1 . チーム全員で物事を成すというのは本当に面白いが、ときにはチームが一つにまとまらず、あるメンバーがチームの足並みを乱す要因になってしまうこともある。大変残念なことだが、もしそうなったら、リーダーはその現実から絶対に目を背けないことだ。
周りのメンバーから「NO」を言われた人については、その人がどうしても変われないなら、リーダーとしてのあなたがチームから外すことを決断する勇気もときに必要だ。
ただし勘違いしてはならない。外すという決断は、決して軽々しくしていいものではない。そもそも、周りと合わない人がチームにいるというのはよくあることだ。それはまだ、本人に「変わる」余地がいくらでもある状態であり、まずはあなたがその人を変えていけばいい。
たとえば私は、他のメンバーの反応がよくない人ほど、1対1で何度も話し合うようにしている。その席では「周りがこんな不満を感じている」ということを率直に伝え、こうして話し合っていることをメンバーにも分かってもらっている。そのうえで、数か月後に周囲との関係が改善されていなければ、本人に異動の意思を尋ねる。(ア)残念な結果になっても、周りのメンバーも納得できるし、誰でも受け入れやすくなると考えているのだ。つまり、チームからあるメンバ一を外すなら、外すという決断の「重み」を本人にも周囲にも感じてもらえるように、まずあなたが正面切ってその人に何度も働きかけることが先なのだ。
1.文中に「目を背けない」とあるが、それに一番意味が近いのはどれか。A.目線を離さない | B.目を盗まない | C.目が回らない | D.目にあわない |
A.リーダーが勘違いしたこと | B.周りと合わない人がいること |
C.決断を軽々しくすること | D.その人を変えること |
A.それでは | B.なぜなら | C.ところで | D.それならば |
A.他のメンバーに何度も話し合うようにする。 |
B.直接に本人に異動をさせるようにする。 |
C.本人にコミュニケーションを取って、改善してもらうようにする。 |
D.他のメンバーと話し合って、本人を外す決断するようにする。 |
A.リーダーとしての決断は軽々しくしてもいいことだ。 |
B.外すという決断は重いから、本人に何度も働きかけることが大切だ。 |
C.周りのメンバーが納得できるように、リーダーは他のメンバーに何度も話し合うことだ。 |
D.本人は周りとの関係が改善しても、リーダーは本人に異動をさせることだ。 |
2 . どうして人は眠るのでしょうか。私たちは、一日の約3分の1を眠って過ごします。人間の寿命を75年(①)すると、何と私たちは25年間も眠って過ごすことになる(②)です。では、この25年間について、ちょっと考えてみることにしましょう。
眠りについては昔から、多くの学者がいろいろと考えながら研究を進めてきました。しかし、③それらは、例えば目の運動とか呼吸の状態などで考えられていたのです。④これがもっと科学的に研究されるようになったのは、1929年に脳波が発見されてからの(⑤)です。脳波というのは、脳が働くときに起こる、非常に弱い電流の変化を記録したものです。
脳波を研究することで、今日では眠りについて、いろいろなことがわかってきました。(⑥)眠りの形、少し難しく言うと、眠りの段階は大きく4つに分けることができます。つまり、眠りに入る段階から深い眠りの段階まで、4つの段階があるということです。そして、この4つを1つのサイクルとして、人は1晩にこれを4、5回繰り返すのです。ついでに言うと、私たちが夢を見るのは、4番目の深い眠りから、最初の眠りに入る段階に戻る(⑦)なのです。また、蛇は眠るけれども、魚は眠らないということも分かっています。
ところで、先に書いた25年間を眠らないで過ごしたら、どうなるでしょう。もっと勉強するなんていやだとか、仕事が増えて困るとか、遊ぶ時間が増えるからいい、などといろいろな声が聞こえてくるようです。でも、実際に死ぬまで全然眠らないというのは、無理なことです。11日間ずっと眠らなかった人の例が記録に残っていますが、それでもたった11日間なのです。やはり私たちの心や体は明日の活動のために疲れを取ろうとして眠るのでしょう。もし眠れなくても、そんなに心配する必要はありません。眠らなくても静かに目を閉じているだけで心身は安らかになります。⑧そういう時は、眠りの不思議についてちょっと考えてみてください。
1.(①)の中に何が入りますか。A.を | B.と | C.が | D.で |
A.とき | B.もの | C.こと | D.わけ |
A.眠りについて研究してきた多くの学者 |
B.昔からあった眠りについての考え |
C.多くの学者が今までにしてきた研究 |
D.多くの学者がしようと思っている研究 |
A.学者 | B.眠り | C.目の運動 | D.呼吸 |
A.こと | B.とき | C.もの | D.ところ |
A.しかし | B.つまり | C.たとえば | D.それでは |
A.わけ | B.はず | C.もの | D.とき |
A.明日のために、ゆっくり眠ろうと思っているとき |
B.疲れを取ろうとしているのに、取れないとき |
C.疲れないので、静かに目を閉じているとき |
D.心や体がとても安らかになっているとき |
3 . ①目は口ほどにものをいう。それは単なる慣用句(注1)ではなく間違いない真理(注2)である。新人の役者で、やがて売れるなと思える人には、間違いなく目に力がある。私たちは「目力」といったりする。だから、稽古(注3)で役者の「目力」を鍛(きた)え(注4)ようとしている演出家もいる。
しかし②私はその訓練にはあまり意味を感じない。役者の「売れる」「売れない」は、生得的な部分大きいように思うからだ。主役タイプか脇役(注5)タイプかは、キャリア(注6)を積んでくれば、大体わかってくるものだ。無理やり「目力」をアップさせようとしてできるものだとは、思えない。
マンガ家も同じだ。売れるマンガ家の作品は、主人公の目に力がある。主人公の目が生きている。読者は、主人公の生き様にも共鳴する(注7)が、表情の中のとりわけ目に共感が持てないと③物語に入ってこない。
残念ながら生身の人間では正徳的な部分は変えられない。だが、コミュニケ−ションの技術としてのアイ・コンタクト(注8)は変えることができる。
子供のころに、よく大人から「相手の目を見て話しなさい」と教えられる。私は、子供の頃から気の強い方ではなく、相手の目を見るのが苦手だ。何とか、頑張って自分を変えなければ役者に申し訳ない、と一念発起(注9)して、意識して相手の目を見て話すようになったのが、四十代の半ば近くになってからである。それでも、ストレスは大きい。
よく考えてみると、目を見て話すというが、実際にはどの程度見ればいいのか。それを具体的に教えてくれた人はいない。まったく相手と目を合わさずに話すのは論外だが、相手をじっと見つめて話したら、やはり奇妙である。
実際に会話の最中に目を見ている時間は意外に短い。二者間の会話で、通常は30〜60%である。60%見たら、相当親密な関係だといっていい。では、両者の目が合っている時間はどのくらいか。そのうちの10〜30%である。その辺りが「目を見て話す」状態である。だから、それほど目を見ているわけではない。
また、連続して目と目が合う時間は、一秒程度である。それ以上合うとストレスが生じる。若い恋人たちは、お互いの目を信じられないほど長く見合っているが、あれは「恋の病」という病気ゆえである。
一般には、女性の方がアイ・コンタクトの時間が長い。そして、自分が話しているときより、聞いているときの方が相手を見ている時間が長い。この女性の特性がわからないと、相手の発している④ノンバーバル・メッセージを取り違えてしまう。「あんなにじっと目を見て話してくれているんだから、自分に好意を持っているに違いない」というのがそういう勘違いの代表例である。そもそも女性にはそういう特徴がある、と肝に銘めいじておいたほうがよい。
(竹内一郎『人は見た目が9割』新潮新書刊)
(注1) 慣用句:よく使われる決まった表現
(注2) 真理:本当のこと
(注3) 稽古:練習
(注4) 鍛える:練習して強くする
(注5) 脇役:演劇や映画などで、主役を助ける役
(注6) キャリア:仕事などの経歴
(注7) 共鳴する:他の人の考えなどに同感すること
(注8) アイ・コンタクト:目と目が合うこと、目で意志を伝え合うこと
(注9) 一念発起:思い立って何かをしようとすること
1.①「目は口ほどにものをいう」はなぜ「間違いない真理である」のか。
A.役者はみんな新人の時には目に力があるから |
B.役者の目を見ればその人がどんな役をやりたいかがわかるから |
C.実際に売れる可能性がある役者は目に力があるから |
D.目の力が強い役者の人は何の役でもできるから |
A.役者の才能は生まれつきで、目の力をトレーニングしても効果がないから |
B.役者が目の力を訓練するのは大変なことなので、あまり効果がないから |
C.役者には目の力が強くなくても成功している人がたくさんいるから |
D.役者の目の力は自分で訓練して強くしていくしかないから |
A.マンガのストーリーが読者にはわかりにくいということ |
B.マンガが読者の経験とは違うということ |
C.マンガを読む人と描く人では目の力が違うということ |
D.マンガの読者がそのマンガの内容に引き込まれないということ |
A.相手の女性の「あなたの話をよく聞いていますよ」というメッセージ |
B.相手の女性の「あなたの話はおもしろいですね」というメッセージ |
C.相手の女性の「あなたの話が好きですよ」というメッセージ |
D.相手の女性の「あなたのことが好きです」というメッセージ |
A.日本人の会話の中では「相手の目を見て話す」ことはあまりない。 |
B.「相手の目を見て話す」のは、ストレスが大きいからやめた方がいい。 |
C.親しい関係以外では、実際の会話の中で目を合わせる時間はとても短い。 |
D.男性は女性より、好きな相手を長く見つめる特徴がある。 |
4 . 合格発表を待つとき、人前でスピーチするとき、好きな人に告白するとき、人はさまざまな場面でド キドキ(心扑通扑通跳)しています。
このドキドキが起こるとき、私たちの体の中では、どんなことが起きているのでしょう。緊張・興奮したり、不安になったりすると、まず脳の奥深くにあって情動の表出や意欲・記憶などを司る「大脳辺縁系」(大脑边缘系统)というところが興奮します。次に、この興奮が交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を調節している「視床下部」(下丘脑)に影響を与え、全身の交感神経を優位にします。こうして心臓の交感神経が心臓の収縮を強くして、拍動(跳动)を速めることになります。呼吸もいつもより浅くなるそうです。
しかし、恋愛に関するドキドキは、単純に緊張・不安・興奮した時とは違うそうです。なんと人がときめきを感じた瞬間に、ドキドキ発生システムが活発化するという、不思議な特徴を持っています。しかも、その特徴は、誰かに恋をした時の本当のときめきにしか反応しないのだそうです。ある実験では、外見が魅力的な素敵な人に会っただけでは、何の反応もなかったのに、相手を異性として意識し始めた瞬間から、その人に会ったり、その人を想ったりするだけでも、ドキドキしてしまう、という結果が出たそうです。つまり恋愛のドキドキは、人が恋愛をするという自覚を持った時、初めて現象として出るようになるということです。
(ア)、シニアの方(老年人)がドキドキする場合は、注意が必要です。いろいろな病気の可能性が考えられます。動悸を引き起こす病気には、心臓病のほか、高血圧や貧血、感染症などが挙げられます。
1.「ドキドキが起こるとき」体の中で、どんなことが起きているのか。A.「視床下部」に影響を与える一拍動を速める一「大脳辺縁系」が興奮する |
B.「視床下部」に影響を与える一「大脳辺縁系」が興奮する一拍動を速める |
C.「大脳辺縁系」が興奮する一拍動を速める一「視床下部」に影響を与える |
D.「大脳辺縁系」が興奮する一「視床下部」に影響を与える一拍動を速める |
A.外見が魅力的な素敵な人に会ったとき、恋愛のドキドキが発生する。 |
B.人が恋愛をするという自覚を持った時、恋愛のドキドキが発生する。 |
C.恋愛のドキドキは緊張・不安・興奮した時と同じドキドキ発生システムだ。 |
D.誰かに恋をしたとき、ドキドキはしない。 |
A.一方 | B.しかし | C.それで | D.つまり |
A.病気の可能性があるから | B.年齢が高いから |
C.健康に悪いから | D.危険性が高いから |
A.シニアの方がドキドキする場合、医師に相談して、適切な治療を受けたほうがいい。 |
B.ドキドキが起こるとき、心臓の副交感神経が心臓の収縮を強くする。 |
C.相手を異性として意識し始めた瞬間から、その人に会ったりするだけでも、ドキドキしてしまう。 |
D.ドキドキが起こるとき、呼吸はいつもより浅くなるそうだ。 |
5 . 労働力調査によると、2022年における非正規社員は2101万人である。これは前年比で26万人の増加で、雇用者全体に占める比率は36.9%である。これら非正規社員の人達に、なぜ現職についているのか、その主な理由を聞いた。
男女別の全体比率で見ると、男性では「正規の職員の仕事が無い」よりも「自分の都合のよい時間に働きたい」のほうが値は大きく、差異は15.1%ポイントである。前者は非正規雇用問題でよく問題視される「正規雇用の椅子が減らされ、その分非正規雇用の椅子が増やされるので、そちらの椅子に座らざるを得なくなる」との指摘に該当する事例だが、男性においては16.1%が同意を示すことになる。他方後者の「自分の都合のよい時間に働きたい」をはじめ、「専門的な技術などを活かせる」「家計の補助·学費などを得たい」とするポジティブ、自発的な意見が続く。
女性は男性同様に「自分の都合のよい時間に働きたい」がもっとも多く、「家計の補助·学費などを得たい」が続く。いずれも兼業主婦のパート·アルバイトでよくありがちな理由である。男性では第2位となったネガティブな理由「正規社員としての仕事が無い」は1割足らない。これを人数別に見ると合計では、男性と女性を比較すると、女性のほうが非正規社員は多いこともあり、「自分の都合のよい時間に働きたい」が群を抜いて最上位に、次いで「家計の補助·学費などを得たい」が続き、「正規の職員の仕事が無い」は第4位の理由に落ち着く。
1.文章によると、2021年における非正規社員はどのぐらいいるか。A.2075万人 |
B.2085万人 |
C.2101万人 |
D.2127万人 |
A.正規社員の仕事 |
B.非正規社員の仕事 |
C.兼業主婦の仕事 |
D.アルバイトの仕事 |
A.15.1% |
B.16.1% |
C.31.2% |
D.36.9% |
A.椅子は壊れた | B.就職できない |
C.座る椅子がない | D.立って仕事をする |
A.専門的な技術などを活かせるから |
B.正規社員としての仕事が無いから |
C.自分の都合のよい時間に働きたいから |
D.家計の補助·学費などを得たいから |
6 . 「すし」と「てんぷら」は日本食の代表的なものとして知られている。
すしにはいろいろなものがある。普通のご飯に酢・砂糖・塩などで味付けしてできたすし飯を小さく握って、その上に魚や卵などをのせて作ったのが「握り寿司」である。醤油と砂糖で煮た油揚げの中にすし飯を入れて作ったのを「いなりずし」という。種々の野菜を刻んで煮たものをすし飯に混ぜたものが「五目ずし」といわれる。仕上げ方はいろいろだが、酢で味付けした「すし飯」が土台になることだけは変わらない。
中世までは、炊いたご飯と生魚をサンドイッチのようにして漬け込み、長時間保存して発酵させたものが「すし」で、今も彦根(滋賀県)など、一部の地域にこの方法が残っている。この方法は、東南アジアで行われている保存食と共通したもので、生魚を保存するために発酵させる方法だった。現在の日本のすしは、この発酵を、酢を使うことにより簡略化した「一夜ずし」の方法で、江戸時代に発達したものだ。
てんぷらは、魚介類や野菜に、水溶きした小麦粉の衣をつけて油で揚げる料理である。中国から日本に場げ物料理が伝わったのは、7~8世紀のことといわれているが、油が高価であったため寺院の揚げ菓子や調理に用いられたほかは、一般には普及しなかった。しかし、16世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパの文化が日本に入ってきたころ、国内での植物性油脂の生産が飛躍的に伸び、ヨーロッパや中国の料理文化の影響もあって、てんぷらが新しい味として国に広まっていった。
てんぷらは油を( ア )にして作った「つゆ」をつけて食べるのがいい。また、ご饭に載せて、だしと油、みりんで味を調えた「たれ」をかけて「天丼」としたり、そばと組み合わせて「てんぷらそば」にしてもおいしく、昼食時の人気の献立となつている。
1.下線の「仕上げ」は次のどの言葉に近いか。A.完成 | B.結束 | C.終結 | D.完了 |
2.下線の「方法で」は前後の文脈から考えれば、次のどの意味か。
A.方法によって | B.方法であり | C.方法で作られ | D.方法で清け込み |
3.下線の「一般には普及しなかった」は次のどの意味か。
A.普通は普及しなかった。 | B.あまり普及しなかった。 |
C.たいてい普及しなかった。 | D.普通の人々には普及しなかった。 |
4.下線の「てんぷらが新しい味として国に広まっていった」のはなぜか。
A.中国から日本に揚げ物料理が伝わったから。 |
B.ヨーロッパの料理文化が日本に入ってきたから。 |
C.日本国内での植物性油脂の生産が飛躍的に伸びたから。 |
D.以上のABC三つの原因だから全日本に広がっていった。 |
5.文中の( ア )の中に入れるのに最も適当なものはどれか。
A.中心 | B.もと | C.はじめ | D.きっかけ |
7 . 個性の重視ということが注目されるようになって以来、「子どもの興味を尊重し、一人一人の子どもが興味を持つこと、「やってみたい」ということを好きにやらせることが、個性の重視である」という解釈が広がりました。しかしその結果、社会生活上のしきたり(注 1)や習慣を教える機会を失ったと悩む教師と、好きなことしかやりたがらない子どもをつくってしまったということはないでしょうか。個性の重視とは、「二人と同じ人間はいない、つまり人は一人一人異なる存在である。(ア)、一人一人が異なった興味や価値観を持つのは当然である」という考え方を肯定する人間観を意味しているのです。
(中略)
子どもの興味や関心は日々変化する可能性があります。しかし、何らか(注 2)の形でその対象を知る機会がなかったなら、興味を持つこともないのです。小学生はまだまだ経験の幅が狭いものです。ですから、おのずと(注 3)興味や関心を持つ対象も、非常に限られた範囲のものになります。さまざまなものに興味を持つのを待つばかりでなく、興味が持てるように、さまざまな体験ができるようにすることが大切です。
(渡辺三枝子『キャリア教育-自立していく子どもたち』による)(注 1)しきたり:昔からの決まり
(注 2)なんらかの:何かの
(注 3)おのずと:自然と
1.文中の「その」の指すことはどれか。
A.「やってみたい」ということを好きにやらせること |
B.一人一人の子どもが興味を持つこと |
C.子どもの興味を尊重すること |
D.個性の重視への解釈が広がったこと |
A.すると | B.でも | C.だから | D.それに |
A.個性の重視ということが間違って解釈されている点 |
B.個性の重視ということが注目されている点 |
C.個性の意味についての解釈が定まっていない点 |
D.教師が社会生活上のルールを教えていない点 |
A.それぞれの望むことを自由にさせる。 |
B.それぞれの興味や価値観を尊重する。 |
C.他人より優れた点を高く評価する。 |
D.他人との違いが大きいほうがよいとする。 |
A.子どもの興味や関心は変わりやすいので、注意深く観察することが必要だ。 |
B.子どもの興味や関心が広がるように、多様な体験の機会を与えることが重要だ。 |
C.子どもの自主性を尊重し、自身で新しい興味や関心を見つけ出すのを待つべきだ。 |
D.子ども自身が見つけた興味や関心に注目し、それを集中して経験させたほうがよい。 |
8 . 今の地球の平均気温は約15˚Cです。もし地球に空気がなかったら、何度ぐらいになるでしょうか。答えは−20˚Cです。①この温度では、人は住めません。また、木も草も育たないでしょう。
空気の中には、水蒸気とCO2があります。この2つのおかげで、35˚Cも温度が高くなっているのです。この2つは、太陽の光をガラスのように通します。しかし、地球から出る赤外線は通しません。ガラスと同じように吸収します。そして、熱の一部を地球に戻します。②これは、野菜などを作る「温室」と同じなので、「温室効果」と言われます。このようにして、35˚Cも温度が高くなっているのです。水蒸気の量はこれからもあまり変わらないようです。しかし、CO2の量はだんだん増えているのです。その原因は、石油や石炭を使うためだと言われています。今のまま使い続けると、10年ごとに約0.3˚Cずつ気温が高くなります。21世紀の終わりごろには、約3˚C高くなるわけです。
気温が高くなると、海面も高くなります。1958年から2030年までに約18cm、2050年までに約44cm、21世紀の終わりには66cmも高くなると言われています。今から6000年前には、今の気温より3˚Cぐらい高かったそうです。その時、今の東京の半分ぐらいは海の中だったと言われています。また、この100年の間に15cm海面は上昇したと言われています。21世紀の終わりには、今歩いている所は、海になっているでしょうか。
1.文中に①「この温度では、人は住めません」とあるが、それはなぜか。A.地球に空気がないから |
B.気温が低すぎるから |
C.水蒸気とCO2が少なくなったから |
D.赤外線が多くなったから |
A.ガラスの家を作って、太陽の光を通し、熱を吸収すること。 |
B.温室効果を利用して、野菜栽培の温室を作ること。 |
C.太陽の光と赤外線による熱の一部を利用して、ガラスの温室を作ること。 |
D.太陽の光を通し、赤外線による熱の一部を吸収すること。 |
A.石油と石炭が増えること |
B.CO2が増えること |
C.水や草をあまり植えないこと |
D.ある国は石油や石炭をたくさん使うこと |
A.温室効果を起こすのはガラスのせいだ。 |
B.太陽からの光が弱くなるのは温室効果のせいだ。 |
C.地球の平均気温が15˚C前後になっているのは空気のおかげだ。 |
D.太陽からの光が見えるのは、温室効果のおかげだ。 |
A.約4cm | B.約18cm | C.約44cm | D.約66cm |
9 . 日本では、電車に乗るという場面でも、①一定のタイドが要求される。「白線の内側に二列に並んで、前の人から順序よくお乗りください」という拡声機の指示に従って、電車が来る前から、それなりの構えを示し、いざ電車が来ると、人の足を踏もうと人を押しのけようと、迅速に乗り込まなければならない。そこでも一定の演技が要求されていることは明らかだ。勝手な方向に向かって立っていたりしては乗せてもらえない。白線がホームだけでなく日本中の道路に引かれている上に、いろいろな指示が拡声機から間断なく流され、またそこら中に表示してある——「白線の内側まで下がってお待ちください」だの、「危ないですから駆け込み乗車はやめましょう」だのと、車内でも、「吊り革や手すりにおつかまりください」「戸袋に手を引き込まれないように」と念を押してある。ところが、たいていの外国では、拡声機からの指示もなければ注意書きもない。電車を待っている人たち一定の構えを示すということもない。そんなことにまで一定の形が要求され、それが当然とされるのは、一言で言えば、均質志向のせいである。たいていの外国では、人々が宗教や民族や階級による多様性に富んでいて、まともに一定の形を要求することなどできるわけがない。ところが、日本人は自分と他人を比べて、②「人のフリ見て、わがフリ直せ」という。フリというものは厳密に規定されていて、それから外れるのが許されないということであるフリやタイドにおいて逸脱していると見られるならば、学校においてはイジメの対象にされてしまう。普通よりちょっと動作が鈍いとか、給食を食べるのが遅いというわけで、いじめられることになる。そういう子供は仲間からいじめられるだけでなく、先生からもしょっちゅう注意されるということが多い。子供の個性を見て伸びと育てるのではなく、型に入れるというのが教育の根本とされている以上、不可避的に起こることと見られる。これが日本のシッケ共同体の一端であり、日本を支えると 縛っているのだ。
1.①「一定のタイド」にあてはまらないものはどれか。A.指示に従い、構えを示すこと |
B.白線の内側に二列に並ぶこと |
C.人を押しのけて迅速に電車に乗り込むこと |
D.勝手な方向に向かって立つこと |
2.②「人のフリ見て、わがフリ直せ」とあるが、ここでいう「フリ」の意味で最も適当なものを選びなさい。
A.洋服 | B.態度 | C.スタイル | D.顔 |
3.日本の「シッケ共同体」からどのような教育が生まれるか。正しいものを選びなさい。
A.自分と他人を比べられる子に育てる教育 |
B.学校でいじめのない教育 |
C.個性をのびのび育てる教育 |
D.子どもを型に入れる教育 |
A.同時に | B.だけに | C.ことに | D.わりに |
5.この文書の内容と当てはまるのは次のどれか。
A.虐められないように周りの皆と同じことをすればいい |
B.規定されているフリを準ずれば、少なくとも学校ではいじめの対象にならない |
C.個性を持つ子どもは学校ではよく先生に褒められることが少なくない |
D.型に入れるのは日本のシッケ共同体の一端の一つとして、日本を支えるつつある |
10 . 「今みていた夢には,女性が登場しましたね?」このように夢の内容を解読できる技術がATR脳情報研究所の神谷之康室長ら( 44 )開発された。睡眠中の脳の活動パターンを解析することで、夢にあらわれた物体の情報を高い精度で言い当てられるという。夢の内容を客観的に知る技術ははじめて。成果は科学誌『Science』オンライン版(アメリカ東部時間2013年4月4日発行)に掲載される。
研究では、脳の血流の変化などを( 45 )活動量を計測できるfMRI(機能的磁気共鳴画像)装置内で、脳の活動を記録しながら被験者に眠ってもらった。頭部に装着した脳波計で眠っているかどうかをモニターして、夢と関連の強い脳波が出た時点で被験者に声をかけて起こし、直前にみていた夢の内容を30秒ほどで口頭で報告してもらう。この一連の過程を、3人の男性被験者それぞれに対してのべ200回ほど行った。
次に、報告された夢の内容に含まれる「男性」や「本」、「道路」といった約20のカテゴリーの名詞に対応する画像を被験者に見せ、そのときの脳活動のパターンもfMRIで記録した。( 46 )、それぞれの名詞に対応する脳活動のパターンのデータベースを被験者( 47 )つくりあげた。それをもとに夢をみていた際の脳活動を分析した( 48 )、男性や本、道路といった特定の物体が夢に登場したかどうかを、おおむね70%以上の精度で当てられたのである。
科学雑誌Newton 2013年4月5日(金)3時13分配信
1.A.にとって | B.にたいして | C.によって | D.につれて |
A.もとに | B.もって | C.めぐって | D.はじめ |
A.こうして | B.そうして | C.ああして | D.どうして |
A.たびに | B.ごとに | C.ことに | D.おきに |
A.かわりに | B.しだい | C.くせに | D.ところ |