら、それは温泉というものです。
地下に熱があります。地下の熱はタイプ③が二つあります。タイプ1は火山の地下にある熱です。この熱で25℃より熱くなった水を「火山性温泉」といいます。
タイプ2は地下深い所の熱です。地下の深い所に行くと、どんどん温度が高くなります。地下1000メートルで温度が30℃高くなります。この深い所の熱で25℃より熱くなった水を「非火山性温泉」といいます。こうして、近くに火山がなくても、地下深い所に熱を持った水があれば、それは温泉かもしれません④。
温泉は体にいいです。昔から、人々は疲れた時に、またいろいろな病気を治す⑤ために温泉に行きます。温泉には、何か秘密がありそうです。
注释:①特徴:特征 ②ポンプ:泵
③タイプ:类型 ④かもしれません:也许
⑤治す:治疗
1.温泉はどこからの水ですか。
A.宇宙からの水 | B.空からの水 | C.海からの水 | D.地下からの水 |
A.近くに火山があること |
B.35℃より熱いこと |
C.地下深い所の熱であること |
D.どんな病気でも治すこと |
A.ポンプで地下から出しますから |
B.火山がありますから |
C.深い所の熱がありますから |
D.地下1000メートルにありますから |
A.3℃ | B.25℃ | C.30℃ | D.45℃ |
A.温泉は冷たい水です。 |
B.温泉は地下から出た温度が25℃以上の水です。 |
C.地下の熱はタイプが三つあります。 |
D.昔は人々が病気を治すために温泉に行きましたが、今はもう行きません。 |
7 . 全日本カレー工業協同組合、及び日本缶詰瓶詰レトルト(袋装)食品協会が公表している統計によると、日本人は年間79.1回、カレーを食べているそうだ。3 袋 300 円ぐらいのレトルトカレーは欠かさないけど、週に一回ぐらいかな。(仙台の先輩60 代)カレーは暑くなると、カレー脳になって食べたくなるけど、よく外食で食べていますけど、50回ぐらいじゃないか。(京都の女性50代)何か食べたい、でもそれが何か、浮かんでは消え、決まり手がないまま悶々としてしまう(郁闷得很)。そんなときです。「カレーはどう?」
保育園の給食でカレーの機会が多いのは「うちは野菜嫌いな園児が多いので、春野菜カレー、夏野菜カレー、秋野菜カレー、冬はキノコカレーにすると、園児は野菜を残さないで食べるんです」(前出園長先生談)と、教育者からは食育の点でも重要な存在だったのです。( ア )、レトルトカレーを災害時の非常食で買い置きしている方々も多い……キャンプ(露营)で定番的に作って食べている家庭もいるし、これで「日本人は年間79.1回」も、少しは頷けるのではないだろうか?
1.文中の「カレー脳になって」とはどういう意味か。A.カレーしか食べない。 | B.カレーを最優先にする。 |
C.カレーをたくさん買う。 | D.カレーを家に置いておく。 |
A.何を食べるかなかなか決められなくて悩んでいる時 |
B.誰と一緒に食べに行くかなかなか決められない時 |
C.何のカレーを食べるかなかなか決められない時 |
D.園児は何の野菜カレーが好きなのか分からなくて悩んでいる時 |
A.だから | B.また | C.でも | D.このように |
A.少しは理解できる。 | B.少しは理解できない。 |
C.少しは多過ぎる。 | D.少しは少な過ぎる。 |
A.園長はカレーが好きなので、保育園の給食でカレーの機会が一番多い。 |
B.保育園の給食は野菜カレーの場合、園児は野菜を残してカレーだけ食べてしまう。 |
C.地震などの災害時に備えて、多くの日本人はレトルトカレーを買って保存しておく。 |
D.統計によると、日本人は月間79.1回、カレーを食べているそうだ。 |
8 . 人間の感情はどこからか漠然と湧いてくるようなイメージがありますが、実際は脳の働きによって生まれます。具体的には、脳の「扁桃核」という部分が、人間の感情を司って(支配)います。
皆さんは、目の前の対象が「好き」か「嫌いを、自分がその場の感情で判断していると思うかもしれません。でも、(ア)、脳が過去の記憶に基づいて「快・不快」を決定しています。
脳の海馬は、これまでに得た膨大な情報を長期記憶として蓄積するかどうか判断する役割を果たしました。この時、判断に影響を与えるのが扁桃核です。その情報が扁桃核を刺激するのであれば、海馬は重要なデータと判断し、長期記憶の倉庫に送ります。そして新たに情報が入ってくると、脳の前頭前野(前額区)にあるワーキングメモリ(工作存儲器)と呼ばれる機能が働き、大脳皮質に保存された記憶と対照して「快・不快」を決定します。よって初対面の相手でも、脳が過去のデータを引き出して(提取)、「昔よく怒鳴られた上司に似ている」と判断すれぽ、「この人は嫌いだ」という感情が生まれます。(イ)、「以前優しくしてくれた人に似ている」と判断すれ、「この人は好きだ」という感情が生まれます。「上司や仕事相手と相性が悪い(不投缘)という悩みを抱える人は多いと思いますが、そこには脳の働きが介在しているのです。
1.文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。A.だから | B.確かに |
C.つまり | D.実は |
A.新たに入ってきた情報を脳の扁桃核に蓄積するもの |
B.情報を長期記憶として蓄積するかどうか判断するもの |
C.新たな情報を記憶と比べ、「快・不快」を決定するもの |
D.これまでに得た膨大な情報を長期記憶として蓄積するもの |
A.脳が過去のデータから相手の情報を引き出せないから |
B.脳が相手を「昔の嫌いな上司に似ている」と判断したから |
C.脳が相手を「優しくしてくれた人に似ている」と判断したから |
D.「上司や仕事相手と相性が悪い」という悩みを抱えているから |
A.その上 | B.さらに |
C.反対に | D.すると |
A.人間の感情は脳の働きによって生まれる |
B.初対面の相手を記憶で判断するのはよくない |
C.「上司や仕事相手と相性が悪い」と思うのは錯覚だ |
D.「好き・嫌いは人間がその場の感情で判断している |
9 . 自分が生きているのは昨日でも明日でもなく、「今日」でしかない。今日一日を大切に生きなければ。
このことを痛感したのは、2004年でした。私は突然、脑梗塞に襲われたのです。左半身が完全に麻痺し、寝たきり(卧床不起)の状態となりました。起き上がることも、自分で食事をすることも、しゃべることさえよくできません。できるのはただただ泣くことだけでした。まさに絶望。死の恐怖に怯え、自分の今後を考えるのが辛くてたまりません。
しかし、ある時ふと(忽然)思ったのです。こんなに嫌なことを考えられるのならば、良いことだって考えられるはずではないか、と。
それまで、「寝たきりの自分は、誰の何の役に立たない」と思っていました。でも、それは違っていました。私がただ笑うだけで、家族も看護師さんも喜んでくれました。自分の存在が価値あるものだと、改めて気づかされたのです。以後、私の考え方は変わりました。(ア)一日一日、自分の時間を大切に生きようと決めたのです。私は起きている時間はすべて、リハビリ(康复治疗)に当てました。結果、病気前と遜色のないほどに回復しました。
病気をして以降の人生は、神様がくれたようなものです。私はその時間を一秒でも無駄にしないと、それまでの職をきっぱり辞め、以前からの希望だった児童文学作家の道を歩むことを決めました。
1.文中の「このこと」の指すのはとれか。A.脳梗塞に襲われたこと |
B.寝たきりの状態になったこと |
C.病気になると、何もできなくなること |
D.今日一日を大切に生きなければならないこと |
A.落ち込むより、前向きに考えたほうがいい。 |
B.よいこともできるだけ考えないといけない |
C.嫌なことも良いことも考えたほうがいい |
D.嫌なことをなるべく避けないといけない |
A.それで | B.そして |
C.そのかわり | D.そのため |
A.時間をすべてリハビリに使いたいと思う気持ち |
B.時間を大切にして、仕事を辞めたいと思う気持ち |
C.時間を本当にやりたいことに使いたいと思う気持ち |
D.体を病気前と遜色のないほどに回復したいと思う気持ち |
A.前向きに笑おう |
B.体を大切にしよう |
C.残りの人生を楽しもう |
D.自分の時間を大切に生きよう |
10 . 授業開始前、教室に立っていると、学生たちが外部から建物の中に入ってくるのが見える。そのほとんどが、ドアの取っ手(把手)を離す前に、後ろから来る人がいるかどうかを確かめて、ドアをそのまま押さえていたり、離していたりしている。その小さい行為が、それまでの何の変哲もなく(平凡之至)見えていた学生たちの顔を一瞬、美しいものに変える。思いやりとは、魅力と無関係でない。
文明の所産は、数え切れないほど多くの便利さを私たちに与えてくれた。(ア)、自動ドアがそうである。両手にいっぱい荷物を提げていても、その前にたちさえすれば自動的に開き、しかも自分で閉める必要のないものだ。その便利さをちりガたく思った人も多いことだろう。
しかしながら、他方で、自動ドアが人間から奪ったものがあることを忘れてはならない。「自分の後に続く人を思いやる心」である。この世の中は自分だけで成り立っているのではないという、極めて簡単明瞭な事実。自分以外に他人がいて、その人もまた、自分と同じく優しさを求めて生きているという事実。
この、誠に(イ)なことが、ドアの開閉のたびに思い出されるのと、出されないのとで、いつか人の心は大きく変わっていくに違いない。
1.文中に「学生たちの顔を一瞬、美しいものに変える」とあるが、その理由はどれか。A.学生たちが後ろに入がいるかどうかを確認してから行動したから |
B.学生たちが外部から建物の中に入ってくるのが見える |
C.学生たちがドアの取っ手をそのまま押さえていたから |
D.学生たちがドアの取っ手を離したから |
A.ただし | B.一方 |
C.ところが | D.例えば |
A.その便利さをありがたく思う |
B.自分の後ろに続く人を思いやる心 |
C.自動ドアに対する感謝の気持ち |
D.文明の所産が与えてくれた便利さ |
A.自分以外の他人 |
B.筆者 |
C.便利さをありがたく思う人 |
D.学生たち |
A.便利 | B.不便 |
C.基本的 | D.複雑 |