3 . 「狐と狸の化かし合い(互相欺骗)」という言葉がある。狐と狸は、頭はいいがずるい動物だということらしい。そんなイメージの動物が知恵を働かせて騙し合うのだ。地方の民話にも「狐と狸の化かし合い」という話がある。
ある日のこと。狐と狸が山道で出会った。そして、化かし合いをすることになった。先ず、狐がきれいな娘に化けた(化妆、乔装)。(ア)、狸に「上手に化けたが、尾っぽ(尾巴)が見える」と言われてしまった。次は狸が化ける番だが、娘ではなく、殿様の行列に化けることになった。狸は、殿様の行列に化けるには時間がかかるので、二日後に街道でそれを見せてやると言った。
二日後、狐は、約束した山の街道で殿様の行列が来るのを今か今か(焦急等待)と待っていた。しばらくして、立派な行列が近づいてきた。狐は、狸が上手に化けていると思って、街道に飛ひ出して、殿様が乘った駕籠(日本大名和贵族的乘驾,类似中国古代的轿子)の周りで騒ぎ始めた。「狸くん、とても上手に化けたね。本物の行列みたいだ」と言って喜んだ。すると、なんと行列の中にいた侍に、狐は首を切られてしまったのだ。その行列は(イ)の行列だったのだ。
とても賢い狐と狸だったが、昔から「狐は千年昔のことを知り、狸は三日先のことを知る」と言われているそうだ。
おしまい(结束)。
1.
文中に「そんなイメージ」とあるが、どんなイメージか。A.狐も狸も、地方の民話に出てくるかわいらしいイメージ |
B.狐と狸は、頭はいいがずるい動物だというイメージ |
C.狐は娘に化け、狸は殿様に化けるというイメージ |
D.狐と狸は、記憶力があって予知能力もある動物だというイメージ |
2.
文中の(ア)に入る最も適当な言葉はどれか。3.
文中の「それ」が指すものはどれか。A.狸が化ける番 | B.殿様の行列 | C.狸の尾っぽ | D.娘に化けた狐 |
4.
文中の(イ)に入る最も適当な言葉はどれか。5.
この文章の内容と合っているのはどれか。A.世界中の人は狐と狸はずる賢いと思っている。 |
B.狐も狸もずるいイメージがあるが、民話では正直な動物として描かれている。 |
C.民話では、狐が殿様に化けたが、尾っぽが見えてしまった。 |
D.民話では、狐が狸にすっかり騙されてしまった。 |