1 . はじめて訪れる土地を移動する時、我々は地図なしでは目的の場所を発見することができない。いくら歩きまわっても数時間の探求の経験 44 では、未知の土地全体を表象するような、確かな空間のイメージをつくりあげることはできまい。地図を見ることで、初めて自分の位置、そしてそのまわりにひろがる空間の具体的な像が描ける。
45 、熟知した街では事情がまったくことなる。はじめての道を発見しても、それが全体の空間のなかでどのあたりに位置するのかはすぐにわかる。近道をしたり、いつもとはことなるルートを取ったりと、自由自在に空間のナビゲーションを楽しむことも 46 。慣れ親しんだ光景に満たされた空間のなかならば、考えごとをしながらでも知らぬ間に目的地に達することができる 47 である。
48 ような体験は、我々がこころのなかに「地図」をもっていることを示している。
(佐々木正人『からだ:認識の原点』東京大学出版会)
1.A.から | B.の | C.見 | D.し |
A.ところで | B.ことなる | C.すると | D.それから |
A.できない | B.できる | C.可能 | D.ない |
A.もの | B.はず | C.こと | D.の |
A.そう | B.あの | C.この | D.どの |
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