文章大意:日本在流动性低的社会中形成了“相互理解的文化”。这是日本文化的特征,其本身并不值得贬低。明治以后的近代化过程,与其说是价值观的多样化,不如说是根据大的国家目标,重视将价值观统一起来的方向,教育和社会制度也是这样规划的。均质化的社会是短期内实现近代化的良好条件。日本实现了明治时期的近代化和战后复兴两大奇迹。但是,我们已经失去了远大的国家目标,进入了个人必须以各自的价值观来决定生活方式的时代。在这样的社会中,比起统一价值观,更重要的课题是如何在保持不同的价值观的同时,对价值观进行磨合,如何更好地运营共同体。自己和他人有着决定性的不同。每个人都有着不同的价值观,有着不同的生活习惯,说着不同的语言,只有那些带着痛苦记忆的人,才能踏入真正的表达领域。
5 . 日本はもともと、①流動性の低い社会の中で、「分かり合う文化」を形成してきた。誰もが知り合いで、同じような価値観を持っているのならば、お互いがお互いの気持ちを察知して、小さな共同体がうまくやっていくための言葉が発達するのは当然のことだ。それは日本文化の特徴であり、それ自体は、卑下すべきことではない。
明治以降の近代化の過程も、価値観を多様化するというよりは、大きな国家目標に従って、価値観を一つにまとめる方向が重視され、教育も社会制度も、そのようにプログラミング(设计程序、制定计划)されてきた。均質化した社会は、短期間での近代化には好条件だ。日本は明治の近代化と、戦後復興という二つの奇跡を成し遂げた。
しかし、私たちはすでに大きな国家目標を失い、個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない②時代に突入している。このような社会では、価値観を一つに統一することよりも、異なる価し値観を、異なったままにしながら、その価値観を摺り合わせ(相互摩擦、比较整理)、いかにうまく共同体を運営していくかが重要な課題となっている。
いま、あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視されるのは、ここに原因がある。「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換を図ろうということだろう。
(ア)、ここに一つの③落とし穴がある。
表現とは、単なる技術のことではない。間雲(胡乱、莽撞)にスピーチの練習を繰り返しても、自己表現がうまくなるわけではない。
自己と他者とが決定的に異なっている。人は一人ひとり、異なる価値観を持ち、異なる生活習慣を持ち、異なる言葉を話しているということを、痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込めるのだ。
1.
文中の「①流動性」とは何の流動のことか。2.
文中の「②時代」とはどのような時代のことか。A.価値観を一つに統一した時代 | B.近代化を成し遂げた時代 |
C.異なる価値観を持つ時代 | D.自己表現がうまくなる時代 |
3.
文中の(ア)に入れるのに最も適当なものはどれか。4.
文中の「③落とし穴」とは何を指しているか。A.コミュニケーション能力が重視される。 |
B.表現とは、単なる技術のことだと思う。 |
C.「分かり合う文化」から、「説明し合う文化」への転換。 |
D.自己と他者との違いを把握する。 |
5.
筆者がもっとも言いたいのはどれか。A.日本は流動性の低い社会だ。 |
B.明治以降の日本では価値観が多様化してきた。 |
C.あらゆる局面で、コミュニケーション能力が重視される。 |
D.表現の核は他者との違いを認識すること。 |