1 . 中国語学習を始めてもう10年が過ぎた。その間、さまざまな人に出会い、さまざまなことに出会った。

（ア）ことがあった。北京に着いて2日目の晩、学生寮を出て街を歩いてみた。「三元餃子屋」を見て、そこで食べたかった。しかし、メニューが分からなかった。必死になって自分に読める字を探し、やっと「家常豆腐」「三鮮餃子」「米飯」の3品を注文した（点菜）。

食べ始めた時、私の向かいで食事をしていたお婆さんが「ちょっと、何でそんな変な食べ方をているの？」と話しかけてきた。（イ）当時の私にはなぜお婆さんがそんなことを言っているのか全然理解できなかった。そして、下手な中国語で、「私は日本人留学生です、先日北京に着きました。私は中国と中国の文化が大好きです。よろしくお願いします。」と答えた。それを聞いたお婆さんは、私が変な食べ方をしている理由を理解してくれたようだった。あの時、分かったことだが、中国人にとって餃子とこ飯は共に主食で、普通は一緒に食べない。また、中国が好きな日本人に会えたことを大変喜び、自分の食事を私のテープルまで運んで来て、「一緒に食事をしよう」と誘ってくれた。私は、一緒に夕食を取ることにした。あの夜、お婆さんと食べた餃子とご飯の味は忘れにくく、お婆さんの穏やかな表情は今でもはっきりと心に残っている。私が現在、日中友好を促進する仕事をしているのはお婆さんとの素晴らしい出会いがあったからです。