9 . 中学生になると、「家で学習しない」という相談をよく受けます。小学生までは、家で親に見てもらいながら学んでいた子も、中学生になるとそうはいきません。では、自分の部屋で勉強ができるでしょうか。部屋には誘惑がたくさんあります。スマホや漫画、ゲームだけでなく、ベッドがあることで、すぐに横になってしまうでしょう。
学校に自習できる場所がない場合は、塾や図書館の自習室の活用をお勧めします。勉強に集中して学ぶことができる環境が大切なので、外をオン、家をオフと使い分けると、より効果的な学習ができます。家と学校で見せる顔が違うのが顕著なのも中学生からです。保護者は、外での子どもの様子がわからなくなって不安になりがちです。しかし、子どもにとって家はオフになれる場所であることを忘れないでください。
子どもたちにアンケートで「保護者に言われたうれしいこと」を聞くと、「がんばったね」「おつかれ」といった言葉がトップに並びます。大人は常に結果を求められますが、成長過程の時期だけは、テストの点数が悪くても、結果より過程を認めましょう。
「なんでできなかったの?」「こうすればいいのに」など追求や指示をするよりも、ただねぎらう(犒劳)ことが大切です。成績がイマイチ(差一点儿)で傷つかない子どもはいません。気にしていないように見えても、多少くよくよ悩んでしまいます。高校生くらいから少しずつ忍耐力がついてくるので、中学生までは小言(责备)よりも応援をしてあげたほうがいいです。家で休ませることで、自ら頑張る力を出せるようにしてあげましょう。
1.
中学生に薦められる自習できる場所はどこか。A.自分の部屋 | B.授業中の教室 |
C.補習授業を受けている塾 | D.静かな図書館の自習室 |
2.
文中に「外をオン、家をオフ」とあるが、その意味はどれか。A.外でも家でも遊ぶ。 |
B.外でも家でも勉強する。 |
C.外では遊ぶが、家では勉強する。 |
D.外では勉強するが、家ではよく休む。 |
3.
子どもが成長している間に、保護者が最も認めるべきことは何か。A.学習の結果 | B.勉強の過程 |
C.テストの点数 | D.努力の程度 |
4.
中学生の子どもが悪い成績でくよくよする時、保護者としてどうすべきか。A.応援してあげる。 | B.学校を休ませる。 |
C.我慢しろと注意する。 | D.文句ばかり言って怒る。 |
5.
文章の内容に合っているのはどれか。A.中学生の子どもに家で勉強させる。 |
B.中学生だけ忍耐力を身につける必要がある。 |
C.中学生は家と学校で見せる顔の変わりがない。 |
D.家でオフすることで、子どもに自ら頑張る力を出せる。 |